花の手紙/流希-Яuki-
 
贈り方を忘れてしまった
これは淋しさの手紙

時代に似合う花を探して
自分に似合う言葉を捜して
似合わない贈り物を作っていた

誰宛に作ったのだろうか
そんな事も思い出せずに
心に枯れた花を抱いて
ひたすら文章を生み出していた

空に投げた言の葉
いったい誰が
俺の悲鳴を聞くのだろうか?
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