もっぷ[エチュード『_〆Luu*』] 2013年8月2日15時13分から2017年8月4日19時59分まで ---------------------------- ??ν????罸?????????????????Υ????????????????????????????????????Τ???? ---------------------------- [短歌]étude/もっぷ[2013年8月2日15時13分] 着物着て髪は赤毛の許さるる文語口語の手繋げる今日 ※参考(修正前) 着物着て髪は赤毛の許さるる文語口語の手繋ぎし今日 ---------------------------- [短歌]étude/もっぷ[2013年8月10日20時36分] 百日紅みてないみてないみていない会いたし命の色の朱の色 ---------------------------- [俳句]むちゃくちゃ夏六句+1/もっぷ[2013年8月11日15時37分] 月見草カップヌードル待つ三分 羊草迷う一歩も一歩から 朝顔やきょうは素顔で銀座まで 渋滞は四十キロです走馬灯 ちゃぶ台の菓子盆かこむかき氷 百日紅鶴は千年亀は万年    # アスファルト煮ーいえ立った煮え立った ---------------------------- [短歌]étude/もっぷ[2013年8月13日1時39分] 白日は西へ立ちゆき五畳間はこころ一日沈みをりけり ---------------------------- [短歌]元旦 2014/もっぷ[2014年1月1日18時34分] 元旦にお雑煮のなし蜜柑なしされど思い出遥遥(はろばろ)響動(とよ)む 元旦にお雑煮のなし蜜柑なしされど思い出晴れ晴れと詠む ---------------------------- [短歌]テイト、ターナー (五首)+1/もっぷ[2014年2月16日2時34分] ロンドンのテイト、ターナー集めたる光りあふれるそこの静寂 金色の始点黄色のその前の白探してるターナーの絵に 輝ける光りのなかにわたし在り照らしてくれるターナーの色 誕生のその前夜にか視た色とあまりに似てるターナーの色 実りそよぐ風を受けたら立ち返る原風景をターナーに視る    # ポーツマス、ネルソンの死を踏んだ父ひろい七つの海のまなざし 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天ぷらとなつても青し蕗の薹 鈴の音の通り道なり猫の恋 春の風踊る名前の七変化 雁行に統べられるままに茜色 ---------------------------- [俳句]「春三題」9/もっぷ[2014年3月22日14時32分] 菜の花にお辞儀をさせる風が居る 朧月永代という供養塔 クロネコの長距離トラック春霞 ---------------------------- [俳句]「春三題」10/もっぷ[2014年3月24日2時17分] 朝まだきソメイヨシノと少年と 紫の息も思い出春うらら ※荒川の河川敷より蝶々出づ(直し中) ---------------------------- [俳句]ごおしちご「春」 (二〇句) 2/もっぷ[2014年3月25日13時30分] 影二つ並ばぬ道のさくらかな 日めくりと月の暦の春くらべ 春うらら縄跳びをする白い靴 荒川のにびの隣に蝶の道 いずこにもナガミヒナゲシ春うらら ※そこなればここと思いし春愁い(直し中) 巣立たれて親鳥の泣く雨が降る 鳥雲に入りてなお追う立木あり この道は風車売りの来ない道 荒川のにび下りゆく花びらよ 人の目を気にすることもなくさくら 雨の日にさくらをみたき風もあり 桜花ならこの昼咲くと電波飛ぶ 病むひとの終の日として春うらら 蝶の飛ぶ陽気に少女部屋籠り ※熊出でて森閉ざされむ大地かな(直し中) 熊除けのベルの音にも春宿る ※山覚むる君の大地の気侭なり(直し中) ※春の昼かくれんぼの鬼ずっと吾(直し中) 3・11あの春の日を忘るまじ ---------------------------- [短歌]雑詠四首 2014.10.12/もっぷ[2014年10月18日23時56分] 窓ならば壊れて開かぬこの部屋になにゆえ来れた荻の便りは 夢のなかだけの花野で写真機はわたしに抱かれすみれをさがす ポッケにはいっつも穴が空いていて薫る想いに信号はない 夜のなかコンビニに着き夢たずね「扱ってません」そんなわけない ---------------------------- [短歌]「あさがお」2014.08.13 (一〇首)/もっぷ[2014年11月5日21時51分] くれないの実が探されるふゆの日にもどって会いたいきみの最期に 夏ならば写真のなかできみ笑うふゆなら息せぬきみ棺のなか 泣いたって肩に置かれぬ手を想いあたらしい猫はわが手に要らぬ 真夏の夜おやすみなさいを言うあての無いことに気づくきみとわに眠る 夏と赤きみの好んだ日と色はいまみあげてる百日紅かな 白鳥の水面下での忙(せわ)しさはきみにもう無い脚のやること ニッポンの夏のおボンが解けぬまま日本人をやっております この年は梅雨明け十日を裏切って信じ切れないキュウリの素性 あさがおは空に焦がれてあおを真似そらに捨てられ身投げはじめる お線香簾打ち水夕涼みスイカの載ったちゃぶ台知らず ---------------------------- [短歌]「エチュード」 2014.11.16 (一〇首)/もっぷ[2014年11月16日21時08分] 痙攣も一つのちいさき愛なるか吾が身ふるわせ何を告げたし 三歳がみあげしきみはいまは骨あおぞらならばいま秋立ちぬ 春の日の嵐ほどにも鳴らぬまま秋風ゆきぬ手荷物もなしに そと暗し吾が部屋をいま蛍光灯しみじみ照らさむそのちいさき顔 自家用車がいつも動かずにある家(や)のひとに一つのお願い言えず 「海がいい」ふとつぶやける吾は海に居るひとになりし昔日あり 三なる魔法は立て続けに解けぬ一ばかりなるきょうもあしたも 言うな言うな吾が吾に課する呪文あり言いたし言いたしを寝かさむため お父ちゃんそれは永久なる呼び名にて吾が終わりてもそれは永久なり 習うより慣れよと生き来てゆるされし過去の未だなるは如何せん ---------------------------- [短歌]「哲学ごっこ」2014.08.24 (番外2首)/もっぷ[2014年11月18日4時56分] 三十度以下になることなく過ぎゆく体くるわす夏のアパート 朝夕の秋に出会える日のありて自転車よりも靴を選ぶ日 ---------------------------- [短歌]「春が一番好きだからです」 2014.12.24 (一二首)/もっぷ[2014年12月24日9時15分] 静かなる独りのイヴをむかえおり部屋の冷気が骨をいたぶる 友人との今朝のメールで燃えるごみ無事に捨てたとイヴの報告 ほほ冷える耳が悴む指先が出るミトンして作歌の聖夜 いろいろと誓うところがありましてイヴのケーキはデビルとレアチーズ 眩暈眩暈かなしいまでに空っぽのお財布かかえ誰も知らない 肩までの充分なまでの温かなお湯に肩まで浸かってみたし 読書とかもう無理なんです無理なんです銀河鉄道銀河鉄道 置いてきたあの日の少女のあの瞳じっとみている私のいまを ユニクロのオンラインストア覗きたし満ち足りていて不足ないけど 友人よわかってほしいことがある君は優しいだから言わない クリスマスリース六年ぶりの部屋イヴの独りにひと時の夢 春を待ついまが一番大好きです春が一番好きだからです ---------------------------- [短歌]歓び */もっぷ[2015年12月4日18時04分] 雑草の風に吹かれる歓びはきっとあるはず吾もなりたし ---------------------------- [短歌]吾が生 */もっぷ[2015年12月4日19時37分] 餅を焼くようにでなしに魚焼くように吾が生歩みゆきたし ---------------------------- [短歌]飛ぶ鳥の */もっぷ[2015年12月5日2時10分] 飛ぶ鳥のあれは渡りか夕近し家でシチューが待つ子待たぬ子 ---------------------------- [俳句]第九 +/もっぷ[2015年12月10日18時38分] 第九聴く隣の財布は鈴持ちぬ ---------------------------- [短歌]かおるのおと「楽になれるお薬」5首/もっぷ[2016年3月8日15時10分] ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く 背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこの部屋のひと CDのジャケット写真のハイフェッツいつもよりなおどこか悩める クレオパトラそのひとつぶをわたしにもください楽になれるお薬 ---------------------------- [短歌]かおるのおと「ひとりのなみだ」5首/もっぷ[2016年3月10日1時15分] すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく 冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり 偶然に住んでる町の約束は四角い部屋までいまだ届かず なみだあり今朝のなみだと十歳のあの子のなみだひとりのなみだ ---------------------------- [短歌]かおるのおと「過去・夢・現」5首/もっぷ[2016年3月10日1時17分] 三歳のまなざしのまま覚えてるバケツとシャベルと砂場とシチュー 少女ならほしかったはずのあれもこれもなかったけれどあしたがあった 如月の終わりの頃の曇天は生まれる前の躊躇いのようで 【夢】 午前八時迫りごみ捨て待ったなしパジャマの上にダウンで出陣 【現】 宿命のごみの日の朝アラームを憐れむ誰かが止めていたので ---------------------------- [短歌]かおるのおと「産声・夢・遺言」5首/もっぷ[2016年3月10日1時19分] 産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです 近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確かめられてる 冬日向わが猫眠る回向院まぶたに浮かぶ干し草ベッド 夕暮れの道歩きつつひとしおの独り覚える母子(ははこ)連れ視て あの世まで染めるピンクに降られたし桜花が遠い日日の遺言 ---------------------------- [短歌]「春への遺しもの2016」/もっぷ[2016年5月3日4時24分] この冬は椪柑知らずに過ぎ去って如月終わる春の雨音 季の絵の具ほどくあしたに約束の白い花描く春と名づける 春始発父さんと猫と私の分切符もとめて銀河も超えて 父さんのお骨どこかへ移されて便りないまままたすみれ咲く 干し草のベッドを想うふるさとを持たないわたしの修惑の暗喩 おかっぱを切らずに二年過ぎた日にいとおしくなるしっぽのように ごめんねと三次元にて云いたくて云えずに君はいまだ二次元 ドラえもんかパトラッシュかの二択では決めかねるからシチューにしたい A型で長女ですから切り出して旋毛の向きと数で逃げ切る 雨の日の考え事はうまくない春も深まりカルピスつくる こみあげる激情の日の東京のビルのこの部屋いま離陸せよ 春の日のデュラレックスのグラスには何でも似合う懐かしき涼 静かなる今朝の雨音わが胸に届くすみれの便りのように 砂場から砂場を求めて旅をした二歳のこどもいま立ち止まる 雨が降るかつてを捨てて生きてても今朝も少女が手を振っている ---------------------------- [俳句]淵野辺(学習用として)/もっぷ[2016年9月3日19時51分] 敗荷や味噌をまぶせる白き飯 ---------------------------- [俳句]?tude(冬三題)/もっぷ[2017年1月28日1時50分] 冬すずめ棺の道に轢かれおり 冬の夜ペンキ塗り立て触りたし 冬日向ページは確か二十八 ---------------------------- [短歌]「真珠の希い」 七首/もっぷ[2017年3月8日17時46分] 人よりも鳥がよかった身投げして少女は眠るアコヤガイの夜 シャンデリア灯して暮らす深海の秘密を護るための灯台 サカナ族だけが持ってる声帯で唱えると開く海底の門 竜宮に棲む緑髪と雪の肌あかい瞳の人魚はあなた いつかしら真珠の母となっていた貝の歎きの歌が聴こえる 海深く忘れ去られた難破船ちろちろひかる骨の残念 海の庭ここは違うと悟り切り真珠は泳ぐ明日へ明日へと ---------------------------- [俳句]?tude(窓)/もっぷ[2017年5月22日19時24分] 初夏のきみの窓にはいま何が ---------------------------- [俳句]≡☆/もっぷ[2017年8月4日19時59分] 水甘しご飯も甘し祝禁煙 ---------------------------- (ファイルの終わり)