十月/はるな
 
さえないな、と思っていたら、十月なのだった。
十月のある日はわたしにとってはもっとも重要な節目のひとつの日だ。
だから、こうして、いろいろ考える。
いつもいつも、ひとつの考えが頭の中にある。
実行されるかもしれないし、されないかもしれない。


あらゆる可能性があり、そして、あらゆる不可能性がある。誰にも。
しかしそれはさして重要なことではない。何が可能で、何が不可能かということは。
実現(表現ともいえるかもしれない)するかどうかが大切なことだ。
わたしたちは、可能性(もしくは不可能性)に頼りすぎている。
それは実際には何の役にも立たないのだ。
でも、悲観することはない。
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