出来れば。ロマンチシズムに溺れた妄想の果てに。/鈴木陽一レモン
ここは世界だが
誰にとって孤独だ
水分を取らない男が居た。
目的など無く、理由も特に無い。
誰に規制される訳でも、また己に課した罰でも無く
ただ毎日を暮らす自然体として
水分を取らない男が居た
ぴかちゅー とか
りらっくま だとか に
あこがれて いた。
その事は、だれにも、だまっていた。
モモちゃん
は、緑色のカプセルに依存した
周期的に
カプセルに
依存せずに居られないのだった
そのかわし?
とても
かわいい
のだった のだった。
肝心なことは内緒にしたまんまで
水分を取らない男は、生きて
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