パピヨン/
りつ
夢の
蝶が飛ぶ
ひらひらと風に揺られて
悲しいことを
忘れる鱗粉を撒く
夢の蝶が飛ぶ
ふわりひわりと
懐かしいあのひとの
笑顔を思い出す
ひかりの中で
わたしたちは
踊ってる
笑ってる
夢の蝶は見せる
喪った日々が
どんなに愛しく
大切なものだったのか
ありありと
そして私を眠らせる
もう泣くまいと
想っていても
夢の中なら
泣いても良いのだと
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