宇宙の朝食/散布すべき薬物の所持
 
大きな金属加工工場の鋼鉄音がケタタマシく鳴り響く中、私は比較的早い起床時間を迎えた。昨日はどういうわけか非常に眠たく、PM 9:44ごろに完全に眠りについたのが原因だろう。私は目覚めも少々心地よく、普段は摂らない朝食を摂ることにした。家を一旦出て、裏庭にある錆びついた倉庫へと向かう。金属加工工場の音があまりにやかましく、倉庫から聞こえる無数の赤ん坊の声など意識しなければ全く聞こえないと言っていい。

私は倉庫の扉を開けた。

倉庫の中は不思議な空間になっている。ここでは時間が動かない。中で喚いている無数の赤ん坊はいつまでたっても成長しないし、一般的に時間を使用するとされる事象は全て物凄い速
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