komasen333 2015年3月24日20時11分から2015年8月24日14時16分まで ---------------------------- [自由詩]メイクラヴ ・ フェイクラヴ ・ シンフォニー/komasen333[2015年3月24日20時11分] 揺れる、重力を忘れるように 揺らす、引力を振り切るように 熱を帯びていくにつれ いろいろなところで汗がしたたり落ち 徐々にメイクも剥がれてゆく どこまでがメイクなのか どこからがフェイクなのか どうでもいいことを考えつつ上下 2回目からは 些細なところがよく見えるように 3回目からは ちょっとしたところが気になるように クローズアップ するつもりなんてないのに 気づいたらカメラワーク視点であら探し 時間感覚 時間間隔 なくなるのは毎度 思ってた以上に長時間だったことも 思ってた以上に早く済んでいたことも あてにならない体内ストップウォッチ むすんで ひらかないで とじて 遠心分離器のように ぐるぐる、ぐるぐると回して子供じみた白濁 「 トイレに捨てるのはやめてね 」 って 背後から 使い慣れたセリフのように滑らかなトーン 「 はい、はい 」 って こっちも 何度となく使い回してきたようなトーンで応答 ---------------------------- [自由詩]「 最近の若者と大人と老人は・・・ 」って/komasen333[2015年3月30日0時42分] 「 最近の若者は・・・ 」って語るかつての若者 「 最近の若者は・・・ 」って語る今時の若者 「 最近の若者は・・・ 」って語る未来の若者 「 最近の大人は・・・ 」って語るかつての大人 「 最近の大人は・・・ 」って語る今時の大人 「 最近の大人は・・・ 」って語る未来の大人 「 最近の老人は・・・ 」って語るかつての老人 「 最近の老人は・・・ 」って語る今時の老人 「 最近の老人は・・・ 」って語る未来の老人 いつか どこか 僕も そんな風に振る舞うんだ いつか どこか 君も そんな風に振る舞うんだ ---------------------------- [自由詩]ガスマスク、自動小銃、四葉のクローバー/komasen333[2015年4月9日15時21分] ガスマスクをつけて しっかりとつけて 逃げ出そう このオフィスから 一刻も早く 自動小銃を手にして しっかりと手にして 逃げ出そう このストリートから 一刻も早く 四葉のクローバーを見つけて しっかりと見つけて 逃げ出そう このサンクチュアリから 一刻も早く 「どこか」なんて理想郷はない という現代で 「いつか」なんて桃源郷はない という世界で 逃げ出そう 逃げれるところまで とことん 逃げ出そう 逃げれなくなるまで とことん しっかりとつけたガスマスク  とてもチャーミング しっかりと手にした自動小銃  とてもエスプリが効いてる しっかりと見つけたクローバー  とってもクールだよ 逃げながら気づいていく ガスマスクも自動小銃も必要がなくなると 逃げなら向かっていく ガスマスクも自動小銃も必要のない未来へと ---------------------------- [自由詩]10年前の私からの手紙/komasen333[2015年4月23日13時29分] ○○高校 2年5組9番だった komasen333 様 27歳のkomasen333様、お久しぶりです。 まず1つ、こんな小さい文字ですみません。 後ろから誰かに見られるのを防ぐためにこのようになりました。 小・中学時代に比べるとかなり字が小さくなりましたが、 こんなに小さく書くのは初めてです。 読みづらいなら、読まなくていいです。 たいしたことは書かないから(笑) 今の僕は相変わらず、 特に夢もなく、平凡な毎日を送ってます。 もうすぐ3年なのに危機感0。 考えてみると昔からこんな感じで、いつも流れるまま。 結局、現実から逃げて楽な方に×2、来たんだと思います。 とにかく高校もいつのまにか残り1年。 何とか頑張ります。 27歳の君がいったい何をしているのか全く想像できません。 大きく変わっているかもしれないし、 何も変わっていないかもしれない。 たぶん、変わってるなら極端に変わってると思うし、 変わってないとしたら全然変わってないと思います。 どちらにしても自分を見失ってなければいいです(笑) 特に言いたいことはないけど、 まあ、ありきたりなことをいくつか。 1. 親を大切に 2. 自分を信じよう(もっと) 3. 友人を大切に(数少ない(笑) 4. 思いやりをもって 5. 法に触れることはしない 6. 健康に気をつけて 7. 人に迷惑かけない 8. 考えすぎない 9. 流れるままに 10. たまには息抜きも 今、精一杯考えた10ヶ条に 27歳の君はどれだけ勇気づけられることやら(笑) こうしてまた会えて嬉しかった。 とりあえず17から10年間ご苦労様。 まだ×2 人生は長いけど、 いつ途切れるかわからないこの命を しっかり一瞬、一瞬歩んでいってください。         2004年 3.8(月) AM11:57 17歳のkomasen333より ---------------------------- [自由詩]透明にすんだ東京/komasen333[2015年4月25日14時09分] すべてに 意味を求めようとした 危なげな季節は遠い、遠い、遠い夢のよう 期限つきの時間  今日も、昨日も、明日も わかっているようで 本当は全然わかっていなかった 認めたくないけれど  それは若さというもの すべてに 意味を宿そうとした 儚げな鼓動は遠い、遠い、遠い嘘のよう 期限つきの細胞  共振も、機能も、朝陽も 知っているようで 本当は何も知らなかった 受け入れたくないけど あれは若さというもの 形のないものを 形にしようと試行錯誤に思考錯誤 青さ加減ならば あの頃よりも 病んでいる今だよ 回り道するつもりがなくたって 回り道してしまうことだってあるのが青春 色のないものを 色で表そうとして想像創造に想造創像 痛さ加減ならば あの頃よりも 鋭さを増しているよ 回り道するつもりがなくたって 回り道したくなることだってあるのが若者 音のないものを 音で示そうとして一生懸命に一所懸命 温かさならば あの頃よりも 捻りを重ねているよ 回り道するつもりがなくたって 回り道を選んだ方がいいって思うのが人生 故郷のように見えた なぜか 初めて降りた東京 故郷の香りを感じた なぜか 初めて触れた東京 来るべきところに来た そう想えた  なぜか なぜだろうか 初めて住んだ東京  ごちゃごちゃしていたのに 透明に澄んだ東京 ---------------------------- [自由詩]あの窓、あの光、何気ない1つ1つ/komasen333[2015年5月7日14時57分] あの窓の1つ1つに 今日というドラマが詰まっている 喜怒哀楽では語りきれないようなドラマが詰まっている あの光の1つ1つに 明日というドラマが滲んでいる 喜怒哀楽では伝えきれないようなドラマが滲んでいる 改めて  見つめる  都会の何気ないビルの数々 改めて  見つめる  郊外の何気ない住宅の数々 改めて  見つめる  村落の何気ない民家の数々 永遠なんてない世界で  永遠を祈らずにはいられなくなる あの窓の1つ1つの向こうにあるドラマを思い浮かべると 永遠なんてない宇宙で 永遠を描かずにはいられなくなる あの光の1つ1つの向こうにあるドラマを思い浮かべると 改めて  見つめる  あの窓の向こうにあるドラマ 改めて  感じてる  あの光の向こうにあるドラマ 改めて  受け取る  あの心の向こうにあるドラマ あまりに何気なくても 見落としてしまいそうな あの窓やあの光にも あまりにも当たり前で 見つめることさえない あの窓やあの光にも 確かにドラマがある 今日というドラマが詰まっている 喜怒哀楽では語りきれないようなドラマが 本人ですら知らないようなドラマが 確かに詰まっている 確かにドラマがある 明日というドラマが滲んでいる 喜怒哀楽では伝えきれないようなドラマが 本人ですらわからないようなドラマが 確かに滲んでいる ---------------------------- [自由詩]エントロピー エンドルフィン/komasen333[2015年5月20日13時55分] 望んでいた感覚 手にした途端に褪せていく こんな繰り返し そんな繰り返し ウンザリしながら 積み重ねた努力に比例しない成果 描き尽くした風景に比例しない高揚 何もかもが目的化ベースで働き 何もかもが手段化ペースで動いてた いつからか 時間がない 行動してもしても時間がない 客観的に見れば 時間がたくさんあるように見えても 時間がない 思考しても試行しても時間がない 主観的に見ても 時間がたくさんあるように思えても 優先順位を決めて 取捨選択をスピーディにして とっととこなせるところはとっととこなして じっくりと向き合うところはじっくりと向き合って それでも時間はない それでも時間がない 出迎えに行っても すり抜けていく 今日、日々、人生 待ち望んでいても すり抜けていく 人生、日々、今日 時間がない どんなにスケジュールが真っ白でも やるべきことは やりたいことは エントロピー増大、増大 時間がない どんなにスケジュールが濃密でも やりたいことは やるべきことは エントロピー増大、増大 望んでいた感動 手にした途端に褪せていく こんな繰り返し そんな繰り返し 前提にしながら ---------------------------- [自由詩]深淵で 奥底で 方位なきまま/komasen333[2015年6月3日12時47分] 風が吹き寄せる この今を追いやるようにして 佇むことしかできないまま 耳を澄まして 目を閉じて あの頃を思い浮かべる かけがえのないことだった 離れてから気づく感慨は ありふれた涙に変わっていくけれど この想いは枯れることなく いつまでも どこまでも 滲んでいくと  深淵で描き続け 声にすれば嘘になりそうで 笑顔にすれば強がりで 言葉にしてもキリがなくて 相談しても、所詮は他人事で 風が吹き寄せる この今を嘲笑うようにして 立ち尽くすことしかできないまま 心を閉ざして 光を塞いで あの頃を思い浮かべる かけがえのない人だった 離れてから気づく感慨は ありふれた涙に変わっていくけれど この想いは朽ちることなく いつまでも どこまでも 響いていくと  奥底で歌い続け ---------------------------- [自由詩]左に万変鏡 右に万幻鏡/komasen333[2015年6月19日22時20分] やらなければならないこと 「やりたいこと」に変えていけるかどうか。 「やらなくていいこと」に変えていけるかどうか。 工夫に 工夫を重ねていけば 変わらないこともない リスク と タスク。 1つ1つ コツコツ 見つめ直して 捉え方を変えて。 やらなければならないことの中にも 「やりたいこと」を発掘! やらなければならないことの中にも 「やらなくていいこと」を発見! やりたい部分を拡大して やらなくていい部分を膨張させて 気分とリズムに乗せて。 いかにして減らすか やらなければならないこと。 いかにして増やすか やりたくて仕方がないこと。 やらなくてもいいこと。 決めつけを飛ばして 思い込みをどかして 見出す 「やりたいこと」 見出す 「やらなくていいこと」 どんなに やらなければならないことでも 少なからず 「やりたい」と思えそうな部分はある。 どんなに やらなければならないことでも 少なからず 「やらなくていい」と思える部分はある。 磨いていこう柔軟性 広げていこう捉え方 やらなければならないことも 工夫のしがいがある 楽しみや喜びに変えていく、変えていける。 レッツ! 万変鏡で観測 やらなければならないこと。 その中でも 「やりたいこと」  きっと、きっと、見つかるようになっている。 レッツ! 万幻鏡で観察 やらなければならないこと。 その中でも 「やらなくていいこと」  きっと、きっと、見つかるようになっている。 ---------------------------- [自由詩]いま、ここ、すべて。/komasen333[2015年6月23日20時15分] 光は5感を解き放つ 闇は5感以外を育む いつでも どこでも 受け止められる いつだって どこでだって 受け入れられる 愛   風   色   音 感覚  欲望  感情  思考 喜   怒   哀   楽 失敗  成功  希望  絶望 生   老   病   死 過程  結果  誕生  終焉 底   地   海   空 生活  文化  教育  宗教 起   承   転   結 経済  政治  科学  芸術 すべては  すべては  流れていく永遠 すべては  すべては  うつくしき空虚 気にしなくていい 心配などいらない あらゆる理由には  始まりがあり  終わりがあり  理由などなかった あらゆる意味は めぐり  つらなり  まわり  つながっていった 過去は 過去ではない 未来は 未来ではない 地獄は 地獄ではない 天国は 天国ではない 理想は 理想ではない 彼方は 彼方ではない あらゆる時代が 「今」だった そして これからも 「今」であり続けた あらゆる場所が 「ここ」だった そして これからも 「ここ」であり続けた 後悔や憎悪や憧憬で 過去にしがみつかなくても 不安や逃避や憧憬で 未来にしがみつかなくても 一寸の狂いもなく  現実は 真実は 1つに集約されていく すべては「今」であり 「ここ」である すべては「今」にあり 「ここ」にある 「今」にすべてがあり 「ここ」にすべてがある ---------------------------------------------- 【参考】 『 ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる- 』   エックハルト・トール ---------------------------- [自由詩]流動的なあなた ありがとう あいしてる/komasen333[2015年7月1日1時17分] 溢れても 溢れても  忘れても 忘れても 足りなくなることはない ありがとう 溢れても 溢れても 流れても 流れても 尽きてしまうことはない あいしてる いつかで どこかで 出逢った あなたに いつかで どこかで すれ違った あなたに いつかで どこかで 愛した あなたに わたしに いつかで どこかで 憎んだ あなたに わたしに 思い出すだけで溢れてくる  無数のありがとう  無数のあいしてる 思い描くだけで溢れてくる  無数のあいしてる  無数のありがとう あなたに ありがとう 溢れても  溢れても  溢れきることはない ありがとう 時にその「あなた」は 部屋の片隅にあるホコリだったりする笑い話 あなたを あいしてる 溢れても  溢れても  溢れきることはない あいしてる 時にその「あなた」は その辺に生えている雑草だったりする笑い話 ---------------------------- [自由詩]裏切り直線な飛翔 飛び切り点描な超越/komasen333[2015年7月6日11時56分] 今から  届けに  行くだけ 今さら  響かせに 行くだけ 真っ直ぐに込める  複雑な、複雑な、複雑な直線を シンプルに詰める  難解な、難解な、難解な点描を 裏切っていく  瞬間、瞬間 いい意味で 思いっきり 裏切っていく  超越、超越 いい意味で 思いっきり マジメにやるだけやって 後は結果なんてどうだっていい  まあ、ついてくるならついてきたで喜ばしい ひたすらやるだけやって 後は結果なんてどうだっていい  まあ、何かが起きるなら起きるで喜ばしい 選んでいるのさ 勘違いも大歓迎  前のめりが肝心  使命感を翼にして 飛翔 選ばれているのさ 思い込みも大歓迎  前のめりが肝心  薔薇色を翼にして 滑空 自分だけ   よければいい  そんなままじゃ あなただけ  よければいい  そんなままじゃ 他人だけ   よければいい  そんなままじゃ 世界だけ   よければいい  そんなままじゃ 「もう一度」と言わず  何度も、何度も、何度も 「あと一度」と言わず  何度でも、何度でも、何度でも 届けに行くのがいつかだとしても 響かせに行くのかがいつかだとしても 届けに行くのがどこかだとしても 響かせに行くのがどこかだとしても 届けようとするのは   紛れもない 今 響かせようとするのは  紛れもない 今 ---------------------------- [自由詩]いいね。いやだね。どっちでもいいね。 /komasen333[2015年7月16日14時00分] いいね。 いやだね。 まあまあだね。 十分だね。 いまいちだね。 もう少しだね。 スゴイね。 きれいだね。 かわいいね。 素晴らしいね。 嬉しいね。 寂しいね。 楽しいね。 切ないね。 狂おしいね。 苦しいね。 辛いね。 虚しいね。 さむいね。 あったかいね。 やさしいね。 気持ちいいね。 悩ましいね。 艶かしいね。 カッコイイね。 堅苦しいね。 ( )つきだね。 軽いね。 カラフルだね。 芳しいね。 か細いね。 か弱いね。 寒暖だね。 間断だね。 簡単だね。 感嘆だね。 元旦だね。 いいね。 悪いね。 許してね。 ---------------------------- [自由詩]選ぶとしても、選ばないとしても、何かを選ばざるをない /komasen333[2015年7月20日8時18分] 我々は、選ばなければならない 選ぶとしても、選ばないとしても、何かを選ばざるをない 幸か不幸か 疑心暗鬼のまま 幸か不幸か 自信を抱きながら 幸か不幸か 無知なまま 幸か不幸か 無関心なまま 選ぶことを選ぶか 選ばないことを選ぶか どちらでもいいことを選ぶか どららでもいいことを選ばないか どちらでもよくないことを選ぶか どららでもよくないことを選ばないか どちらでも最高であることを選ぶか どちらでも最高であることを選ばないか どちらでも最悪であることを選ぶか どちらでも最悪であることを選ばないか 幸か不幸か 試行錯誤したまま 幸か不幸か 自身を深めながら 幸か不幸か 無垢なまま 幸か不幸か 無条件のまま 我々は、選ばなければならない 選ぶとしても、選ばないとしても、何かを選ばざるをない ---------------------------- [自由詩]幸せに暮らしましたとさ。/komasen333[2015年7月23日13時57分] 幸せにはじまりましたとさ。 幸せにもらいましたとさ。 幸せにあげましたとさ。 幸せに分かち合いましたとさ。 幸せに歩きましたとさ。 幸せに休みましたとさ。 幸せに走りましたとさ。 幸せに遊びましたとさ。 幸せに勉強しましたとさ。 幸せに仕事しましたとさ。 幸せに上りましたとさ。 幸せに下りましたとさ。 幸せに愛しましたとさ。 幸せに感じましたとさ。 幸せに考えましたとさ。 幸せに試しましたとさ。 幸せに作りましたとさ。 幸せに拾いましたとさ。 幸せに捨てましたとさ。 幸せに足しましたとさ。 幸せに引きましたとさ。 幸せに増やしましたとさ。 幸せに減らしましたとさ。 幸せに深めましたとさ。 幸せに潜りましたとさ。 幸せに飛びましたとさ。 幸せに繰り返しましたとさ。 幸せに描きましたとさ。 幸せに奏でましたとさ。 幸せに綴りましたとさ。 幸せに残しましたとさ。 幸せに吸収しましたとさ。 幸せに放出しましたとさ。 幸せに想像しましたとさ。 幸せに創造しましたとさ。 幸せに続きましたとさ。 わたしも あなたも 誰もかれも 幸せに暮らしましたとさ。 ----------------------------------------------------------------- 【参考】 『 こころのレシピ―幸せと不幸のルール 』 クリストフ アンドレ ---------------------------- [自由詩]圧倒的な宇宙的なアウトプット/komasen333[2015年7月26日5時53分] 圧倒的なインプットで 圧倒的なアウトプットへ 圧倒的なアウトプットで 圧倒的なインプットへ 今日の終わりには 少しでもいいから 圧倒的にアウトプットが インプットを上回っているように そんな風に毎日を 終わらせていけるかどうかが 分かれ目 宇宙的なインプットで 宇宙的なアウトプットへ 宇宙的なアウトプットで 宇宙的なインプットへ 人生の終わりには 少しでもいいから 宇宙的にアウトプットが インプットを上回っているように そんな風に人生を 終わらせていけるかどうかが 分かれ目 圧倒的なインプットからしか 生まれようがない圧倒的なアウトプットへ 宇宙的なインプットからしか 産まれようがない宇宙的なアウトプットへ 毎日は暇つぶし 人生は暇つぶし だとしても 圧倒的なインプットは 圧倒的なアウトプットはおろそかにできない 宇宙的なインプットは 宇宙的なアウトプットはやめられそうにない ----------------------------------------------- 【 参考 】 世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 【歌詞】 http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A00551 【youtube】 https://www.youtube.com/watch?v=PImjio4EPgw ---------------------------- [自由詩]Poem333% Point333倍 Positive333兆/komasen333[2015年7月28日14時21分] 書いても 書いても 変わらないかもしれない 書いても 書いても 変えれないかもしれない それでも  書かずにはいられない 不思議と なぜか 書かずには落ち着かない もう 書いて 書いて 書き続けて 何かを手にしたくて 書いて 書いて 書き続けて 何かを手放したくて あがくように  踊り歌うように  もぐるように  笑い明かすように 繰り返していく  繰り返しに見えても 繰り返しではない想像を 繰り返していく  繰り返しに見えても 繰り返しではない創造を 書いていくことでしか  わからない感情へと 書いていくことでしか  わからない感覚へと 没頭できるうちは  無我夢中もしっくりとくるから 没頭できるうちは  自己欺瞞にもならないはずだから 書いて 書いて 書き続けていくことで 満たされて 書いて 書いて 書き続けていくことで 磨き抜いて 書いても  書いても  変わらないかもしれない  それでもいい 書いても  書いても  変えれないかもしれない  それでもいい 書いて 書いて  書き続けていくことで  何かが変わりゆく 書いて 書いて  書き続けていくことで  何かを変えられる 意図しなかった物事が  変わりゆくとしても 予想しなかった現象を  変えてゆくとしても 書いて  書いて  書き続けていくことで  変わらない自分と逢える 書いて  書いて  書き続けていくことで  変わりゆく自分と逢える ---------------------------- [自由詩]巡り 廻る 螺旋観覧車/komasen333[2015年8月1日0時29分] いなくちゃならないんだ いないと駄目なんだ       言えるはずのない想いが 駆け抜け始める闇夜栄え季節 どうしてだろう こんなにも切なくて苦しくて    同じくらい嬉しくなってやさしくなって どうしてだろう こんなにも楽しくて高鳴って    同じくらいもどかしくなって儚くなって 側にいてほしい     心の底から溢れてくる 側にいさせてほしい    心の底から溢れ出す 叶うのならいつまでもどこまでも   叶うのなら途切れる日まで 叶うのならいつまでもどこまでも   叶うのなら途切れる瞬間まで 巡り始めた螺旋観覧車 歪なスピードで光を散らしながら  溶けるように昇るように クルクル  廻り廻ってはグルグル    巡り始めた螺旋心象図 歪なスピードに巻き込まれつつ  極彩色の渦を描くように広げるように クルクル  廻り廻ってはグルグル いつまでもいつまでも このままじゃ駄目だって 思えば思うほどに どこまでもどこまでも このままじゃいられないって 思えば思うほどに このままでも悪くはないかな   が、過ぎり始めてしまう矛盾季節 このままでも悪くはないかな   さえ、照らし始める矛盾光彩 どうしても側にいてほしい      心のすべてから聴こえる どうしても側にいさせてほしい    心のすべてから零れだす 叶うのならいつの日もどんなときも   叶うのなら醜いときまで 叶うのならいつの日もどんなときも   叶うのなら見せたくないときまで 叶うのならいつの日もどんなときも   叶うのなら可愛くないときまで 叶うのならいつの日もどんなときも   叶うのなら枯れきるときまで 巡り始めた螺旋観覧車 歪なスピードで光を散らしながら 溶けるように昇るように クルクル  廻り廻っては廻る       二人をビーカーで揺らすように    巡り始めた螺旋心象図 歪なスピードに巻き込まれつつ 極彩色の渦を描くように広げるように クルクル  廻り廻っては廻る    二人の化学反応楽しむように 巡り始めた螺旋観覧車 不規則なスピードで闇に咲きながら 舞い上がるように落ちるように クルクル  廻り廻っては廻る     二人を巨大水槽に放つように    巡り始めた螺旋心象図 不規則なスピードに慣れつつ 単一色の円を縁取るように包むように クルクル  廻り廻っては廻る    二人の未熟遊泳楽しむように ---------------------------- [自由詩]書き、描き、作り、まくれ!/komasen333[2015年8月1日10時29分] 書きまくれ! 書きたいように 書きたいときに 描きまくれ! 描きたいように 描きたいときに 作りまくれ! 作りたいように 作りたいときに 書きまくれる 描きまくれる 作りまくれる環境に感謝しまくって 書きまくれる 描きまくれる 作りまくれる社会に感謝しまくって 書きまくれる 描きまくれる 作りまくれる時代に感謝しまくって 書きまくることで 自身を見つめ、自信を深める 描きまくることで 自身を見つめ、自信を深める 作りまくることで 自身を見つめ、自信を深める 書きまくることで  新たに知る インプットの醍醐味 描きまくることで  新たに知る インプットの醍醐味 作りまくることで  新たに知る インプットの醍醐味 書きまくらないことには わからないこと たくさんある 描きまくらないことには わからないこと たくさんある 作りまくらないことには わからないこと たくさんある 書きまくることで  新たに知る アウトプットの開放感 描きまくることで  新たに知る アウトプットの開放感 作りまくることで  新たに知る アウトプットの開放感 書いて 書いて 書きまくって それから考えればいい 描いて 描いて 描きまくって それから考えればいい 作って 作って 作りまくって それから考えればいい 書いて 書いて 書きまくって  ここからはじめて ここで終わらせるのさ 描いて 描いて 描きまくって  ここからはじめて ここで終わらせるのさ 作って 作って 作りまくって  ここからはじめて ここで終わらせるのさ 書きまくれ ひたすら書きまくれ とにかく書きまくれ 描きまくれ ひたすら描きまくれ とにかく描きまくれ 作りまくれ ひたすら作りまくれ とにかく作りまくれ 書いて 書いて 書きまくって  何かを残したくて 誰かに伝えたくて 描いて 描いて 描きまくって  何かを残したくて 誰かに伝えたくて 作って 作って 作りまくって  何かを残したくて 誰かに伝えたくて 書きまくれ! 書きまくれ! 書きまくれ!  書けるうちに 描きまくれ! 描きまくれ! 描きまくれ!  描けるうちに 作りまくれ! 作りまくれ! 作りまくれ!  作れるうちに 書きまくった後の 夕焼けは綺麗で 朝焼けは最高で 描きまくった後の 夕焼けは綺麗で 朝焼けは最高で 作りまくった後の 夕焼けは綺麗で 朝焼けは最高で 書きまくれ! 書きまくれ! 書きまくれ!  賞味期限がきても 描きまくれ! 描きまくれ! 描きまくれ!  消費期限がきても 作りまくれ! 作りまくれ! 作りまくれ!  寿命や終焉がきても ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]世間話採集シンフォニー/komasen333[2015年8月5日23時36分] 本を片手にカフェに行く。 読書に専念するために入ったつもりが 周りの客の会話が気になってしょうがないことも。 占いやスピリチュアルの話に耽る中年男性と若い女性 夏の海外旅行計画をテンション高く語り合う女子大生 恋人になりかけの男女が今日1日のデートを振り返って探り合う様子。 ページをめくるスピードを緩めたり止めたりしつつ、 様々な人の会話に耳を傾ける。 読書するためにカフェに入ったのか、 雑多な会話を聞くために入ったのか、もはやわからない。 ちびちびとカフェオレを飲みながら 読書と地獄耳による世間話採集シンフォニー。 人はマルチタスクをしても作業効率が落ちるばかりなので 1つの作業に集中するのが1番いいと聞いたことがある。 確かにカフェで読書と世間話採集をしていると、 どうしてもどちらかに重心がかかり、もう片方がおろそかになるような。 それでも読書目的でカフェに入り、 実際には読書と世間話採集に耽る癖は治りそうにない。 軽いカフェイン中毒であり、 カフェ中毒であり、読書&世間話採集中毒。 ---------------------------- [自由詩]あの時くれた手紙、声、微笑み/komasen333[2015年8月7日10時36分] あの時くれた手紙が響いている      だからこそ今日も歩いていこうと想える あの時くれた声が滲んでいる        だからこそ今日も歩いていこうと想える あの時くれた微笑みが揺れている     だからこそ今日も歩いていこうと想える 画面越しに大きく揺れる瞳    明日さえも不確かな情勢下で生き生きと輝いている 時に哀れみ、時に憧れ 時に添い寄せ、時に跳ね除け 計算を必要としない 計算の通用しない 大きな瞳がふいに潤んでいる みるみる滴が溢れ出す 画面はそれに気づかない 気づいていたとしてもクロースアップが限界だろう その滴はこの身体の分も流してくれている         そんな風に思えて仕方ない日もある その滴はこの身体の代わりに流してくれている       そんな風に巡らさずにはいられない日もある そのたび、想う     その滴の分もこの身体を生かせているのかと そのたび、想う     その滴の分もこの今日を生かせているのかと あの時くれた手紙が響いている      だからこそ、明日も歩いていこうと想える あの時くれた声が滲んでいる        だからこそ、明日も歩いていこうと想える あの時くれた微笑みが揺れている     だからこそ、明日も歩いていこうと想える あの時くれた手紙が響いている      だからこそ、その手紙に夢を重ねる あの時くれた声が滲んでいる        だからこそ、その声に夢を重ねる あの時くれた微笑みが揺れている     だからこそ、その微笑みに夢を重ねる あの時くれた手紙が響いている      だからこそ、その手紙に応えたくなる あの時くれた声が滲んでいる        だからこそ、その声に応えたくなる あの時くれた微笑みが揺れている     だからこそ、その微笑みに応えたくなる ---------------------------- [自由詩]ミチルート 〜未知は道の先に〜/komasen333[2015年8月7日11時30分] 未知はある。 道の先にある。 どこまで進んでも 道の先には未知が広がっている。 歩んでいく道が 新たな未知を教えてくれ 歩きたくなる道となる。 経験だけが左右するわけではない。 運命だけが左右するわけではない。 歩み始めた未知が すぐに道となることもあれば 中々道にはならず苦しむこともある。 すぐに道になるのがいいとも限らない。 未知が道になった途端 飽きてしまう欲望に 新たに見えた違う未知に 走り出す誘惑にかられることもある。 着実に未知を歩み 道になってからも歩み続け 今の道を 新たに見えてくる未知に つなげることができるかどうか。 その地道な道のりを 耐えることが、楽しむことができるかどうか。 あらゆる開拓者はかつて初心者だった。 あらゆる開拓者はかつて求道物だった。 あらゆる開拓者はかつて継続者だった。 未知なきところに道はできず。 道なきところに未知は生まれず。 未知あるところに道よ、幸よあれ。 道あるところに未知よ、幸よあれ。 ---------------------------- [自由詩]生きている この心のどこかで/komasen333[2015年8月9日15時47分] 生きている この街のどこかで それだけで尊い ふと思い出す  生きている この国のどこかで それだけで尊い ふと思い出す 生きている この星のどこかで それだけで尊い ふと思い出す 二度と会うことはなくても この街のどこかで この国のどこかで この星のどこかで 生きている それだけで尊い ふと思い出す 思い出せる心が ここにある 確かにある ---------------------------- [自由詩]違憲立法プレイ/komasen333[2015年8月10日21時18分] 「集団的自衛権の行使容認」の明確化 いつからか 憲法改正という正規ルートから脱線か いつからか 「憲法改正しなくても大丈夫」って裏ワザか 閣議決定での憲法解釈変更から安全保障関連法案の成立で完結か 多数の憲法学者 法案に含まれる「集団的自衛権の行使容認」は違憲の可能性が高いと指摘 それでも政府は 「法案は合憲です」と強調して今国会での成立に猪突猛進 各社世論調査 今国会での安全保障関連法案の成立に「慎重・反対」の声が半数超えや半数近く それでも政府は 「丁寧な説明を続けます」と強調して今国会での成立に一心不乱 まさかのまさか 仮にも「民主主義国家」で 世論の声に耳を傾けようとしない 独裁政権のようなエゴプレイを見せつけられる展開 まさかのまさか 仮にも「資本主義国家」で 無鉄砲な極右政権のような 軍事コスト&リスク増加プレイを見せつけられる展開 まさかのまさか 仮にも「法治国家」で 無秩序な極左政権のような 強引マイウェ〜イな違憲立法プレイを見せつけられる展開 建築コストの増大が批判されて計画見直しを始めた新国立競技場建設問題 違憲と軍事コスト・リスクの増加が懸念されても固執する安全保障関連法案 皮肉なほどに際立ってしまったコントラスト 「違憲の可能性が高いことは認識しています。  それでも修正はしないまま法案の可決を目指します。  法案成立後に違憲判断が下されたら  その時はその時で廃案や修正をすればいいんです。  まあ、とりあえず今国会で成立させましょう」  なんて  軽い奥底の本音が透けてみえるから理解も共感も得られない構造 多数の専門家の懸念も意に介さず 世論の慎重・反対意見も気にせず 「将来の日本の平和のために必要な法案だから」と 「何が何でも今国会で成立させなければならない」と 勝手に焦りまくって 勝手に慌てまくって 勝手に煽りまくって 今国会での成立を目指す使命感に 勝手に酔いしれる権力のロマンは単なる傲慢 ---------------------------- [自由詩]伝えきれない感謝、届けきれない愛情、作りきれない歓喜。/komasen333[2015年8月11日20時37分] 伝え損ねたくない、もうこれ以上。 届け損ねたくない、もうこれ以上。 作り損ねたくない、もうこれ以上。 そうは思っても 伝え損ねてしまうことは 届け損ねてしまうことは 作り損ねてしまうことは ざらにあるのがこの毎日、その毎日だよ。 ざらにあるのがこの人生、その人生だよ。 いくらでもあったよ。 伝えたかった「ありがとう」なんて 届けたかった「あいしてる」なんて 作りたかった「あなたのため」なんて 伝えたかった「ありがとう」に 届けたかった「あいしてる」に 作りたかった「あなたのため」に 囚われるのは程々にしてさ。 いくらでもあるよ。 伝えていきたい「ありがとう」なんて 届けていきたい「あいしてる」なんて 作っていきたい「あなたのため」なんて 伝えていきたい「ありがとう」に 届けていきたい「あいしてる」に 作っていきたい「あなたのため」に 専念していくことにしてさ。 伝えたかった「ありがとう」を思い出しては 届けたかった「あいしてる」を思い出しては 作りたかった「あなたのため」を思い出しては 「もっと頑張ろう」っていう 潤滑油にしていく しなやかさを。 伝えていきたい「ありがとう」を思い描いては 届けていきたい「あいしてる」を思い描いては 作っていきたい「あなたのため」を思い描いては 「もっと広げよう」っていう 原動力にしていく たおやかさを。 ---------------------------- [自由詩]マバタキパラダイムホホエミ/komasen333[2015年8月12日13時05分] 苦しくて仕方ないとき   割とよく思うもの この視界という世界に飛び込んでくる 木々のざわめきや車の排気ガスとかすべて    無性に消し去りたくなる 苦しくして仕方ないとき   強く思うもの この視界という世界を横切っていく 鳥達の羽ばたきや雑踏のスクランブルとかすべて    無性に消し去りたくなる そんなとき 引っ張り出してくる    決まってそれは存在風景 その瞳が瞬くたびに この視界という世界は色彩や輝きを取り戻す その輪郭が微笑むたびに この視界という世界は重力や時空を捻じ曲げる あまりにも超越的な影響力 あまりにも素晴らしすぎる影響力 その瞬きから    その微笑から    魔法のような力が溢れてきて あまりにも出来すぎた展開を映し出して この視界はあまりにも劇的に生まれ変わっていく     思わず自分のとは思えないような微笑も戻ってくる あまりにも出来すぎた転調を映し出して この視界はパラダイム転換の如く晴れ渡っていく     思わず自分のとは思えないような高揚も生まれてくる 君の瞬きと君の微笑を耀かせるように 君の瞬きと君の微笑を包み込むように 君の瞬きと君の微笑を照らし出すように 君の瞬きと君の微笑を守り抜くように 君の瞬きと君の微笑を伝えきるように 君の瞬きと君の微笑を広げるように 君の瞬きと君の微笑を抱きしめるように 君の瞬きと君の微笑を失くさないように あまりにも出来すぎた展開を映し返して 僕はこの視界をあるがまま受け止めて あまりにも出来すぎた転調を映し返して 僕はこの視界の中であるがままに生かされて ---------------------------- [自由詩]苦し紛れのオブラート/komasen333[2015年8月20日15時22分] その視線があったことで、どれほど心高鳴ったことだろう その優しさがあったことで、どれほど心高鳴ったことだろう その声があったことで、どれほど心高鳴ったことだろう その温もりがあったことで、どれほど心高鳴ったことだろう その微笑があったことで、どれほど心高鳴ったことだろう まさかいえないけれど・・・ 決して まさかいえないけれど・・・ 面と向かっては         最初から最後まで言おうものなら ニヤケながら欠伸ばかりされそうだから その視線があったことで、どれほど勇気づけられたことだろう その優しさがあったことで、どれほど勇気づけられたことだろう その声があったことで、どれほど勇気づけられたことだろう その温もりがあったことで、どれほど勇気づけられたことだろう その微笑があったことで、どれほど勇気づけられたことだろう まさかいえないけれど・・・ 決して まさかいえないけれど・・・ 面と向かっては  まさかいえないけれど・・・ 歳を重ねるほどに まさかいえないけれど・・・ 少しずつ             最初から最後まで言おうものなら 恥ずかしすぎて身をくねらせてしまいそうだけど 君という視線がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という優しさがいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という声がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という温もりがいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という微笑がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という旋律がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という色彩がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という地図がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう 君という鏡がいてくれたことで、どれほど救われたことだろう まさかいえないけれど・・・ 決して まさかいえないけれど・・・ 面と向かっては  まさかいえないけれど・・・ 歳を重ねるほどに まさかいえないけれど・・・ 少しずつ まさかいえないけれど・・・ 残りを意識し出すほどに まさかいえないけれど・・・ さり気なく こうしてこんな形で   こうしてこんな感じで こうしてずっとこんな形で こうしてずっとこんな感じで       苦し紛れのオブラートにくるんで 形容詞が見当たらなくなる日まで ---------------------------- [自由詩]巡り巡る「ありがとう」&「あいしてる」模様/komasen333[2015年8月20日15時24分] 「ありがとう」が 必要なくなったって ニュースは聞いたことがないな 「あいしてる」が 必要なくなったって ニュースを聞くことはないだろうな 自然に溢れる 「ありがとう」と「あいしてる」 ちょっと優しい自分を浮かび上がらせてくれる 自然にもらえる 「ありがとう」と「あいしてる」 ちょっと幸せな自分を思い出させてくれる 計算でこぼす 「ありがとう」と「あいしてる」 意外と繰り返すうちに作為的じゃなくなる 計算でもらえる 「ありがとう」と「あいしてる」 意外と繰り返すうちに温もりに満ちてくる ありがとうに包まれながら あいしてるに支えられながら 僕らそれぞれ 孤立しがちな人生を回避し 孤独を背負った生命として上手くやっていく ありがとうに「ありがとう」を返し そのありがとうにまた「ありがとう」が返される あいしてるに「あいしてる」を返し そのあいしてるにまた「あいしてる」が返される きりがない連鎖 飽きることのない連鎖 どうなってんだ ありがとう どうなってんだ あいしてる つながっていくのが 織り込まれているかのように 絶え間なく 絶え間なく 連鎖 変わりゆく空模様のように 巡り巡りつつも どんなに晴れても どんなに降っても どんなに曇りでも ありがとうも あいしてるも 途切れることはない心模様 ---------------------------- [自由詩]素直瞬間/komasen333[2015年8月22日12時48分] 言えばよかった  過ぎ去ってみてから気づく 言えばよかった  過ぎ去ってみてから後悔を噛み締める 過ぎ去る随分前から きっときっと後悔するのだと わかっているのに 動けた例がない 素直になるのが怖くて 素直な自分が嘘くさくて 素直な自分がわからなくなって     まあ、いいか そのときが来たら  また考えればいいかって 言うべきだったんだ  少なからず浮かんできたことを 言うべきだったんだ  かっこ悪くても、駄目だとしても 言うべきだったんだ  戻れなくなってから耽ってみても 言うべきだったんだ  後悔は緩むことなんてないんだから いつかでどこかでまた逢える   そんな根拠のない予感じゃなくて 今、この瞬間に 何ができるか、何を渡せるか、何を魅せれるかを 一瞬一瞬、ショートしそうになるくらい考えなくちゃならない 今、この瞬間を    その微笑みを  色づけたいんだ 今、この瞬間を    その無邪気を  滲ませたいんだ 素直になって もっと素直になって   素直になって もっと、もっと素直になって 言えなかった季節の分も  答えるように 言えなかった季節の分も  応えるように  言えなかった季節の分も  越えるように 言うべきだった季節の分も  彩るように 言うべきだった季節の分も  縁取るように 言うべきだった季節の分も  重ねるように ---------------------------- [自由詩]猛暑の行列 辛いライ雷カッ〜 /komasen333[2015年8月24日14時16分] 並ぶ。 猛暑日に並ぶ。 炎天下で並ぶ。 そんなに食欲もないのに並ぶ。 話題の店だとすすめられたから並ぶ。 暑いけど並ぶ。 暑すぎるけど並ぶ。 やっとのことで店内に入る。 満員。 全然涼しくない。 空調はガンガンに入っているが 調理人の熱気と客の多さと夏日が相まって 画的にも体感的にも涼しさを感じない。 注文する。 中々でてこない。 待ちわびる。 イライラが増す。 カッ〜 やっと 注文した品が目の前にやってくる。 一口、辛い。 あまりにも辛い。 イライラが増す。 カッ〜 覚悟はしていたが辛い。 イライラが増す。 カッ〜 想像していた二十七倍も辛い。 イライラが増す。 カッ〜 それでも食べる。 イライラが増す。 カッ〜 ひたすら食べる。 イライラが増す。 カッ〜 食べるペースを止めない。 イライラが増す。 カッ〜 何を食べているのかよくわからなくなってくる。 イライラが増す。 カッ〜 何のために食べているのかよくわからなくなってくる。 イライラが増す。 カッ〜 それにしても辛い。 イライラが増す。 カッ〜 なかったはずの食欲がみなぎっている。 イライラが増す。 カッ〜 ほんと辛い。 イライラが増す。 カッ〜 味よりも辛さしか感じなくなってくる。 イライラが増す。 カッ〜 水はもう何杯目だろうか。 イライラが増す。 カッ〜 ちょっと食べるペースが落ちる。 イライラが増す。 カッ〜 辛いが食べ続ける。 イライラが増す。 カッ〜 食べることに意地になっている。 イライラが増す。 カッ〜 周りの声が聞こえなくなるほど 食べることだけに夢中になっている。 イライラが増す。 カッ〜 汗を拭いても拭いても流れる。 イライラが増す。 カッ〜 夢中で食べるが辛いもんは辛い。 イライラが増す。 カッ〜 なんとか麺と具は食べきる。 イライラが増す。 カッ〜 飲まなくていいスープを飲んでいく。 イライラが増す。 カッ〜 水と交互にスープを飲んでいく。 イライラが増す。 カッ〜 スープ飲んで 水を飲んで スープ飲んで 水を飲んで ちょっと休んで またスープを飲んでを繰り返す。 イライラが増す。 カッ〜 途中で気づく。 飲みきるのは無理だと。 イライラが増す。 カッ〜 それでも飲めるとこまで飲もうとする。 イライラが増す。 カッ〜 何と戦っているのか。 イライラが増す。 カッ〜 何で意地になっているのか。 イライラが増す。 カッ〜 コップの水を置いて深呼吸。 イライラが増す。 カッ〜 鉢に手が伸びない。 イライラが増す。 カッ〜 手を合わせて無言のごちそうさま。 イライラが増す。 カッ〜 当然だけど完食はできなかった。 イライラが増す。 カッ〜 それにしても辛かった。 イライラが増す。 カッ〜 辛いにも程がある。 イライラが増す。 カッ〜 まだ水を飲みたくなる。 イライラが増す。 カッ〜 衝撃的な辛さだった。 イライラが増す。 カッ〜 食べたばかりなのに辛さしか記憶に残っていない。 イライラが増す。 カッ〜 味を思い出せないレベルの辛さが舌に残ったまま。 イライラが増す。 カッ〜 混み合う店内をかきわけ席を立つ。 イライラが増す。 カッ〜 会計にも列が出来ている。 イライラが増す。 カッ〜 店を出る。 イライラが緩む。 カッ〜 風が強い。 イライラが減る。 サァ〜 かなり涼しい。 イライラが消える。 スゥ〜 味ははっきり覚えていないが 辛さしか印象に残っていないが うまかったという満足感に満ちている。 イライラは消えている。 フゥ〜 が、 辛さしか印象に残っていないのに 「うまかった」という感想は どういうことかと自分でも思う。 イライラが顔を覗かせる。 カッ〜 この「うまかった」という満足感は 暑さと辛さによる イライラの影響で生まれた感覚? イライラがよみがえる。 カッ〜 味は大したことなかったんじゃないかと自問する。 イライラが増す。 カッ〜 舌は辛さしか思い出せないままでいる。 イライラが増す。 カッ〜 風が再び強く吹く。 イライラが緩む。 サァ〜 かなり涼しい。 イライラが減る。 スゥ〜 風が抜けて全身が気持ちいい。 イライラが消える。 フゥ〜 味ははっきり思い出せない。 辛さしか印象に残っていない。 「うまい」という満足感は 暑さと辛さが混ざりあって 生まれた感覚の気もする。 けれど 「まあいっか」と想う。 ハァ〜 ---------------------------- (ファイルの終わり)