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はるな
ねむたい気持は目の奥らへんからやってきて、あたまをぼんやり後ろの方にひっぱるので、わたしはそのときちょっと上向きの、おかしな人でしょう。指や手もとに注目すると、近いのと遠いのがいっぺんにあるのですこし酔ってしまう。
雲や車の流れについて考えると、ビルの窓がかたかたと呼びかけてきて、いっこうに先へ進めません。八月は終わりました。
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