北条未香 2008年5月5日0時56分から2008年8月30日1時20分まで ---------------------------- [自由詩]さよなら。/北条未香[2008年5月5日0時56分] さみしさを 紛らわすもの よるの片隅で さがしつづける ないていることには 気付かないふり ランプのてらす横顔に "さよなら"を ---------------------------- [短歌]推定天使。/北条未香[2008年8月15日1時28分] 君の泣く顔がもっと見たいです ひどく甘くて残酷なきもち うたうのが使命だなんて誰がいう?伝えたい想いがあるってだけだ 泣き顔がうつくしいね、という君は天使みたいな髪をしている 君がまだ背中に翼をもってた日 金平糖を食べてたあの日 単純にきれいなものだけ集めてもかがやかないのが言葉の不思議 "つばさなどなくてもとべる。しらないの?瞳の奥にひそむ異国を。" 今はただ少しひとりでいたいだけ。君の顔すらみたくないだけ。 ---------------------------- [短歌]クレパス。/北条未香[2008年8月30日1時20分] 大好きの気持ちのぶんだけすり減った あか、しろ、きいろ、あお、みどり、もも クレパスのあおで描いてた夢をまたぬりつぶすのも あおいクレパス 咲きほこる わたしの胸の花びらは出来合いなんかじゃあらわせないいろ ---------------------------- (ファイルの終わり)