夢の話/プル式
賎民という事実を隠しながら生活する彼(僕)は、「戦うのは嫌だ」と、入隊から逃げていた。ある日、町中で徴兵部隊に捕まる。徴兵部隊の隊長は「徴兵にならないのは根性が足りないからだ」と、連れてきた賎民を殺せと命令する。そして彼は、自身の身の為に、その賎民を殺してしまい、そのまま入隊をする。
入隊をした彼は、自分のした事をかき消す様に、兵隊として働く。最初は歩兵だった彼も、次第に働きが認められ、狙撃手になる。狙撃手になった彼は戦績を上げ、ついに大尉クラスになる。級の上がった彼の新しい仕事は、賎民を選び、見せしめに殺す仕事だった。
過去の自分の過ちと対峙し続ける日々、自分が実は賎民である事への恐怖、いつ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)