クラシック音楽への憧れ/番田 
 
音楽は何をすることができるだろう。それ自体、音楽は実体をもたないのであるけれど、演奏者の演奏への手厳しい姿勢をクラシック音楽では要求される。作曲ができなくても、楽器の前では演奏者としてだけ評価される世界がある。そこでは過去の偉大な作曲者たちの曲を演奏するに足りる技術のみが問われるのかも知れない。曲を作曲してみたところで、希望にかなう演奏は作曲者には何も約束されてはいないわけだから、そういった意味でも、演奏者を目指してみるだけの価値は十分にあるように思われる。ところで今日、人の使う言葉の中にもそういった変わり身のような要素があるような気がした。私は学芸大前の電気屋を歩いているときに、秋葉原の路地裏の
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