与謝野晶子が怖い/室町 礼
たとえば与謝野晶子の歌など。
──どうもごつい。骨太の大きなごつい手
で書かれたようにみえる。「女性の恋愛や
情熱を率直に表現したことで当時の文壇に
衝撃を与えた」(wiki)のは事実かもしれ
ないけれど、ではその歌から女性的なやわ
らかさを感じるかというとそうではなく
「中の人」は意気軒昂な鳶職のあんちゃん
のような感じがするのです。彼女の歌、わ
たしには女性の歌とは思えない。
わたしなら与謝野晶子のようなのが近づい
てきたら逃げます。一目散に逃げます。
ぎゃ〜あ、ヒゲヅラの為五郎が追いかけて
くるうう。
だ
って短歌は上手いかもしれないけど、「中
の人」が大柄な
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