わたしが好きな詩人 ミーハー主義的雑文 3−2/るか
 
 詩は、時代を映す鏡であり、また、たえず時代を告発し、批判するものだ、
ということが、古くからいわれています。時代とは諸社会の歴史を織り成す
一層であり、詩人の<存在と作品と>を、この側面からみつめ受容すること
が可能です。言語というものが本質的に社会的にして精神的な行為である以
上、言語規範の侵犯者=創造者でありうる詩人は、言葉を通してかあるいは
直接的行動においてか、既成の社会秩序を超出せざるをえません。どんなに
時代から、即ち社会から隔絶し、孤立した道を行くようにみえても、また世
間から全く受容をされなかったとしても、素材であり目的であり手段であ
るところの言語の働きによって
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