窓に浮かぶ休日/番田
日曜日の夕暮れが刻一刻と沈んでいく街の明かりがとても寂しかった。昼頃に私は目を覚まして、やるべきこともなくしてパスタをゆでていた。何も私には味付けに対するイメージが何もわかなかった。卵をいれてみようとか、ナスを入れてみようだとか考えたが、それらは結局具体的な完成予想図としては描かれることもなくイメージの中空を浮遊し続けた。ナスは紫色になり、黄色を拡散させた卵は黄土色として夜空にばらまかれていく。そして茹で上がった麺にせかされるかのように私はいつものように失敗したパスタを口にし、ナスの紫色がへばりついた皿をこれはうまいだとか言いながら流しで洗ったりしている。
コンビニにさっき行って来た
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