真の「弧独心」の大切さについて/あおい満月
 
         
人というのは、生まれながらにして孤独を背負う生き物なのだと確信した時から人生が始まったような気がする。私がこの事実を教えてもらったのが、27歳ぐらいのときで、けれど、27歳になっても、その確たる意味がわからなかった。その頃は若かったし、恋人もいたし、孤独を強く感じるようなことはなかった。しかし、時を経て、10年後、37歳になった私は今、ひしひしとこの孤独について感じている。今は、愛する人や、家族や仕事仲間がいる。寂しくはない。けれど、そういった人たちと本当の意味で真剣に付き合っていくなかで、私は自分のなかの「孤」を感じる。今のパートナー(愛する人)も永遠ではない。必ず避けられ
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