あおぞら/yamia
 
あくびの出るような
おだやかな日々
寝転んで
ぼんやり眺めた空の青さが
なつかしく
 いとおしく
  くるおしく
頭の中を駆け巡る
何も疑うこともなく
 何も失うものもなく
  何も知らなかった
無垢な心を
教えてくれる
  ・
波にもまれ
足元ばかりたしかめる日々
背筋を伸ばし自分をふるいたたせる時
そこにはいつかと同じ空があり
 
なつかしく
 いとおしく
  くるおしく
すべてお見通しだと笑っている
疑うことの苦しみも
 失う事の悲しさも
  忘れる事の淋しさも
ちっぽけなものだと
教えてくれる
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