人生の第三章が始まる/桜 歩美
 
人生の第一章
愛されない思い出
愛していると勘違いしている
高度経済成長期の教育至上主義者の親のもと
それでも期待に応えれば
私は愛されると信じていた幼い私
豊かな時代に人々は夢追い求め
子供に何か叶えられなかった夢を見ていたような

ここにいては私は私でなくなると
逃げ出した
そして自立とともに
何の助けも借りず生きていく覚悟をして
愛する人に全てを賭けて
そして
息子が生まれた

第二章
息子との人生
愛がわからない私に
愛を全力で注ぎたい気持ちが
交錯して悩み尽きない日々
学歴というものの価値の未知数
大学へ進むべきか問われた時の混乱
幸せな人
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