昨日は孤独な世界?/錯春
 
混乱と欲望はとても仲が良いことを理由に疾走する視点について。



マリオは疲弊していた。指名が途切れてようやく休憩にありつけた彼女は、他の女の子逹とべちゃべちゃ話すのが嫌でひとりぼっちでビニールマットレスの上に体育座りをしながら、冷凍食品のエビドリアを手掴みで食べていた。
彼女の口はたった15分前も白いべちゃべちゃしたもの(それは男が放出したものであり、彼女はそれを吐き出す)を受け止めていた。
今も口の中には白いべちゃべちゃとしたもの(それは清潔な工場のラインで製造されたもので、彼女はそれを吐き出さない)を頬張っている。
マリオは口の中にホワイトソースを溜めながら、そっと窓を開けて
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