love sick 4/ルルカ new
「夢遊病か・・・。」
ドクターは、今日の朝刊のlove sick 特集を見ていた。
「確かに、この病は治療が難しい・・・。」
一人、ぶつぶつと、つぶやくドクターを横目で見ながら、love sick医院 高村の
受付嬢、深沢マリアは、昨日の新聞を片付けていた。
「深沢君、今日の患者は・・・。」
ドクターがいつもの声の大きさに戻して言った。
「はい。そうです。」
マリアは、きびきびと答える。
「そうだな。今日の患者は夢遊病だったな・・・。」
また、ドクターの声が小さくなった。」
そんな事は、おかまいなしに、マリアは奥から掃除機を出してきて、かけだした。
「ドクター、ちょっと
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