ロディアA5ノート2011.6.2.木/榊 慧
 
「幸福になる必要なんかありはしないと、自分を説き伏せることに成功したあの日から、幸福がぼくの中に棲みはじめた。」(『新しき糧』アンドレ・ジイド)





今、駅構内、ホームから階段を、足、足、足、足、足ばかり、足ばかり、人の顔は見れたものじゃない。顔がないあの人たぶん妖かいである。人の顔はみな怖い。一番嫌いなのは自分の環境で、一番どうしようもなく変わらない(変えれない。変わるなら、変えれるなら、今は全く別なものになっている。無理だといつも気付いて傷ついていた。)のも、自分の置かれているところ。自分は自分にいつも吐き気をこらえていくしかなく、死にたい。電車内にも気持ちの悪いいきものばか
[次のページ]
戻る   Point(0)