流れていく流れてく/番田 
 

電車の中はあたかも居間であるかのような世界が展開している。寄りかかった端の席に飲んだくれたサラリーマンが倒れかかってくることも多々ある。校外学習に向かう子供を連れた大人の集団と乗り合わせることも頻繁だ。フランスの地下鉄でそういった集団に出会ったら、まずスリだと思って間違いない。車両を移動することが先決である。最近は携帯ゲームをしている人間を見かけるが、アレほどダサく見えるものはないと個人的には感じている。人を殺すことができない世界のことを面白くないと思えるのは、何も心をそこに持たないからである。



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