自分語り/木屋 亞万
つぶれそうだった。押しつぶされそうだった。というより、とっくに潰れていた。ストレスに、悪意に、とらえどころのない未来の漠然とした不安に、狭い教室の中に押し込められて同じ空気を吸ったり吐いたりし続けていることに、平凡である自分と失敗だらけの無能で愚かな日常に。死にたいと思っているようで、実際に死ぬほどの気力も覚悟もないような。ただ絶望して悲観して腐っていた。
しがみつく杖を探すように、インターネットを開いたら、そこに詩の掲示板があった。現代を生きる人たちが自分の言葉で表現していた。それは、鬱々とした思いやら、まがまがしい憎悪やら、美しい世界やら、前衛的過ぎて理解の域を超えた言葉の羅列やらで
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