komasen333 2017年1月14日21時27分から2020年9月13日9時43分まで ---------------------------- [自由詩]石の上にも3秒/komasen333[2017年1月14日21時27分] 「 石の上にも3年 」 が退屈なら 「 石の上にも3か月 」でいい。 「 石の上にも3か月 」 が退屈なら 「 石の上にも3週間 」でいい。 「 石の上にも3週間 」 が退屈なら 「 石の上にも3日間 」でいい。 「 石の上にも3日間 」 が退屈なら 「 石の上にも3時間 」でいい。 「 石の上にも3時間 」 が退屈なら 「 石の上にも3分間 」でいい。 「 石の上にも3分間 」 が退屈なら 「 石の上にも3秒 」でいい。 「 石の上にも3秒 」でいい。 「 石の上にも3秒 」でもいい。 「 石の上にも3秒 」 が不満なら 「 石の上にも3分間 」でいい。 「 石の上にも3分間 」 が不満なら 「 石の上にも3時間 」でいい。 「 石の上にも3時間 」 が不満なら 「 石の上にも3日間 」でいい。 「 石の上にも3日間 」 が不満なら 「 石の上にも3週間 」でいい。 「 石の上にも3週間 」 が不満なら 「 石の上にも3か月 」でいい。 「 石の上にも3か月 」 が不満なら 「 石の上にも3年 」でいい。 「 石の上にも3年 」でいい。 「 石の上にも3年 」でもいい。 退屈に応じて 不満に応じて 「 石の上にも3秒 」 「 石の上にも3分間 」 「 石の上にも3時間 」 「 石の上にも3日間 」 「 石の上にも3週間 」 「 石の上にも3か月 」 「 石の上にも3年 」 使い分ければいい。 使い分けていけばいい。 ---------------------------- [自由詩]運値/komasen333[2017年1月20日13時39分] ああ うんち。 また うんち。 たぶん いつもの奴。 たぶん 近所の野良。 ああ うんち。 また うんち。 また 新聞紙で また 包むのさ。 また ビニール袋に また 詰め込むのさ。 まあ いつものことさ。 ああ うんち。 また うんち。 また? うんち。 待てよ うんち。 ちょっ待てよ うんち。 ああ うんち? ああ ウンチ? もしや 運ち? 運を気づかせてくれる運ち? また うんち? また ウンチ? もしや 運置? 運の兆しが置かれたから運置? おお うんち? おお ウンチ? もしや 運地? 運の兆しが置かれた地は運地? ああ うんち? ウンチ? また うんち? ウンチ? おお うんち? ウンチ? もしや 運を気づかせてくれる運ち? もしや 運の兆しが置かれたから運置? もしや 運の兆しが置かれた地は運地? もしや もしや 運の兆しが 置かれた地から始まる価値ある運値!? ---------------------------- [自由詩]Update Now 〜 現状維持 更新曲第3番 コ淡調 〜/komasen333[2017年2月16日21時36分] 現状維持は 現状更新を通じて 現状行進を通じて 成り立っている。 現状更新がなければ 現状行進がなければ 現状維持はおろか 現状後進は避けられない。 現状維持は ただ 維持しようとして 維持できるものじゃない。 変わらないようでも 着実に変わっている。 確実に変わっていく。 全く 変わらない ということはない現状維持。 変わらないままのようでも 着実に変わり続けている。 確実に変わり続けていく。 全く 変わらないまま ということはない現状維持。 着実に 変わっているよ。 変わっている夜。 変わっている世。 確実に 変わっていくよ。 変わっていく夜。 変わっていく世。 何事も 何人も 変わらなければ 変わらないままでは いられない。 現状更新なくして 現状行進なくして 現状維持なし。 現状維持なくして 現状交信なし。 現状高深なし。 現状は 更新を通じて 行進を通じて 後進ではない維持を維持。 ---------------------------- [自由詩]エピローグ4月 プロローグ2月 /komasen333[2017年2月25日17時22分] すばらしかった   誰よりも たぶん これから 出逢うだろう 誰よりも それだけ  揺るぎない   感覚 それだけ  揺るぎない   記憶 なんで出逢ったのだろう なんで惹かれたのだろう    数え切れないほどいる世界で たった1人に たった1人だけに 考えれば 考えるほど  何というか 奇跡であろうと  偶然であろうと 確率であろうと  意図であろうと 本能であろうと  自然であろうと どれも しっくりと こない 本当に  不思議な  不思議な  不思議な   なんで  あそこに  いたのか なんで  あそこで  出逢ったのか いつから  気にかけてくれて  いたのか いつまで  気にかけてくれて  いたのか 確かめようがない 今だからこそ 浮かべれば 浮かべるほどに 螺旋は  深まり  絡まり  解けないまま 風景が セピアにも  モノクロにも なりきれないまま エピローグは いつも決まって  あの最後の 2月で プロローグは いつも決まって  あの最初の 4月で 思いっきり 投げ捨ててみても 気づいたら 拾い上げてしまう 自分がいる 止まっている あの頃の風景で    リピートしても リピートしても  飽き足りないほどに 止まっている あの頃の風景に    心が傾いても すぐに  すぐに  戻ってきてしまう 深く傾いても つながって  つながって  しまっている ---------------------------- [自由詩]インプット20 アウトプット20 インアウトプット20/komasen333[2017年3月31日23時09分] インプットが アウトプットを くすぐってくれる。 アウトプットが インプットを くすぐってくれる。 インプット するための時間。 アウトプット するための時間。 インプットも アウトプットも しないための時間。 インプットは アウトプットの準備。 アウトプットは インプットの準備。 インプットなしは アウトプットなしは インプットの準備。 アウトプットの準備。 おかずなインプット。 スペルマなアウトプット。 インプットなし アウトプットなし チルアウト。 無料無限インプット。 無料無限アウトプット。 愛も AIも インプット。 愛も AIも アウトプット。 インプット 哀も Iも。 アウトプット 哀も Iも。 さあ、インプット。 ほら、アウトプット。 そう、インプット。 もう、アウトプット。 脳でインプットアウトプット。 心でインプットアウトプット。 体でインプットアウトプット。 自分という フィルターを信じて インプットアウトプット。 自分という バイアスを信じて インプットアウトプット。 入口出口インプット。 出口入口アウトプット。 インプット の先に アウトプット。 アウトプット の先に インプット。 とってつけたインプットで とんでもないアウトプット。 とってつけたアウトプットで とんでもないインプット。 飽きないインプット。 飽きないアウトプット。 飽きないサイクル。 飽きないリフレイン。 似たようなインプットでも 違うアウトプットに。 似たようなアウトプットでも 違うインプットに。 インプットで 溢れ出すアウトプット。 アウトプットで 溢れ出すインプット。 インプット しまくって アウトプット。 アウトプット しまくって インプット。 果てないインプット。 尽きないアウトプット。 インプットしたら アウトプットが舞っている。 アウトプットしたら インプットが舞っている。 インプット している暇があるなら アウトプット。 アウトプット。 している暇があるなら インプット。 矛盾なく成立する インプットアウトプット。 --------------------------------------------------------------------- 【 引用 】 詩のブログ 「 橙に包まれた浅い青 」の『 インプットアウトプット 』の短詩20篇 ---------------------------- [自由詩]強く焦がれ 強く漕がれ/komasen333[2017年7月13日14時59分] しどろもどろでも かければよかったんだ     この声を 趣くままに 肩肘張らずに    かけるべきだった声で もがいている今がある 最後の最後まで 自信らしい自信をもてなかった 何がいいんだろうって 何もないっていうのに がっかりするだけだろうなって 自身に酔いながら それ以上に失望しながら あの頃から今の今まで   気のせい だったかもしれない そのやさしさを繰り返している 支えられてしまっている 今でも 強く強く 愛していました 届かない ほどの歳月が 経ったからこそ言えること 色んな色彩でしたためている 初めて強く 自分を信じてみてもいいかなと 思えたのは あなたたちと出会えたからでした 顔が赤くなるのを 必死に抑えるので背一杯でした   あの頃のボクには 一つ一つの言葉を 一つ一つの声色を      気にしないふりで気にしてばかりいました 一つ一つの仕草に 一つ一つの表情に     気にしないふりで焦がれてばかりいました 一つ一つの眼差しが 一つ一つの微笑みが    あの頃のボクも今の僕も形成してくれました 強く強く 思い続けた歳月の分だけ  とめどなく流れ 厄介なもんだな  涙って 厄介なもんだな  記憶って 強く強く 思い続けた歳月の分だけ とめどなく滲んで 厄介なもんだな  過去って 厄介なもんだな  存在感って 愛していました   強く強く 届かないと わかったからこそ言えること 色んな感覚で色づけています    ずっと ずっと そっと ---------------------------- [自由詩]待ち望んでいるよ、感性完成/komasen333[2017年7月15日17時48分] 出すもの出して スッキリしたのなら  もう行かなくちゃ 行かなくちゃ 片づけるもの片づけて くっきりしたのなら  もう行かなくちゃ 行かなくちゃ 世界は待っているよ 驚かせてくれることを 世界は待ち望んでいるよ 転がしてくれることを 可憐な  季節特有の 香りをまとったその存在を  もっと  もっと  微笑ませるためにも  さあ 妖艶な  季節特有の 色彩をまとったあの風景を  もっと  もっと  幸せにするためにも  さあ 出すもの出して スッキリしたのなら  もう進まなくちゃ 進まなくちゃ 待っているよ、世界は 片づけるもの片づけて くっきりしたのなら  もう進まなくちゃ 進まなくちゃ 待ち望んでいるよ、世界は 感性があるんだから 生み出せる感性があるんだから もうそれだけで完成しているんだから ---------------------------- [自由詩]同じような 似たような 詩/komasen333[2017年9月16日22時55分] これまでに 書いたような気がする 同じような詩を 似たような詩を これからも 書いていくような気がする 同じような詩を 似たような詩を まあ 気にしないよ もう 気にしないよ どんどん書いている 同じような詩を どんどん書いていく 似たような詩を 完全に 同じような詩にはならないよ 完璧に 似たような詩にはならないよ まあ 気にしてもね もう 気にしてもね 堂々と書いている 同じような詩を 堂々と書いていく 似たような詩を ---------------------------- [自由詩]ヘビーメンタル /komasen333[2017年9月18日17時03分] 恋に落ちていく 姿を見ているうちに 恋に落ちて いった いった まさかの真っ逆さま すんなりと落ちて いった いった 周りは 「何がいいの?」 なんてリアクションだったけれど そんなの気にならなかった 失恋の痛みを 振り切るように 新たな恋の魔法は ふいに ほんとふいに 始まりからして 報われにくい展開で 知れば知るほど 心地よい転調に満ちて だけど そちらが好きなのは こちらじゃなくて 歯痒さは 切なさは 一個前の失恋と 大差ないくらい ヘビーメンタル ---------------------------- [自由詩]大広快時代 〜 理想的悲観主義 & 現実的楽観主義 〜/komasen333[2017年10月29日22時39分] 現実的 悲観主義 に寄りすぎると 理想が見えにくくなる世 理想的 楽観主義 に寄りすぎると 現実が見えにくくなる世 大航海時代を越えて 大高快時代を越えて 大後悔時代を越えて 大更改時代を越えて 大公開時代を越えて 大交快時代を越えて 大広快時代を越えて 現実的 悲観主義よりも マイペースに 理想的悲観主義を 理想的 楽観主義よりも マイベースに  現実的楽観主義を ---------------------------- [自由詩]一瞬で書ける一行 一生で駆ける一行/komasen333[2017年11月30日20時30分] 一瞬で書く一行 一瞬で書ける一行 一秒で書く一行 一秒で書ける一行 一分で書く一行 一分で書ける一行 一時間で書く一行 一時間で書ける一行 一日で書く一行 一日で書ける一行 一週間で書く一行 一週間で書ける一行 一か月で書く一行 一か月で書ける一行 一年で書く一行 一年で書ける一行 一生で書く一行 一生で書ける一行 一瞬しか書けない一行 一秒でしか書けない一行 一分でないと書けない一行 一時間かけないと書けない一行 一日かけないと書けない一行 一週間かけないと書けない一行 一か月かけないと書けない一行 一年かけないと書けない一行 一生を通じてしか書けない一行 どれも等しく 時間を越えて 淡い 永い 駆ける一行 空間を越えて 儚い 深い 駆ける一行 ---------------------------- [自由詩]心を放して 力を抜いて やわらかに/komasen333[2018年1月3日20時39分] 心を込めて 力を入れれば 際立つやさしさ 心を込めて 力を抜けば 際立つ美しさ 心を放して 力を入れれば 際立つ激しさ 心を放して 力を抜けば 際立つやわらかさ 心を込めては放して 心を放しては込めて 力を入れては抜いて 力を抜いては入れて 臨機応変に 自由自在に 心を込めて 力を入れる やさしさを 臨機応変に 自由自在に 心を込めて 力を抜く 美しさを 臨機応変に 自由自在に 心を放して 力を入れる 激しさを 臨機応変に 自由自在に 心を放して 力を抜く やわらかさを ---------------------------- [自由詩]詩の ポエムの 読者様へ/komasen333[2018年2月3日0時07分] お読みいただき 誠にありがとうございます。 以下についてお願い申し上げます。 (1)賞味期限のない詩     消費期限のないポエム     となっておりますので     お好きな時にお読み下さい。 (2)読後感を     生活に合わせた刺激     人生に合わせた活力に     していただけたら幸いです。 (3)運転中の     ながら読書はしないで下さい。 ---------------------------- [自由詩]孤独で 孤高を 孤広へ/komasen333[2018年2月13日14時10分] 孤立は 人に頼り 人に甘えることからも 自分に頼り 自分に甘えることからも 自分を遠ざける。 孤独は 身体と自分を 感覚と自分を 感情と自分を 心象と自分を 思考と自分を 2人っきりにしてくれる。 人に頼って 人に甘えて 自分に頼って 自分に甘えて 自分自身が 自分自身と 2人っきりになれる孤独と 大切に  大切に  磨いていく孤高を 大事に  大事に  抱きしめる孤広へ ---------------------------- [自由詩]不利な追い風も 有利な向かい風も/komasen333[2018年2月13日20時25分] 追い風が有利とは限らない 向かい風が不利とは限らない スキージャンプでは ウインドファクターとして 追い風は不利なので加点される 向かい風は有利なので減点される 有利な印象の追い風も ところ変われば不利 不利な印象の向かい風も ところ変われば有利 今吹いている風は ここで吹いている風は 追い風なのか 向かい風なのか 追い風ならば それは自分にとって 有利な追い風なのか 不利な追い風なのか 向かい風ならば それは自分にとって 有利な向かい風なのか 不利な向かい風なのか 有利な追い風を逃して 不利な追い風に乗るな 有利な向かい風を逃して 不利な向かい風に向かうな 不利な向かい風を見極め 有利な追い風を味方に 不利な追い風を見極め 有利な向かい風を味方に ---------------------------- [自由詩]水族館な観賞恋 映画館な鑑賞愛/komasen333[2018年6月27日22時36分] 水族館で 観賞するような恋に 落ちていく 落ちていく 水面下へ ゆっくりと  ゆっくりと 波紋は ゆるやかに ゆるやかに 優雅に泳いで 赦すように 微笑んで 時が すべてと 溶け合って たまに 感傷までも 感動的に包み込んで いつまでもこの今を なんて 足りない 満たせない 追いつけない 最高が 際限なく 再現なく 映画館で 鑑賞するような愛へ 溺れていく 溺れていく 非日常へ ゆったりと  ゆったりと 言動は ゆめうつつ ゆめうつつ 歪んだ恍惚で 試すように 喘いで 時は すべてを 解き明かして 不意の 干渉さえも 感動的に縁取って どこまでもこのままで なんて 足りない 満たせない 追いつけない 最幸が 再現なく 際限なく ---------------------------- [自由詩]OK Name your price GO/komasen333[2019年1月29日19時55分] お試しでOK 気軽に感じてくれない? 問いかけるクリエイティブ 問いかけるパフォーマンス 問いかけるイマジネーション 想像してみれば 創造してみれば 勝ち負けじゃ語れない次元 お試しでGO 気楽に感じてみるね 答え応えるクラップ 答え応えるブーイング 答え応えるインタラクティブ 垂直に 過去を未来を 巻き戻し早送り再生へ 平行に 現在を現代を 同時多発的な分散集合へ 無縁も含め 絵になる炎で 燃え上がる縁が描く円へ お試しでOK 気軽に感じてGO 有限で無限な想像早々 想像が切り開く 創造が開き繋ぐ 勝ち負けじゃ括れない夢幻 お試しでGO 気楽に感じてOK 無限で有限な創造爽々 ---------------------------- [自由詩]処詩術/komasen333[2019年3月24日13時15分] 一気に書き始めました はい、この詩をです 誤字脱字は直しつつも 改行したり し直したりしつつも 基本的には片道列車です 忘れかけていた衝動を もう一度 思い出せるように 薄れかけていた即興を もう一度 思い起こすように 書けばいいのだと 思いつくままに 書かなければならないことなど 何もないこの世界で 書いた方がいいことなど 何もないこの人生で 書きたいと 思ったことでも 瞬時に変わっていく中で 書きたいと 思ったら こうして書いていけばいいし 書きたくないと 思ったら こうして書くのを止めればいいと 勢い任せに 書き始めた先の終着駅は 「 書きたくなったら書いて 」 「 書きたくないなら止めて 」 という シンプルな処詩術 でありました。 ---------------------------- [自由詩]継続の方舟に持続の揺り籠 〜 Repetition Inspiration Reputation 〜/komasen333[2019年4月28日21時45分] 続ける 同じようで 根本的に違う継続の方舟を 無我夢中の宇宙で もう一度 確かめるように出逢う 親愛なる孤独と 書きまくれライター 書けなくても 感じるままに 信じきれビリーバー 疑いながらも がむしゃらに 描き抜けドリーマー 下手くそでも 超越者のように 一瞬一瞬の情動 一瞬一瞬の衝動 一生涯に渡って本能 富める時にも 想像性で 病みすぎる必要はない我ら 笑う風を真に受けず 嗤う風に微笑み返す 靡く波に流されず 嘆く波を乗りこなす 病める時にも 創造性を 止めすぎる必要はない我ら 一回一回の悦楽 一回一回の恍惚 一生涯に渡って本望 駆け抜けろランナー 背負いながらも 初心者のように 泳ぎきれスイマー 魚になれなくても あるがままに 登りきれクライマー 昇ってしまっても あきらめるために 続ける 違うようで 本質的に同じ持続の揺り籠を 拡散収束の集中で もう一度 試すように抱擁できる 崇高なる孤立と ---------------------------- [自由詩]火炎瓶と催涙弾 〜 2019年香港民主化デモ 〜/komasen333[2019年11月27日23時55分] 投げられた  デモ隊から 投げられた 信念に満ちた火炎瓶が 撃たれた 警官隊から 撃たれた 牽制に満ちた催涙弾が じりじりと じりじりと 進む学生たち ゴミ箱に隠れながら じりじりと じりじりと 目指す若者たち 傘を楯にしながら 街頭は散乱 香港政府の焦りを 掻き立てるように 街並は混沌 中国政府の圧力を 物ともせずに 並ぶ警察車両 しばし静まった メインストリート 放水  一気に 逃げる 一斉に 催涙弾 一気に 逃げる 一斉に 長期化したデモ 物語にしきれないモーメント 物憂げに物語る 若者中心のデモ 物語にしきれないモノクローム 物々しく物語る 迎えた選挙 民主派の圧勝 どう出るか香港政府 どう出るか中国政府 問われているのは 香港政府だけではなかった 問い質されているのは 中国政府だけではなかった 民主化とは 本当の民主化とは 世界に 問いかけるように 民主主義とは 本来の民主主義とは 世界中に 問い質すかのように ---------------------------- [自由詩]Zone / Shot / Take it/komasen333[2020年1月2日22時03分] ピッピッ 淡々と読み込んで ピッピッ 段々とのめり込んで ピッピッ 資料IDの読み込み。 じっと じっくりと 左から右へ確かめて じっと じっくりと 順番通りに並べ直して じっと じっくりと 請求記号順に書架整理。 デコボコ トントン 肩叩きではありません デコボコ トントン トントン拍子ばかりではございません デコボコ トントン 本の乱れを直して書架整理。 あるかな ないかな ないかな あるかな 不明本探索。 淡々と 段々と ゾーンに入ったみたいに ショットしまくったみたいに テイクイットイージー ぞうしょてんけん 図書館の蔵書点検。 【 関連日記 】 「 大学図書館の蔵書点検2019年夏 〜 読み取り2万5782冊 〜 」 http://blog.livedoor.jp/sakowha333/archives/52442437.html 「 2篇 2句 2句の6作応募 」 http://blog.livedoor.jp/sakowha333/archives/52440756.html ---------------------------- [自由詩]香る想像に 齧り創造に/komasen333[2020年1月2日22時09分] 過ごした青い春 再生し続けては つれない想像に火をつける どこまでも どこまで出来るのか 試すように 確かめる歩みを 香る樹木 訪れ始めた鬱蒼 今年もまた 控え目に 静寂の木漏れ日 齧る 鼻に抜けて パッと広がり つられて思い出す感慨 あの哀悼も 忘却のモダンに 消えゆくとしても あの鮮やかも 輪廻の藻屑に 消えゆくとしても 過ぎ去った赤い夏 巻き戻し続けては つたない創造に薪をくべる いつまでも いつかで叶うようにと 確かめながら 試すような道のりを 香る彼方に  揺られながら 齧る貴方に  塗られながら 変わる数多に 振られながら 【 関連日記 】 「 2篇 2句 2句の6作応募 」 http://blog.livedoor.jp/sakowha333/archives/52440756.html ---------------------------- [自由詩]静寂の街/komasen333[2020年4月24日16時22分] すれ違わない街角 風を切って歩く寂寥 大衆がいなければ 孤独も思うように味わえないと 身をもって知る4月下旬 ふいに出会っても 立ち話さえもそそくさと アンドロイドよりも ヒューマノイドよりも ぎこちないヒューマン 医療用でも スポーツ用でも なさそうなゴーグル つけた人とすれ違う交差点 開け放たれた カフェチェーンのドア 店員の気配すら希薄で レジも 受付も 飛沫感染対策でビニールカーテン しっかりとマスク&手袋 トレーにもビニール 開けたままの窓 この季節にしては肌寒い 寒暖差が続く日々 ロックダウンにしきれない 中途半端な移動制限の箱庭 後手後手に縛られた政府 先手先手せっつく都道府県 休業要請 遅れてしまう補償 全然足りない模様 緊急事態宣言下 目視で数えられてしまう繁華街 移動量はデータ 補足されるリアルタイム ステイホーム 良くも悪くもカジュアルな響きに 命令されなくても自粛の波 どうしても際立ってしまうマイノリティ 強制されなくても自粛の波 平時以上に強風に晒されるアウトサイダー 暗黙の了解 煮え切らない感覚 押し隠したまま感情 お互い様でストレス飽和 ソ ー シ ャ ル ・ デ ィ ス タ ン ス  自 覚 的 か も う 自 然 化 い つ か ら か 意 識 し な く て も 空 白 に 満 ち た 距 離 感 ダ ン ス オープンエア 普段なら人気のない公園も どこからか 気分転換の皆様ちらほら 時間差でも まとめ買いでも 3密解消は難しき ご近所のスーパー&ドラッグストア 思いつきのポエム 風景描写も 狙い過ぎた 現代アートみたいなぎこちなさ ネットに おうちに オフィスに こもりきって浮かぶ軟弱と柔軟 ねえウィルス 今はどこで感染拡大していますか? 今はどれくらい増殖拡散しているんですか? まだ まだまだ 「ただいま!」って 大声が溢れていた日々には まだ まだまだ 「行ってきます!」って 駆け出していく日々には まだ まだまだ いつまで続くのだろうか どこまで続くのだろうか それでもまだ 思い描ける 思いっきり深呼吸できる あの季節を それでもまだ 想い求める 思うように無限大に繋ぐ この未来を ---------------------------- [自由詩]あの海へ飛ぶ鳥 あの空へ泳ぐ魚  【参考】 LUNA SEA「Make a vow」/komasen333[2020年5月10日21時33分] 時の問いかけに とまどいながらも 特別な大切と ため息つき 躊躇いつつも 試す尊さを 真っすぐな祈り  今こそ もう一度 祈っても  変わらなくても 祈らずには  間違ったとしても 後から何度でも くねくね回り道ドキュメンタリー 思い立ったなら スピードに任せて 大胆に乗り込んで 祈りの溢れるあの海へ これだけでいい この祈りだけでいい そう思いきれる祈りは めったに注いでこないから 優雅に羽ばたいて いるように見えた 大空 あの鳥には 鳥なりに 生存の葛藤があるのだろうか 突然に 忍び寄る光も招き寄せ 飛び立つことを選び取った 無邪気な老父のようで 空を渡るように  海を飛んでいけたらと 祈りの数々 どこか似ていて 望んでいた 未来とは違っても この希望は希望として 今にしっかりとつなげて そう こだわるがあまり壊れていく 空までも 壊れていくほどに焦がされる 海さえも 真っさらな願い  今だから もう一度 願っても  変えられなくても 願わずには  間違えたとしても 後から難度でも 山あり谷ありアドベンチャー 思い描いたら クオリティに縛られず 最善を詰め込んで 願いの溢れるあの空へ これだけでいい この願いだけでいい そう思い込める願いは 数えるほどしか降らないから 緩やかに泳いで いるように見えた 海原 あの魚にも 魚なりに 実存の危機があるのだろうか 唐突に 降り注ぐ闇も抱き締め 泳ぎ抜くことを選び取った 無限大な少女のようで 海を渡るように  空を泳いでいけたらと 願いの数々 どこか似ていて 願っていた 時代とは違っても この理想は理想として 今にしっかりと溶かして さあ あの鳥も あの祈りよ あの海へと あの魚よ あの願いも あの空へと 【 参考 】 LUNA SEA「Make a vow」 https://www.youtube.com/watch?v=_-BwI0cVE1I ---------------------------- [自由詩]土曜日の虹/komasen333[2020年6月22日14時37分] 梅雨を経て 伸びに伸びきった芝生 さすがにそろそろ刈らなければと 精を出した 真夏手前の土曜日 芝刈り機を 買うほどでもないスペースに身を屈め 剪定バサミで チョキチョキ、こつこつと芝を整えていく とことん綺麗にしても すぐにボウボウと元通りになる季節 あまり神経質になりすぎず 大まかに芝の高さを揃えていく 休憩を挟まず 一時間くらいかかって まあまあの見栄えが完成 汗や風とともに 散髪に行った後のような爽快感が流れる 剪定バサミを片づけ ほうきで刈った芝を集め 可燃二十リットルのゴミ袋一丁上がり! 景気づけに水を撒いていく ホースから 穏やかに放たれた放物線 その先に うっすらと虹が架かってゆく こんなことで これだけのことで 土曜日は まだまだ長いと想える ( 第48回 岐阜市文芸祭 一般の部 現代詩 佳作 ) ---------------------------- [自由詩]帰れない帰りたい/komasen333[2020年6月25日11時39分] 「帰りたい。  もう一度帰りたい」 顔を合わせるたび 口に出る台詞 帰れない 当分、帰れない 下手すれば 一生、帰れない わかっているから なんとなくでもわかっているから 口にせずにはいられない 「帰りたい」とくり返さずにはいられない 幼くても 周りの大人やら テレビのニュースやら 学校での噂やらなんやらから 敏感に 嗅ぎ取っているのだろう どれだけ除いても どれだけ洗っても あの頃の風景は帰ってこないと あの頃の世界にはもう帰れないと 自然と 口癖になったのではなく 自覚的に 口癖にしたのだろう 帰れないとしても 「帰りたい」という想いを失わぬように そう想う今を 決して、決して忘れてしまわぬように 彼女は 「帰りたい」を 口癖にしようと 決めたのだろう ( 第39回 羽島市文芸祭 現代詩 佳作 ) ---------------------------- [自由詩]野心のエロス 欲心のタナトス 腐心のエートス 〜 エロスパンデミックダンス / タナトスギミックコス.../komasen333[2020年6月26日14時04分] エロスパンデミックダンス パンデミックダンスエロス ダンスエロスパンデミック 罪悪までも  消化しきれる 芸術進行 誰も彼も 消したくなる 白昼であっても 白昼であっても 点火できる想像力あふれる 溢れ出す言葉 星座のように 繋げばたちまちポエトリー いくらでも 心は気ままに 描ける欠ける駆ける それでも いつまでも 体は気紛れに賭けれず いまでも 1つに生れぬこと 痛切に分かち合う初動の熱 艶めいたぬくもりに晒され いまだに 1つも成れぬこと 切実に分かち合う初夜の汗 貫き続けたぬめりに曝され 言葉は溢れ 鼓動はついて来ない 鳴ってもいないのに慣れ 鼓動は暴れるが 行動はついぞ凝れない 這うこともなく 張るほどもなく果てて タナトスギミックコスモス ギミックコスモスタナトス コスモスタナトスギミック 熟れても 熟れても 甘く遠く晴れ 充たされたミステリアス 売れても 売れても 淡く儚く春 報われぬままミステイク こんな夜には というほど深く考えず こんな夜には というほど更けてもなく こんな夜には というほど老けてもまだ 言葉で遊ぶあまり 余り始める行動の数々 古道の元の木阿弥 鼓動が溢れるあまり 答えに震えず誤動の餌食 響く 古都の半笑 嘆く 古文の誇張 起死回生なき既視感 パンデミック 鬼気迫るシークエンス 物語らなくても物語めき 図らずも 不謹慎なんのその 生命の嬉々レゾンデートル 何もかも 壊したくなる 深夜であっても 深夜であっても 転換できる創造力あふれる 背徳さえも  昇華しきれる 芸術信仰 エートスサイケデリックカオス サイケデリックカオスエートス カオスエートスサイケデリック 乾く 無意識に 宿命づけられた野心の谷 渇き 無邪気に 呪われたままで欲心の波 吹き飛んだ経常すら 忘れさせるほど 程好く喘ぐクリミナル 醜き形状に見惚れながら 縁取れぬ形而上さえ 手繰り寄せるくらい 暗い暗いクライマックス 未開の匂いに包まれつつ シンプルならば どこまでも怖くない シンバル 響く シングルならば どこまでもこだわれる シグナル 瞬く 割れた 解けた 掛け違えていた物 割れた 溶けた 閉じ込めていた事 一輪の花のように きらめく 刹那の詩を 一晩の愛のように ひらめく 静寂の詩を エロスパンデミックダンス タナトスギミックコスモス エートスサイケデリックカオス ---------------------------- [自由詩]渇き咲き 叫び裂く/komasen333[2020年8月25日21時33分] 昔 だからって 古いって 発想自体が古い古い 今 だからって 新しいって 感覚自体が荒い荒い 捨てに捨てて 身軽になって自覚 削り削り 気軽に慣れて実感 減らし減らし 身軽に気軽に実存 瑞々しい中堅として 清々しい中期として もう少し書き足して もう少し磨き抜いて ってな いつものパターン打破 本篇終了、中途でも。 本篇完了、半端でも。 ---------------------------- [自由詩]点あふれ 天ありふれ あまねく愛と哀/komasen333[2020年9月1日21時26分] 大・長・多は 開放と回帰を実現する。 意図としても 印象としても 両極ではあるが 構造や物語が強くなるか 多様や分散が濃くなる。 視線の獲得か 刺激の喪失かの差しか底にはなく 点もあふれ 天もありふれ あまねく愛は朝のように洗われる。 小・短・少は 凝縮と放射を実現する。 意図としても 印象としても 両極ではあるが 断定や画一が強くなるか 推量や曖昧が濃くなる。 単純な闘争か 短絡な逃走の差しか底にはなく 点もあふれ 天もありふれ あまねく哀は雨のように愛される。 ---------------------------- [自由詩]ツナのおかげ  【参考】RADWIMPS「夏のせい」/komasen333[2020年9月13日9時43分] ツナのおかげで 和えれるマヨネーズ 故意のおかげで 逢えないメモリーズ 気づく前から とっくに恋 築く前から どんな愛よりも愛 飽きること知らない展開 飽きようがなかった多面 あまりにも あまりにも 華麗だった 時間とか概念 越えて あまりにも あまりにも 鮮烈だった 空間とか認識 越えて 誰よりもと強く 淡いまま 何よりもと深く 儚いまま 結ぶたび 気づくことができた 溢れるほどの感受性 重なるたび 築くことができた 暴れるほどの寛容性 淡く 薄明り 置き去りのツナ缶 赤く 逆さま 待ちぼうけのマヨネーズ 初恋と同じくらい いや、それ以上に 高鳴って止まなかった日々 言葉にしたら 嘘臭くなると知りつつも 言葉にせずにはいられなかった 端的にいつも 「綺麗」と 声に出したら 胡散臭くなると知りながらも 声に出さずにはいられなかった ただただ 「愛している」と 苦い微笑も 愛しく 甘い慟哭も 麗しく 離れる かもしれない未来 恐れすぎるがあまり しなくていい無理さえも 放って しまうかもしれない将来 怖れるがあまり 見栄っ張りな故意で分水嶺 喜 怒 哀 楽 怒 哀 楽 怒 哀 哀 開けたら開けたで パッとしなかったツナ缶 和えたら和えたで 埋もれてしまったマヨネーズ 起 承 転 結  承 転 結  転 結  結 幕切れは呆気なく あてもなく 止めどなく まとめようとして まとめられない まとめきれなくても まとめずにはいられない 解れても 過ぎ去っても 今も奥深く ここに 忘れられない恋  また 忘れ去られる故意 ほら すぐに綴らせて ため息 静かに呑み込んで 創られる忙しなさ 反芻 何度噛み締めても 満たされる空しさ 忘れた と思っても ふいに顔を覗かせる あの頃は もう永遠 振り返らなくても 延々深淵 恋のせいにして どこまでもポエム 故意のおかげで どうでもいいポエム 【 参考 】 RADWIMPS「夏のせい」 https://www.youtube.com/watch?v=Owqn2QrtOBU&feature=emb_title ---------------------------- (ファイルの終わり)