ゆうと 2007年5月2日18時47分から2007年7月3日18時28分まで ---------------------------- [自由詩]世界ノート/ゆうと[2007年5月2日18時47分] 僕の世界を書き綴る 世界ノート 世界ノート 答えはなんにも書いてない 正解not 正解not それでも僕は書き続ける 僕のノート 世界ノート ---------------------------- [自由詩]幽体離脱/ゆうと[2007年5月3日20時44分] 夢の中で醒めた 生憎の雨だ 生き生きしている草花を見て 僕は死んでいる そう確信した 真夜中に開かれた パーティーで僕は 100人目だったらしく 腐ったケーキを渡された 不毛なDancing 透明人間と 不毛なDancing 君はいつ帰る? 夢の中で気づいた 君の言葉は全部嘘だった ほら僕になんて二度と 眼を向けてくれないんだろう 君の死んだ眼が好きだった そう確信した 僕の確信 嘘はない 僕の核心 君がいる 君の確信 なんとなく知ってる 君の核心 誰のものでもない、はず 不毛なDancing 透明人間と 不毛なDancing 君はいつ帰る? 不毛なDancing いつかは君と 不毛なDancing それは嘘 不毛なDancing あれも嘘 不毛なDancing これも嘘 不毛なDancing 夢は醒めたんだ ---------------------------- [自由詩]隕石/ゆうと[2007年5月4日14時08分] 寂しさが飛び散る! 君に当たれば本望です だから今夜は寝ない! 星空を眺めている君に 流れ星が降ってくるまで あいつと君がくっつくまで! 騒音は嫌い だから大音量にして 逃げる! ---------------------------- [自由詩]とけない魔法/ゆうと[2007年5月4日20時47分] とけない魔法 いつまでも まぼろしのプールをおよぐ ゆめの中 しあわせなのは まぎれもなく君がいるから ---------------------------- [自由詩]窓の外は夜/ゆうと[2007年5月9日23時37分] あなたがどうしているのか 気になる 夜が来ました 待っていました あなたがどうしているのか 気になる ちょっとだけ 少しだけ ほんとうは とっても あなたがどうしているのか 気になる ---------------------------- [自由詩]Sweet Child/ゆうと[2007年5月12日18時37分] あまえるなら もっとじょうずに I want you I want you すなおになってよ もっとさあ I want you I want you おとなになんかなんないで かなしいかおになんないで やさしいことばでだましてよ I want you I want you あまえるなら もっとじょうずに やさしいことばで だましてよ ---------------------------- [自由詩]かみなり/ゆうと[2007年6月1日23時07分] きらいじゃないんだ、ほんとうは ふたをあけてみればそう まるでうそをついているみたい ことばだけじゃ、いつだって しんじることはできないから かみなりさま、どうか きげんをわるくしないでください おなかがいたくなりそう ぜんぶ、ぼくがわるかったんです ---------------------------- [自由詩]いなずま/ゆうと[2007年6月2日20時49分] そらがなりやまないね びがびかびかびか きみがきたのかな まどをあけたくなった あめがつよくなったね ばんばんばんばん たたきつけるように ノックするみたいに まどをあけて へやのなかに きみをいれたら なんていった なんていった (わらうのをやめないで) ---------------------------- [自由詩]いかずち/ゆうと[2007年6月3日13時53分] だまってみあげて ぼくのこと あざわらうんだろう わかってるんだ どこかでわらわれているって しってるよ かみさま そらがわれる しゅんかんに あいませんか いちばんたかい おくじょうで ぼくらはであって しぬのです ---------------------------- [自由詩]青い空/ゆうと[2007年6月15日18時37分] ふとした瞬間に青い空 僕は心臓を砕かれた あれほど危険と言われていたのに ふとした隙間に青い空 僕は心臓を砕かれた 無心になりたい 真空に 舞い散る光に 目をつむって 無心になりたい 深海に 漂う闇に 息を止めて ふと見上げると青い空 僕は心臓を砕かれた 隠し事ができない 自分とやらに 目を向けろ ---------------------------- [自由詩]宇宙のぜつぼう/ゆうと[2007年6月21日19時43分] それはしずかな夜だった 雲が姿かたち変える 星がぱちくりとまたたく 君はきっと見ていない どうして宇宙が透けて見えるの 夜はふしぎだ 魔力があるにちがいない うっそうとした森によく似てる 僕はちっぽけな虫だ Good-nightとGood-byeは似ている 君にさよならを言いそうになる まちがえて、 おやすみなさいって言ってわらった 星が見えなくなったよ 視力をなくしたんだ それでも感じる宇宙の絶望 途方もない失望 それは僕のだけど、ちがう 夜は泣く いつだって君には会えない 僕は泣く それでも夜はすてきだとおもう ---------------------------- [自由詩]6月の雨/ゆうと[2007年6月22日19時34分] 6月の雨だけは、好きになれないと君は言う 灰色の世界 色とりどりの傘が舞う 弾く雨音 きらめくメロディだけが欠けている 人混みの中を駆けていく 足音がやけに響いて 不協和音を奏でている ずっしりとした足取りで アスファルトに 水たまりが描かれる 飛び跳ねる術を知らない うつろな目をした空が映る 止まない雨が降り注ぐ この街に奇跡は訪れない 6月の雨だけは、好きになれないと君は言う 僕は、俯くように頷いた ---------------------------- [自由詩]霧に包まれた君の姿/ゆうと[2007年6月24日19時30分] 雨がふる 傘をさす そうすることによって かなしみは埋もれる コンクリートににじむ 蒼くなる影 雨粒を食べる 奇快な虫たち かすみゆく視界 君に会っても 気づかないだろう 下を向いて ぱたりと止まった足音 僕は傘をとじて 走り出した まるで逃げるように 君に会いたい 君に会いたい 君に会いたい なんて 思ったらだめだ ---------------------------- [自由詩]36.5℃/ゆうと[2007年6月25日21時12分] べたつく夜の 触れたくない君の 肌に透き通る 3つめの目を見た けだるい夜の 触れられたくない僕の 心をすり抜ける 君の吐息を聞いた 壊れそうな僕たちの 指先に伝わる体温の 血の気配がする いのちが叫ぶ声がした 平熱なのに僕たちは どうしてこうも狂えるのだろう ---------------------------- [自由詩]君がこぼした言葉の数の、/ゆうと[2007年6月30日23時32分] 君がこぼした言葉の数の、 その全部が知りたい 君がこぼした言葉の数の、 その真相が知りたい 君がこぼした言葉の数に、 僕は入っていたのかな 君がこぼした言葉の数に、 僕は入っていないんだろうな ---------------------------- [自由詩]青くさんざめく世界/ゆうと[2007年7月3日18時28分] 青くさんざめく世界に立っている 青くさんざめく世界で歌っている 君に届け 君に届け 君って誰だっけ なんて思いながら 青くさんざめく世界に立っている 青くさんざめく世界で歌っている 振り向いて 振り返って 一人でもいいから なんて思いながら 青くさんざめく世界に立っている 青くさんざめく世界で歌っている 死にたい 生きたい 死にたくないな なんて思いながら 青くさんざめく世界に立っている 青くさんざめく世界で歌っている 信じられるのはこれだけ 信じられるのは今だけ 信じられるのはこれだけ これは現実で これは真実で これは僕で 間違いなく僕で 音楽がずっと耳のとなりで鳴っているんです ---------------------------- (ファイルの終わり)