器楽女子的幻想/梅昆布茶
 
女子十二楽坊のはなしではない。
もちろん彼女たちもまるで天女のごとく神々しく映るのではあるが。

僕の中学時代のマドンナはピッコロを吹いていた。
紛れも無くルノアールの美少女にも似た麗しのいとしのニンフ。
愛らしい木管楽器と彼女の唇との柔らかな邂逅は操る白い指とともに悩ましく
いつもただの一瞥で萌え尽きてしまう僕はすでに当時から病気だったらしい。

まあ女子に想いを寄せること自体はごく一般的な男子の生理であろう。
ただそれが楽器と相乗して魔的に誘引するところに僕の変態性が仄見える気がするのだ、

古くはジョーン・バエズが高らかに歌う反戦歌に撃たれ
日本においては森山良子にさ
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