komasen333 2009年3月22日18時50分から2012年1月1日23時47分まで ---------------------------- [自由詩]綺麗な顔だね/komasen333[2009年3月22日18時50分] 「 綺麗な顔だね 」 ドラマのようなセリフ 飾り気なく零す 眼差しに ぐるーぷわーく上の空 ---------------------------- [自由詩]時期時会 /komasen333[2009年4月2日17時13分] 奏できれぬ想い率いて 果てしなき泉を探りにゆこうか 枯れかけぬうちに  まだ途切れぬうちに 加速する君 飛び跳ねる夜 置いていかれる僕 転び跳ねる朝 風景は流れ 心たそがれ 無意識かつ強制的に 折り合いは淡々とつけられていく ∞   細胞分裂    覚醒   大自然 X   一期一会    再生   夢景色 〜   一華一葉    創送   新世界 Y   起死回生   昇華   季節群 ∞   生転流浪   夢幻   大宇宙 季節は流れ 心たそがれ 意図と運命の狭間で当然と偶然のゆらぎ 駆け出す森 踊り出す空 追いかける虹 歌い出す大地 不思議すぎる   この小さな大きな 【    】 不思議すぎる   この大きな小さな 【                    】  時々、ぶつかって 時々、パンチして     いつまでも 時々、出逢って 時々、キスして      いつまでも ---------------------------- [自由詩]最終ランキング/komasen333[2009年4月9日18時44分] 一位  「 すいません 」 二位  「 ごめんなさい 」 声を詰まらせ 測定器は述べた 以上で 生涯発言数ランキング 終わります と ---------------------------- [自由詩]どうせなら、金曜の夜に死にたい/komasen333[2011年12月31日12時09分] どうせなら、金曜の夜に死にたい    仕事終わりに どうせなら、金曜の夜に死にたい    区切りのいい感じで どうせなら、金曜の夜に死にたい    ドラえもんがやる時間帯に どうせなら、金曜の夜に死にたい    13日なら、なお申し分ない どうせなら、金曜の夜に死にたい    サッカー教室のあった曜日 どうせなら、金曜の夜に死にたい    1杯やって どうせなら、金曜の夜に死にたい    懐かしの駄菓子屋に寄って どうせなら、金曜の夜に死にたい    おばちゃんと世間話して どうせなら、金曜の夜に死にたい    タクシー拾って どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 金曜の午後〜♪ 」を歌って どうせなら、金曜の夜に死にたい    中央駅に向かって どうせなら、金曜の夜に死にたい    再開発地区のサーチライト眺めて どうせなら、金曜の夜に死にたい    地元への切符買って どうせなら、金曜の夜に死にたい    公衆電話探して どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 夕飯残しておいて 」って頼んで どうせなら、金曜の夜に死にたい    デパ地下に行って どうせなら、金曜の夜に死にたい    好物買って      どうせなら、金曜の夜に死にたい    ギフト用にしてもらって どうせなら、金曜の夜に死にたい    ATMに行って どうせなら、金曜の夜に死にたい    全額下ろして どうせなら、金曜の夜に死にたい    コンビニに行って どうせなら、金曜の夜に死にたい    レジの募金箱に小銭を全部入れて どうせなら、金曜の夜に死にたい    ホームに行って どうせなら、金曜の夜に死にたい    1人で会社の方角へ手を振って どうせなら、金曜の夜に死にたい    自宅の方角に向き直して どうせなら、金曜の夜に死にたい    ( 今までありがとう )って静かに呟いて どうせなら、金曜の夜に死にたい    キヨスクに行って どうせなら、金曜の夜に死にたい    グラビア多目のを買って どうせなら、金曜の夜に死にたい    街頭広告とネオンぐるりと鑑賞して どうせなら、金曜の夜に死にたい    電車を待って どうせなら、金曜の夜に死にたい    色んな列をじっくり人間観察して どうせなら、金曜の夜に死にたい    目が合って どうせなら、金曜の夜に死にたい    目星をつけて どうせなら、金曜の夜に死にたい    電車が来て どうせなら、金曜の夜に死にたい    ぞろぞろと入って どうせなら、金曜の夜に死にたい    後ろにつけて どうせなら、金曜の夜に死にたい    走り出して どうせなら、金曜の夜に死にたい    揺れにあわせて どうせなら、金曜の夜に死にたい    最初で最後の軽くお触りして どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 すいません 」って囁いて どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 バッグに入れときます 」って封筒入れて どうせなら、金曜の夜に死にたい    次の駅でそそくさと降りて どうせなら、金曜の夜に死にたい    空いてるベンチ探して どうせなら、金曜の夜に死にたい    座って どうせなら、金曜の夜に死にたい    1本吸いながらグラビアペラペラして どうせなら、金曜の夜に死にたい    Eカップ以上を探して どうせなら、金曜の夜に死にたい    そのページを破って どうせなら、金曜の夜に死にたい    そのページ以外はゴミ箱にポイして どうせなら、金曜の夜に死にたい    トイレの個室に入って どうせなら、金曜の夜に死にたい    そのページを便座の上に置いといて どうせなら、金曜の夜に死にたい    おさわりした瞳を思い出して どうせなら、金曜の夜に死にたい    感触を思い出して どうせなら、金曜の夜に死にたい    シコシコして どうせなら、金曜の夜に死にたい    豊満な谷間に最初で最後のを捧げて どうせなら、金曜の夜に死にたい    くしゃくしゃにして どうせなら、金曜の夜に死にたい    トイレットペーパー丸ごとで拭って どうせなら、金曜の夜に死にたい    くしゃくしゃと丸ごとを便器で流して どうせなら、金曜の夜に死にたい    詰まって どうせなら、金曜の夜に死にたい    ドア開いて どうせなら、金曜の夜に死にたい    水詰まりBGM聞きながら駆け足でホームへ どうせなら、金曜の夜に死にたい    視界の先に電車が微かに映るのを待って どうせなら、金曜の夜に死にたい    電車のヘッドライトがチラッと射して どうせなら、金曜の夜に死にたい    線路に下りて どうせなら、金曜の夜に死にたい    大の字で寝そべって どうせなら、金曜の夜に死にたい    ヘッドライトに照らされて どうせなら、金曜の夜に死にたい    途切れて どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・   どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・    どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・ どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・  どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・   どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 6年ほど前にも酷似したものを見ていますね 」って どうせなら、金曜の夜に死にたい    監夢官に告げられて どうせなら、金曜の夜に死にたい    第2夏先ですかって訊いて どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 旧暦でいえばそうですね 」って どうせなら、金曜の夜に死にたい    夏頃に多いものなんですかって訊いて どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 地殻変動の影響が大きいと言われています 」って どうせなら、金曜の夜に死にたい    ああ、なるほどって どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 欲死性は見受けられませんね 」って どうせなら、金曜の夜に死にたい    でも、以前と全く同じ内容で・・・って どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 おそらく、誘死性の既夢症状の一種でしょう 」って どうせなら、金曜の夜に死にたい    大丈夫なんでしょうか?って思わず尋ねて どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 気にしすぎないのが、最大の良薬です 」って どうせなら、金曜の夜に死にたい    監夢官は診察を締め括って どうせなら、金曜の夜に死にたい    333号室に戻ると どうせなら、金曜の夜に死にたい    ほどなく どうせなら、金曜の夜に死にたい    就寝時刻を告げるサイレン どうせなら、金曜の夜に死にたい    けたたましくて どうせなら、金曜の夜に死にたい    けたたましくて どうせなら、金曜の夜に死にたい    けたたましくて ---------------------------- [自由詩]グルーヴィン棘/komasen333[2012年1月1日23時47分] 「 こんなはずじゃなかった 」って     初めからわかっていたくせに 何を今さら言っているのって思うのも、その掌での手拍子に過ぎないのかな 狂おしく流れていたような風の日々に 少し軋みが目立ち始めたようだねと、すれる音を暗に陽に冗談めかして指していたその涼やか それまでの私なら『 よく言うよ 』なんて言い返したり 『 そんなことないよ 』なんて可愛くまとめることもできていた    けれど そのとき、気づいてしまった その言葉の端々から醸しだされている温もりのような趣の影にひっそりと隠れている棘に 少しずつさり気なく  とろうとしていることに 少しずつさり気なく  混ぜ込んでいこうとしていることに そのとき、嫌になったの 自分に 今まで何も知らずに 誰にでもなく 幸せばかりで申し訳ないなあ とさえ思っていた自分の視界不良具合に 今まで何も知らずに その涼やかから発せられる 一言一言を丁寧に噛みしめては浮かんでいきそうになっていた自分の楽観さに 「 こんなはずじゃなかった 」って、その涼やかな眼差しが述べたとき すべてとは言わないけど ある程度 わかっている自分でいてよかったと思うのも含めて その掌での手の鳴る方へだったのかな ---------------------------- (ファイルの終わり)