小説を読んでいると/Skaukatter
出だしはただ、淡々と読み
それといった、感情は
湧きあがらない
しかし、物語が進むに連れて
自分が登場人物ではないかと
錯覚を起こす
あるいは、物語の登場人物と
感情を共有しているような
感覚がこみ上げてくる
物語が盛り上がりを
見せるに連れて抑えられない
高揚感と緊張感が精神を支配する
けれど、物語が終盤に差し掛かると
一瞬だけ物語の世界から現実に
引き戻される
物語が終わるという悲しみと
ここまで読んだという達成感を
抱く時である
その一瞬を終えると
また物語の世界に
吸い込まれていく
そして、物語が完結し読み終わった時
どんな結末でも
晴々した気持ちになるのだ
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