あずきの恋人 (連載?)/たま
 
 きょうは月よう日。絵本教室の日だった。
 夏休みも、もうすぐおわる。あんなにうるさく鳴いていた蝉も、けさはとても静かだった。おかあさんは朝からいそがしく洗濯していたから、わたしも手伝うことにした。
「あら、あずき。手伝ってくれるの?」
「うん。」
「まぁ、どうしたのかしら……、せっかくのお天気なのに、雨がふるかもしれないわよ。」
「だいじょうぶよ。わたし、日ごろのおこないがいいから。」
「あ、わかったわ。きょうは絵本教室だからね。」
 うん、まぁね……。やっぱし、ばれたかな。
「そうそう、教室は何時からだった?」
「十二時半からって書いてあったよ。」
「じゃあ、お昼はちょっと
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