あの子は何処へ/海月
それでも僕は息を心臓を止めようと努力した
だけど、無駄な事で鬼が近づいてくる
幼い友達(君)の顔をした鬼
甘い声で惑わすのは君の意思か?
僕もそちらに行くべきなのか?
後、二歩も近づけば僕は見つかるだろう
そうしたら僕もあの世へいけるだろう
天国や地獄を選択出来たとしても僕は迷わず
君の近くで無い場所に堕として欲しい
言い出した責任は僕にあるだろう
一足先に逝く君達の為に
僕は石を積もう
一つ、二つ、と数を刻みながらを石を積もう
母、父、友の為に・・・
何れ来るであろう人々を待ちわび
三途の川の畔で唯一泣く事もせず
誰かが「もう、いいよ」と呟くまで
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