11月のボーイズラブ特集/済谷川蛍
最近、4講時の講義を終えて裏門の階段を下りると、そこに3人の女子高生がいつも座っている。まさか、僕のファンだろうか? と思ってしまうところが僕のかわいいところだろう。今年大学に入学した1年はルックスのいい男子が多いと思う。新入生が28人という過疎大学であるが、そういう存在は影を落とした大学に一種の活気を与えてくれる。ただ、僕が求めているのは僕と友達になれるような人だ。いないだろうか。ただの人間には興味ありません! 大学には変人が必要だというのが僕の持論なので、僕は大学で変人を演じるようにしている。女子高生と友達になりたい。彼女たちはきっと頭が悪いだろう。しかし明るいのではないだろうか。僕が失った
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