(531―9)野施行三十一(みそひと)文字/水恋鳥魚夫
(番外編41―9)愛犬へのラブソング
この 午後のこと、
ペットクリニックへ着くと数年思い悩んでいたことを思い出した
ワンちゃんが点滴をしながら前足に細い管をつけて抱かれて通院してきた
それも今日は2度も
5年もこのクリニックに行っていたのに初めて見る
ご飯を食べれなくなったら生命を救う、、、点滴、、、
モモコの死を前にこれを思い出せず
慚愧に絶えず
点滴は恨めしくも土星の無数のリングが
首を絞めつけるような天敵に変貌した
あの時、
朝起きると床に大量の吐いた唾液がありそれが3日間続いた
若しかしたら1週間でも点滴で寿命を繋げたのか、あの点滴で。
(本編)なし
愛犬へのラブソングはモモコへの追悼歌
何処にも私に逃げ場はない
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