佳き/秋葉竹
 

 佳き

《佳きひと》に出会った
それは《佳きひと》としか
云いようのない人だった

ほんのりと淡く
少し甘い柑橘系のような風を身に纏う
そんな女の人だった


あたしなんじゃ逆立ちしたって
一生かけたって身にま纏えない
そんなキラキラとした宝石みたいな風

遠目でみても理解ができる
雅やかな息をする
そんな女の人だった






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