リンネ氏の作品によせて/アラガイs
 

某サイトに投稿されたリンネ氏の作品「kは家に帰るまでの道のりを知っていたが」は、奇怪な読み物だ。しかし読み込めばおもしろい作品には違いないし、現代版草枕の冒頭を思わせてしまうようなユニークさを醸し出していて、サラリーマンを一度でも経験したことのある人ならこの倦怠感はきっと理解されるはずなのだが、残念ながら不思議とレスが上がらない。
まぁそれはそれとしても、
、で、?何がおもしろいかって?
…kは帰宅不全症候群である。そしてここに描かれている人物全員や事物のすべてが、k氏にとってその存在はあまりにも耐え難いのだ 。
その理由として、無自覚なまま忙しく機能する合理社会への矛盾と、気まずい
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