メモ/はるな
ずる休みをして、駅の喫茶店でホットケーキをたべた。何にもならない恋みたいな良いことが落ちていないか、街をうろうろする。本屋をはしごして本の匂いを嗅ぎ、またちがう喫茶店で紅茶をのんだ。色だけが濃くて、味のしないへんなお茶、平日の11時前っていう中途半端な時間にちょうどよく温い。
際限なく自分を開示してしまうのがよくないと、わかっていてもそうすることしかできない。坂道を転がり落ちるみたいな関係しか結べない、結ぶまえに転落するか、自分が重たくいることをいつも自覚するような
そうすることしかできないことばかりで過ごしている、思い詰めて過ごしている、ときどき硬く破裂する。
わたしはわたしでない
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