ゆうと 2012年5月21日0時10分から2017年11月30日16時18分まで ---------------------------- [自由詩]チューリップ/ゆうと[2012年5月21日0時10分] きみのこと すきだといったら もしかすると ぼくのこと きらいになるかもしれない なんて あるのかな あるのかな あるんだろうな きっと そういう かなしさが ずっとずっと ここにあってね ぼくはもう ずっとずっと さびしいよ きっとひとりなんだ ずっとひとりなんだ ひとはひとりなんだよ なんて いわなくても わかるから いわないで いいよ いわないで そんなことない そんなことないよって ことばがぼくをかるくする そういうこともあるし そういうこともあるから かんがえてるだけじゃ にっちもさっちもいかないし ぼくはきみにあわなくちゃ あいにいかなくちゃいけない あしたになったら このはなたばは かれてしまうかも しれないから きょうあいにいかなくちゃ いますぐあいにいかなくちゃ あいにいくからまってて えきまえにある きのしたで ぼくのことを きらいになっても きみにすきだと つたえたい きみをすきだと つたわるように きみにすきだと つたえたい ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]ハッピーエンドを妨げる夜という魔物のはなし/ゆうと[2012年6月16日0時41分] ★いつ死んでもいいようにいつだってハッピーでいたい。ハッピーエンドが待ってるよ。ハッピーエンドが待ってるよ。そういって満足して死にたい。死んだら満足したい。遺言はもう決まってるんだ。「めでたしめでたし」で、ぼくは人生を終わりにしたい。 つまりぼくはハッピーになりたいから生きている。だから肯定したい。世界はうつくしいと思いたい。死んで満足するために。 ハッピーエンドが迎えに来るのを待っている、それこそがハッピーなのかもしれない。もしそうだとしたら、人生万歳というところだな。 一瞬でハッピーになることはあまりないけれど、一瞬をハッピーにすることはできる気がするから、ぼくは前を向いていたい。 なのにどうして夜はぼくを悩ませようとするのだろう?まるでハッピーでいたらいけないみたいに。 ほんとうにどうかしてるんじゃないかって、ぼくは思うけど夜は言ってくる。「どうかしてるんじゃないか?」って。 だれが真実をもっているかなんて、ぼくはしったこっちゃないけれど、気になるのはたしかだ。 目の前のものが真実だとわかっているけれど、ほかのひとの目も気にならないといったらうそになる。 ぼくだってひとりで生きているわけじゃないし、いつだってハッピーでいられるわけじゃないから、不安なんだ。 不安を夜は甘やかす。持ち前の闇で、目の前を真っ暗にしてやりたいんだってさ。 だからぼくは目を瞑ってやる。そうしたら自然と朝になる。目の前のことがはじまる。 もうそれで、いいじゃないか。どうしていけないんだ。夜はわけのわからないことをいう。そうしてぼくは一番最初の文章からまた読み上げる、★ ---------------------------- [短歌]金星/ゆうと[2012年7月30日17時55分] 太陽がバターみたいに溶けてゆく まどろむように夜を迎える 君が見た世界は僕と違ってて うれしいような かなしいような かさねると おもたくなるのは仕様です 背負ってゆくより 抱いてゆきたい わかること 年を取るたび増えるけど わからないままいたらだめかな 水面にうつる景色がいつか見た 印象派とかの絵画に似ている ひとりでは生きてゆけないひとだから 愛されたいし愛したい 最高のハッピーエンドを持ち寄ろう 勝ち負けのない ハッピーエンドを 人生はいろいろあるけど楽しみたい せっかく生まれてきたんだからさ 遊ぼうよ 遊び足りない僕たちの 未来を明るい星が見ている ---------------------------- [自由詩]スライムなやつら/ゆうと[2012年8月17日23時45分] クリームソーダみたいにしゅわしゅわしたいし クリームソーダみたいにまったりしたい クリームソーダみたいにぷかぷかういてたいし クリームソーダみたいにへんないろになりたい ∴ ぼくがみらいのうちゅうじんだときづいたきみはとてもあたまがいい、 ばかなのはぼくだけじゃなかったとあんしんしたのはここだけのひみつ。 ―― 「  よからぬことをたくらんだときにひかるひとみ        みのがせなかったきおくがいまものうりにある  」 ―― ぐにゃぐにゃなので ちからがゆるむ めったざしにしたい きもちだけがかそく - -- -- ------ . ▼ ▲ きれいないろをしってるし りょうしつなおともしってるし ぼくたちとってもトレビアン はなたかだかにいきましょう ? ○ ○ ほんとうはとてもじゃないけどこんなげんじつむりなんで―― *** よるのまちかどでただよう かていのあじのにおいが なんだかしみわたるとき にんげんっていいなって ぼくもおもっているのでしょうか @ @@ @@@ ふふ ふふふふ いろいろあるけどいきてるよ きょうもね ■■ ぜろがつぜろにち % きっとあしたもやってくる ---------------------------- [自由詩]春さめる/ゆうと[2014年4月4日15時16分] 生きたり死んだりをくり返しているうちに、桜は咲いて散ってしまう。 ああ、いつもそうだ―― 春は眠っているころ、やってくる。 うそみたいにすべてをうばって、とき放ったみたいにわらう。 あかるい光はまぶしくてみえなくて、ふらつく。 どうかしているみたいに。 ――どうかしているのかな。 どうしても、咲いたら散ってしまうというのに、 どうしてか、散るために咲いているようには、みえなくて、 一瞬が永遠につづくような気さえしてしまう。 ……どうかしているのかな。 どうかしているにしろ―― どうにもならないくらいに、春になってしまった。 今年も。 ああ、ほんとうに―― 死んでゆくようだ、まるで、ぼくが殺しているみたいに。 (生きている) なみだをうかべるようにして、うつくしい終焉をもたらす。 けれどもきみは、死ぬために生まれたわけじゃないんだと思う。 ぼくはそう思う。 だから、愛すよ。 ---------------------------- [自由詩]& you/ゆうと[2014年6月24日17時56分] きみはだれ? Who are you(フーアーユウ) ぼくはしらない きみはだれ? Who are you(フーアーユウ) かすかな希望 さわぐ緑 すこしの雨が降って 街が呼吸をしはじめた 枯れてしまいそうな ちいさな花でも 今日は生きてる やあ、元気? Hi, How are you(ハイ、ハーワーユウ) きみをしってる おろかな希望 かわいくない空気も やさしい 今日は生きてる たぶん明日も ---------------------------- [自由詩]あくまのマジック/ゆうと[2014年6月24日18時02分] あくまのマジック ぬりつぶす だれがだれで ぼくはだれで きみがだれかも わからない あくまのマジック ぬりつぶす かおとか てとか からだのうつくしいところはどこ うそだらけ ごまかせない くせに しんでつぐなう こともできない くせに きょうもつみをかさねる なくすのはかんたんだよ ほんとうに ばかみたいに あっけなく あくまのマジック ぬりつぶす どこまでたっても くろ くろ くろ わすれたいのに わすれられない くろ くろ くろ うつくしくしよう あたまをあげて ひかりをうけて うつくしくしよう ひび つみかさねて しぬことができない くせに いきるのにむいてない くせに いきるのが くせになって しまって いる ね うつくしく しようよ ひび あくまで マジックで ---------------------------- [自由詩]プラスチック・プリズム/ゆうと[2014年7月5日16時39分] うつくしいことばがのみこめない ぼくらはもうほんものじゃなくなったというのに まだわらえないでいる とうめいなゆびがぼくにささったことをきみはしらない ぱらぱらとふるあめ、このまま、ずっとこのままならいいとおもった すきだったきいろいじてんしゃとさよならしたとき、 なんともなくひらたいきもちだった ざんこくだときづくのにすこしじかんがかかりすぎたかもしれない きらきらしているしずく まいちるいろ うつくしすぎるえのまえではただただことばをうしなう ぼくらはもうほんものじゃなくなったというのに まだわらえないでいる まだなくこともできずに まだわすれられないでいる まぼろしがえいえんとつづくように いのるように めをとじる まっくろにぬりつぶされた きみのみらいに、さちあれと ねがいながら ぼくはしぬよ ---------------------------- [自由詩]漂流/ゆうと[2014年9月16日19時01分] たくさんのクリックで インターネットの海がうまるよ 埋立地ができましたと よんでいる うるさいくらいに ここがもうどこだか わからないくらいに クリックしてきました じぶんがだれだか わからないくらいに まっくらで ブルーライトだけが 脳みそを覚醒させて いる たくさんのクリックで インターネットの海がうまるよ たくさんのひと、ひと、ひと うねる 声がうずまく やさしいよ、本物の世界は ほんとうは そうあるべきだから うそでもいうよ、ぼくは やさしいよ、本物の世界は 繰り返せよ、波 のみこんでしまうまえに 会おうよ ---------------------------- [自由詩]遮光/ゆうと[2014年10月8日18時29分] さようならとお別れしたっていつかは夜がくるね。 朝はこないのに。 涙で体温を上げないで。 夢はさめないままがうつくしいんだよ。 目障りなきみがいなくなった。 ころされるほどきみはよわくないし、ころすほどぼくはつよくもない。 無理をしないでいいだけ。 暗くなってようやく息ができる。 明日またひとり死ぬよ。 あと何人残っているかな。 戦うほどぼくはつよくないよ、負けるほどぼくはよわくもないけど。 すきもきらいもなくなった世界で、死だけがまぶしい。 からだを焦がしていくよ、愛情にも似たあたたかさで。 ---------------------------- [自由詩]○/ゆうと[2014年11月9日17時59分] まっくら闇の中、白い影がしゅっと、こするように現れる。 おばけみたいにみえて、光みたいにみえて、それはどれとも似つかなく、あくびする口から出てくる言葉のようだった。 ---------------------------- [自由詩]きみとぼくのあいだではなにもおこらない。/ゆうと[2014年11月9日18時58分] きみとぼくのあいだではなにもおこらない。 うつくしいな。 ぼくらは潔白だ。 ドライブの末、絶壁に立っている。 なにもおこらない。 奇跡のようだ。 あいだを風が駆け抜けていく。 うつくしいな。 透明だ。 ほんとうになにもおこらない。 どちらともなくありがとうと別れを告げる。 うつくしいな。 きみはここにいない。 うつくしいな。 ぼくもここからいなくなる。 またねと嘘の約束をして。 ---------------------------- [自由詩]あかるくない未来/ゆうと[2014年11月11日23時26分] 朝になると ぼくはすこししぬ いつだってそう かならずやってくるから 今夜だってねむれない ほんとうは ねむりたくない 夢をみないでいられたら よかったのに 今夜も きのうになって あしたになる あかるくない未来を わすれて ---------------------------- [短歌]オーロラカーテン、モノクロの/ゆうと[2014年12月18日19時22分] まちがいを ただしくするなら あたためて ねむるりょうてを ひらいてみせて うつむくの あきたらこんどは みあげるの きみはなんども うなずくように あおいそら きんとひやして ふゆのかぜ よるになったら ほしをまぶして アラザンの つぶつぶとした しょっかんが よぞらのほしに にてるとおもう カーテンが ひかりをはらんで ゆれている みたことないけど オーロラみたい くらやみに うかびあがって ひかってる あなたのいしを ぼくにたくして よがあける いろをえていく そのさまを わすれないよう いちまいにする モノクロの オーロラカーテン ひるがえる きょうがいつかの みらいになって ---------------------------- [短歌]そういうきみも/ゆうと[2015年1月19日17時42分] ありきたりなことを言うけど疲れたりすることもだいじだと思うんだ (そういうきみも)ぼくはすきだったけどなあ、けっこうすきだったけどな、わるくなかったよ 離れたりする人もいるけどいつも離れたくない気持ちでいるよ 古びない過去を持っている人は強いね生きて続けてゆくこと 忘れたくないことくりかえし歌うように覚えて宿る体温 遠くてもいつかでもいい、約束を叶えるまでは死なないからさ さびないで光っている言葉はどうかやさしくあってほしいと思う ---------------------------- [自由詩]校庭/ゆうと[2015年1月19日17時51分] 校庭でたまに 海の匂いがした 海は遠いむこう ここからはみえないのに 海の匂いがした 風にのってきたのか はこんできた砂からなのか それとも錯覚か 砂の校庭で たまに 海の匂いがした ---------------------------- [自由詩]くつ/ゆうと[2015年1月19日17時56分] カツカツあるくおんなのひと そのくつ気に入ってるのかな コツコツあるくおとこのひと そのくつ気に入ってるのかな ピカピカひかるエナメルと ツヤツヤみがいた本物の革 トコトコあるく ぼくはスニーカー 気に入ってるよ どこへでもゆけそうなところ あなたは そのくつで どこへゆくの だれにあうの―― ひとびとは きょうもテクテク くつとあるいてゆく ---------------------------- [自由詩]あのこの指輪/ゆうと[2015年1月19日18時12分] あのこ指輪してなかった きょうはしてなかった このまえ会った時もしてなかった きらきらしていて よかったのに あのこ指輪してなかった たぶんあしたも 指輪をしないで ぼくと会うだろう ---------------------------- [自由詩]ねぼけ/ゆうと[2015年1月26日12時08分] ねむくてだめだ ほんとにだめだ めがくっついて ひらかない でもたぶん ねてもだめだ ねむくてねても きっとまだねむい きがするから おきてるけど めがくっついて ひらかない ねむくてだめだ ほんとにだめだ よるになって めがさめても こまるから きょうはいちにち ねむいひだといい ---------------------------- [自由詩]ひからびたえんぴつ/ゆうと[2015年2月14日21時48分] あさのこない宇宙 地下鉄の風 とおくまで行くには すこし遅かったみたい ひからびたえんぴつで 描けることば ほんとうのことだけを きみに渡す この不安も明日には なくなっているとしたら チョコレートが苦くても ちょうどいいと思える とけてなくなるには まだ寒くて きみが必要なんだよと このまま言えたら 春がくる前に ---------------------------- [自由詩]みえないリフレイン/ゆうと[2015年3月15日16時50分] かわいそうな きみの背中を みていたい みえないリフレイン くりかえし くりかえす 飛び回るNO ありとあらゆる方向に 光を散らす さようなら 翼があったなら ここにはいなかった だろうね ありがとう みえない神さま ひどくあかるい世界 ---------------------------- [自由詩]スプリング/ゆうと[2015年3月24日18時39分] 風を纏って 春になる 舞い散る光と 君がいる スニーカーで 駆けてゆく 明日がくるから そのまえに 夢のなかで あったこと 忘れないでね ここにいる 風を纏って 春になる 舞い散る光と 僕がいる ---------------------------- [短歌]やわらかな花/ゆうと[2015年4月19日18時38分] くたびれたくたびれたんだやわらかになりたいという気持ちがうかぶ もっと手を抜いてもいいよ、うん、そうそう、そんな感じでいい、大丈夫 空をみて君の好きな色しているよ 忘れたくないきれいな色だ 花ゆれる透明な風が吹いている つながってゆく偶然の今 ---------------------------- [自由詩]雨粒カセットテープ/ゆうと[2015年6月9日14時06分] 雨の日 ぼくは 手紙を 書くよ 届かない プレゼント たぶんきっと 必要ないけど よろこぶと いいな そればかり 考えて 濡れたポストで 文字が滲む 伝わらなくても 伝えてみたいと 思ったんだ ちょっとだけ ---------------------------- [自由詩]永遠の夏休み/ゆうと[2015年7月13日17時13分] 夏はいつでもなつかしい ここではないどこかに いってしまった ぼく 永遠の夏休み こどものままで ここではないどこかに ずっといる ぼく さびしい遊びをしているようだ 家の中は いつも夕暮れ ---------------------------- [自由詩]やさしい温度/ゆうと[2015年9月30日17時13分] くるしいね、 きみはかわいい よるをほどいて ほしをみている たのしくても いつかはおわるね、 どうせぼくらは つかのまのできごと さびしくなるね、 あそぼうよ これからも わすれたくない ひびを、 ポケットにしまって さわっていたい、 おとさないように なくさないように くるしくなっても へいきなように、 てのひらで たしかめる ありがとうの 温度はやさしく ---------------------------- [自由詩]たったひとりの僕は夜/ゆうと[2016年10月31日15時13分] 暗くなるまで遊びたい 眠くなるまで君といたい たったひとりの僕は夜 つかまえきれないほど自由 ---------------------------- [自由詩]光の季節/ゆうと[2017年11月30日16時14分] ぼくたちが青空へ帰っていくとき それはどんな季節だったっけ 風は透明で 今にも忘れ去りそうだった あかるい夢をみて きらきらとねむる星たち いろんなことがあって ぐるりとまわってここへきたんだ いつかみたオーロラ まぶたの裏に隠して ぼくたちは出逢った とても自然な偶然は 遠くまでつながっていく 晴れ渡る空に 光る それはどんな季節でも おなじだった、光 ---------------------------- [自由詩]cap & saucer/ゆうと[2017年11月30日16時16分] カップ&ソーサでお茶しよう 君のルールを知らなくても カップ&ソーサでお茶しよう 好きなようにしていていいさ カップ&ソーサでお茶しよう 僕のルールに決まりはないよ カップ&ソーサでお茶しよう 好きなようにすればいいのに 気にしすぎ? 心配ないなら問題ないけど まあそれなら 心配してくれなくてもいいけど カップ&ソーサでお茶しよう ここだけの話をしよう カップ&ソーサでお茶しよう 時間がゆっくり経てばいいね ---------------------------- [自由詩]freedom ∞ infinity/ゆうと[2017年11月30日16時18分] 傷がついてく プラスチック ずっとこのままじゃいられない そう 好きなものは 忘れるし 季節が巡っても ありきたり だからどうしたっていうんだ だからなんだっていうんだろう 疲れたよ 自由、無限の、そう ネーミング・センスがいいね 始まりのよろこびは束の間 早く終わってほしい 気持ちが先行する 細かく みえなくなっていく 光は一瞬 笑って消える 残ったものを愛するよ 手を伸ばしても 届きそうもない夕陽 伝えたいことは 何もないのに 伝えたいことは 何もないのにね 疲れたよ 無限の自由、そういって 解き放してくれよ 忘れてない 言葉とか 思い出した 歌とか まだあるなら まだあるから ---------------------------- (ファイルの終わり)