服部 剛 2020年11月19日19時21分から2021年12月2日0時35分まで ---------------------------- [自由詩]life for a reason/服部 剛[2020年11月19日19時21分] 僕の存在理由は nothing 君の存在理由も nothing そう思っていた 僕の頭の空洞に 風は吹き  風は滝のように体内の通路を下り 魂の器の底に渦巻けば 遠い記憶は……甦る  今日出逢う 君の瞳は僕の鏡 小さな星を 互いの瞳に映している  薄っすら体の透けていた 僕という存在は取り戻され 魂の器に焔(ほのお)は、揺らめき  ゆっくりと目は開く 脳内は、この手に、できることを 目の前の場面から検索する  燃焼セヨ――?いのち? 燃焼セヨ――頭脳 燃焼セヨ――思考 燃焼セヨ――胴体  燃焼セヨ――両手 燃焼セヨ――両足 燃焼セヨ――性器 燃焼セヨ――僕  燃焼セヨ――君  燃焼セヨ――世界 燃焼セヨ――?夢? 血の巡る脳内に浮かぶ……白い文字  「life for a reason」 エネルギーの風が体内を巡る  時を燃やし 時を忘れて 僕は 緩やかに加速する、今を往く   ---------------------------- [自由詩]「車窓」/服部 剛[2020年12月5日21時34分] 線路は明日へ、延びてゆく 明日の線路は、過去へ至り 過去はまた道の続きへ 二度とない今日の日を経て 旅の列車は走り始める 恋に傷んだ、町を過ぎ 日々の重さに憂う、町を過ぎ 0・1秒のいまを過ぎる 車窓 ビル・ビル・雲・学校・工場 過去・過去・いま いま・いま・明日 明日・明日・いま いつしか――山・山・霧 の向こうに透ける白い太陽 全ては やがて 思い出になるだろう 旅の列車の 前に座る、女子がふたり ささやかに語らう 日々の恋の懊悩(おうのう)よ いつか今日の場面は 額縁に納まる 一枚の絵 になるだろう 遠い空の下にいる友よ あの日の君も、僕も、弱かった 人生とやらに 耐えかねて だけどいま思う その源の? 思い出?という地点から 物語の頁の余白に 作家の文字は走り始める ウイルスの蔓延(はびこ)る この地上に瞬く星を探す 旅の始まり あなたと私のサークルは 日常に宿る 宇宙の輪 道は続いて、延びてゆく ---------------------------- [自由詩]岩の顔/服部 剛[2020年12月10日20時36分] 岩には、顔が隠れている 口を開け、叫ぶ顔は恐そうだが 岩の本人は、そうでもなく 案外あかるい、無音の呼び声なのだ 岩と岩のつらなる下に 崩れた岩の口元から、源泉の湯は流れ 心身を温める 男がひとり その頃、女湯では 妻と障がいをもつ幼い息子が うっかり忘れたシャンプーを 隣り合わせたお婆さんから、借りている  天国でも地獄でもない世の中で 日々のニュースは暗くとも そんなに悪くはないさ、と思える場面は 今日もこの町の何処かにあり    ざばーん  と、湯舟から上がった男は お湯の出る 崩れた顔の岩に、一礼して ゆげのぼるからだを、タオルで拭(ぬぐ)った   ---------------------------- [自由詩]Slow Boat/服部 剛[2020年12月30日23時19分] この街には 音のない叫びが無数に隠れ 僕の頼りない手に、負えない  渋谷・道玄坂の夜 場末の路地に 家のない男がふらり…ふらり 独りの娼婦の足音が、通り過ぎ  酔いどれた僕の足音が、通り過ぎ 男の潤んだ赤いまなざしから 一瞬、僕は目を逸らす 人の傷みも背負えずに 自分の傷口が少々沁みる夜には、せめて 絆創膏(ばんそうこう)をぺたりと、心に貼って 生ぬるい夜風の撫でる 道玄坂の人波を下りてゆく 思い出すのは十年前、この坂を歩いた 酔いどれの目線の先に思い浮かべた  あの輝ける不可思議少年という詩人の姿  若き言葉の旗手だった彼は もう世にいない この街には 無数の叫びが隠れ 頼りない僕の手には、負えない  だけどたまには思い出したように この街角で仲間と落ち合い  カウンターに肩を並べるくらいはできる 昔の詩人は言った 「心に少し、余分な場所を」 今日、僕とあなたがこの世界で出逢った 素朴な奇跡を祝い 互いのグラスを重ねれば  頬の赤らむ夜更けには あの丸いお月様を乗っけた 葉っぱの舟が ゆっくり…ゆっくり 明日へ漕ぎ出してゆく   ---------------------------- [自由詩]野球場の夢/服部 剛[2021年1月7日20時19分] 令和三年・一月三日  三が日の間に息子孝行しようと思い  周(しゅう)の小さな手を引いて 川沿いの道をずんずん、歩く 野球場の芝生を 解放していたので そのまま手を引いて ずんずん、入ってゆく たたたっと走り出す  少女の手から、糸を引く  飛行機型の凧は揚がり 少年はサッカーボールを蹴り 父親と青年はキャッチボールをして グローブで球を取る、乾いた音が 正月の青い空に響いた ――羨(うらや)ましいなぁ 九才で言語を知らない周の パパである僕は声もなく、呟く  正月の野球場は 無数の家族に彩(いろど)られ 二度目の緊急事態宣言を待つニッポンの 霞がかった平和な午後の賑わいに コロナ禍さえも夢のよう   かたん!  パパの手を解(ほど)いた、周が ひと握りの勇気を出して 誰かが掘った穴に架かる 板のまん中に乗って、よたっと 一メートル先のフェンスの網に、掴まった  (ときめく目線の先に  女の子の微笑みが横切っていった…) 周よ、パパはな  お前とキャッチボールをするのが 夢であるが それがずーっと先の 明日であってもかまわない もし、パパの夢が叶わなくとも  お前は世界にたった一人の我が子だから 家に帰ったら、ママに宣言しよう 今年の目標 『〇・一秒のコミュニケーション』 パパとママと周が歩む かけがえない日々の キャッチボール  ---------------------------- [自由詩]夜の信号/服部 剛[2021年1月20日18時49分] 今日もふらふら 音のない家へ帰る男の背中は 言葉にならない寂しさを醸(かも)し出す   〈人生はひまつぶし〉と嘆く男の一日は 二十四時間ではなく  長さの計れぬ夜なのだ  この街の所々には  独りの人がいて  それぞれの胸に灯る信号は、点滅している  ある散歩者は人気(ひとけ)ない夜道をコツコツ歩き  隠れた人の心の信号を、そっと見つめる  ――誰もこの手ですくえない そう呟(つぶや)きながら、散歩者は  日々聞き流されてゆく、独りの声を拾おうと  夜の静寂(しじま)をコツコツと往く  ---------------------------- [自由詩]ひと影/服部 剛[2021年1月24日23時53分] 机の上に延びる 湯呑みの影が お地蔵さんの姿に視える、夜 ――もしや 目に映る風景の あちらこちらに宿る 心というものか ---------------------------- [自由詩]風を待つ/服部 剛[2021年2月2日18時32分] 仕事を終えた電車の中で ついポケットから取り出すスマホの画面に 誰かからメッセージはないかと、探す 家に着いて ポストの蓋を開けては 誰かから便りはないかと、探す 忘れた頃に届く 心のこもった手紙を 両手で受け取りながらも  日々に追われ 壁にかけた暦(こよみ)は知らぬ間に…捲(めく)れゆく  ――私は一体、何を待つ? 生涯にたった一度あるような 淡い恋文  ずっと色褪せない  友情の絆  または 明日の道をそっと照らす、知恵の言葉 幸いを探して虚空を弄(まさぐ)る 寂しい手よ 待つことの秘儀を、私は知りたい  音の無い夜の部屋に 身を沈め  そっと目を閉じて 透きとおる感性のアンテナを立てる 自分という器(うつわ)を、空っぽにして  ---------------------------- [自由詩]鈴の音/服部 剛[2021年3月2日19時22分] 川の向こう側にある 瓦屋根の 民家の壁に、ひとつ 白いマークがありました それは鈴の姿をしており 風が吹くと 小さな余白の中から 音のない音が聴こえます  ちりりん ちりりん  十人十色の人々が 主役・悪役・脇役を演じる、この街で  何かを知らせるように ?風の合図?は吹き過ぎて 今日もそっと 白い鈴は鳴りいだす ---------------------------- [自由詩]風の吹く午後/服部 剛[2021年3月6日22時47分] あなたの形見のランプは、魂の姿に似て 夜になると書斎の椅子に腰かける 僕の仕事を照らし出す * * * あの日 この世の時間と空間を離れ 自らのからだを脱いだあなたは 明日も 何処かを吹き渡る風の歌になり うつむく人の傍らで、そっと囁く * * * そう想いながら 土曜の午後の川沿いを ゆっくり・・・走っていると 公園で女の子のストローから、生まれた 大きなしゃぼん玉が目の前に 近づいて ぱっ と消えた ---------------------------- [自由詩]ジャズマンの指/服部 剛[2021年3月11日20時39分] シーンを変えろ 問題の周囲は幻で 那由多(なゆた)の日々の中心点は いつも自分自身  いたずらにふり回される前に 指よ、鍵盤の上を踊れ  瞬時を歩む、ジャズマンの手のように ---------------------------- [自由詩]日々の音楽/服部 剛[2021年3月31日18時44分] 晩酌は水割りのグラスを手に ピスタチオを口に含み わった殻を小皿へ落とせば  ちりん、と鳴る   世界のあちらこちらに 美しい雑音たちは 今も 音を鳴らしている さあ明日も ひと匙(さじ)の知恵をポケットに入れて ドアを開き、耳を傾け、往こう 胸の鼓動と、人々と セッションする 日々の音楽を探しに   ---------------------------- [自由詩]道しるべ/服部 剛[2021年5月28日0時10分] わなわなふるえる ひびの、よろこびかなしみよ それがこの世のさだめなら 汝のコインに息を吹きかけ  明日の行方へ、投げてやれ! くるくると…裏表見せる 放物線のその先は 道のない道 コインが落ちた地点から  ---------------------------- [自由詩]ありがたや/服部 剛[2021年6月7日20時39分] トイレットペ−パーの残りを 使いきり、ちんと鼻をかむ  残った芯に 印刷された ありがとうございます の文字に 僕も呟く ありがとう 最近は鼻づまりがひどくて なかなか寝つけずしんどかったが 昨夜は鼻うがいが功を奏して すっきり、目が覚めた ああふつうに 呼吸できるのは ありがたや 僕は忘れていた 日々無数の あたりまえ に 支えられ、立っていること ありがたや 妻と息子と今日会う誰かに 食事とトイレと布団に この詩を書くペンを作った人に あの日の挫折に 時々うまくいく瞬間に 五文字の 念 をおくります いつか−−この人生に ふかく頭(こうべ)を垂れる日まで 続いてゆく道の途中 この両手に受け取る 今日という一日 ---------------------------- [自由詩]田舎司祭の伝言/服部 剛[2021年7月4日23時58分] 或る映画ほど、日々に笑いもなく 或る映画ほど、日々に涙もなく ――ならばこの世は、何処ですか? ――悪女に聖母の宿る部屋  ---------------------------- [自由詩]日々の土産/服部 剛[2021年7月4日23時59分] 久々にひとり旅で、箱根の宿の土産コーナーに 指でたたくとんとん相撲があった ――九才のダウン症児とやったら    お相撲さんをつまんで、ポイだなぁ… 翌日、小田原城の中には 玩具の刀がキラリと光った ――息子に持たせたら   ぐるぐるふり回し、危ないなぁ… そんな息子にも できることが、ひとつ パパはママの重荷を少々減らそうと 家に帰り、息子と入った風呂で 「むすんでひらいて」を歌い パパが両手をゆっくりひらく 息子のとびきりの笑顔もひらく 花と同じくらい、いや 花よりも嬉しそうに もし、息子に土産が分からなくても 何でもない日々からもらっている パパと、ママと、君が そこにいること ---------------------------- [自由詩]石庭/服部 剛[2021年7月7日16時18分]      少年と少女      青年と恋人   おじちゃんとおばちゃん                今    世界のいたる場所から聴こえる      くちづけの音に     ぼくは耳をすます                あ                今    遠い明日の並木道で お爺ちゃんとお婆ちゃんが 〇 〇 〇       ***    石庭の石に腰かける      旅人のぼくは  もう一度、世界に恋をしたい ---------------------------- [自由詩]南天ノ声/服部 剛[2021年7月11日23時59分] すうっと細く、立っている 南天の赤い実たちの中に 一人 空のお日様を 小さく映すものがいた かわいいね っていうと、風にゆれ 緑の葉たちも、風にゆれ ひそやかに舞う 互いのこころ ---------------------------- [自由詩]盃/服部 剛[2021年7月12日0時00分] この街に 人はたくさんいるのに なぜ、ふいに ぽつんと独りいるのだろう 読者よ 友よ この紙の向こう側にいるきみよ わたしの音の無い声は その耳に届くだろうか? 願わくば 今宵のきみと 交わしたい 互いのからだを温める 一杯の酒を ---------------------------- [自由詩]温泉プール/服部 剛[2021年7月22日20時55分] 旅先の温泉の 露天風呂から上がり 室内の入口で 横を向くと だだっ広い温泉プールがあった どぼん、と入り ぴょんと跳ねれば、ふわり もうひとつ跳ねれば、またふわり さらに跳ねれば楽しくなって ペンギンのような気分になってきた ぴょんと跳ねるたびに 最近太り気味のぜい肉が 上から下まで、どこもかしこも お湯とともに たぷん、と動く プールのながーい反対側に辿り着き  こおろぎ君に似た者が  水面(みなも)でじたばたしてるから えいやっ と手のひらですくえば 不思議なことに、姿を消した  ながーいプールを 跳ね続け、一周した後 プールの外の椅子に 腰かけて くつろいでいるところに  紺の作務衣(さむえ)を身にまとう おばちゃんが姿を現し  はっ! と思わずタオルで前を隠す 「あのぉ…ここ、水着着用なんですよ」 そう告げて、赤面する僕をみて  はーっ はっ はっ   と笑いつつ、去っていった (まずい…そうだったのか  一刻も早くここを出なければ) そう思うと今度は灰色の作業着の兄ちゃんが 現れて、お湯の温度を計り始めた よし――あの兄ちゃんが背を向けてる間に 今だ! たっ たっ たっ たっ たっ ---------------------------- [自由詩]ある夜のメルヘン/服部 剛[2021年9月3日0時22分] 女のお尻は男よりも丸い 僕に耐えられぬ、痛みをも知るひとよ あのなかにはもしや 青い小さな惑星が回っているやもしれぬ ---------------------------- [自由詩]器/服部 剛[2021年9月3日0時25分] 寺の庭の隅にある 竹筒から……石の器へ 滴る水がしずかにあふれている そよ風が、頬を撫でる 温かな抹茶を、啜る 僕は今 幸せなのかもしれない ---------------------------- [自由詩]或る夜の対話/服部 剛[2021年9月20日21時11分] 古(いにしえ)の詩を嗜(たしな)みつつ  酒を呑み 体なきひと、我に語らん ---------------------------- [自由詩]晩夏の夢/服部 剛[2021年9月20日21時15分] 夏の終わりの港で 堤防にひとり腰かけていた (このまま海をずっとゆけば  世界の何処へでも辿り着ける) と ひとり言は港に置いて 堤防から下りた僕は 歩き始める やがて秋めいて彩(いろ)づくだろう 物語の季節へ ---------------------------- [自由詩]翼/服部 剛[2021年9月20日21時17分] もし、汝のこころが 本気なら 少々の障壁はもろともせずに なんのこれしき 空(くう)へ向かって、越えてゆく ---------------------------- [自由詩]小さな太陽/服部 剛[2021年10月13日18時08分] ぽたり、汗は落ち、土に浸みた しゃがんで草をむしる 炎天下の庭で ペットボトルの水は すでに ぬるま湯  あとひと息 草の束を 根こそぎ、引き抜いた 土の中がピカッと光った 半面の顔を覗かせ  (硝子に映る遠い太陽) 目線の先のアスファルトは陽炎(かげろう) 頭のくらつくなかで ぼくは知る 果てなく脈打つ、鼓動は ビー玉に宿るあの光と つながっている  ---------------------------- [自由詩]メール考/服部 剛[2021年10月13日18時17分] 送信の印を、押せば 一瞬で相手に届く  メールの文面 手紙の文字なら  その人らしさを表わす一字にも 一つの心臓が、宿るらしい  令和3年にもなれば ポケットから取り出した 長さ15cmのスマホの 画面にふれればこと足りるが  昭和生まれのわたしは、考える 「時には3行のメールにも  粋なこころを、宿らせたい」 ひとの想いは 頭ではない無意識の海で 互いに通じる、瞬間を ひっそりと待つ あ、机の上のスマホが ぶるっ と震えた 遠い街に住む友から 夜を越えて 鼓動の鳴ったメールが  飛んでくる  ---------------------------- [自由詩]すすき野原/服部 剛[2021年10月13日18時20分] 夕暮の秋風に吹かれ すすき野原が靡(なび)いている 僕は風に逆らう なのに遠い夕空は優しい 道は何処までも下り またどこまでも上り やがて雲は 夕陽の顔を隠すだろう 旅人よ 恐れるなかれ そして、畏れよ 今・ここ にいて やがて誰かと出逢う 日々の素朴な邂逅(かいこう)を 秋風の吹くままに 旅人は往くだろう 空白のあらすじの待つ方へ  ---------------------------- [自由詩]柿の知らせ/服部 剛[2021年11月18日23時17分] 庭で夕空を仰いでいると 足下の、少し離れた場所が  ふいに がさっ と鳴った 古い柿の木から 枯葉の吹き溜まりに 実がひとつ、落ちたのだ よく熟れた柿は ほんのりと夕陽に染まり 僕に微笑む (なぜきみは、そんなに幸せそうなのかい?) 家に入り  食卓で腰を下ろし、茶を啜(すす)る  静寂(しじま)のひととき  幸いを黙して語る、柿の実よ  僕は想いを巡らせる  機が熟すのを、待つように ---------------------------- [自由詩]蕾/服部 剛[2021年12月2日0時35分] 一輪の花がゆっくりと、蕾を開く、宵の夢  創造のわざは、私のなかに働く 私を支える茎は背骨、密かな光合成をとめず 今日もわずかに、背丈を伸ばそうとしている たとえまだ、日の目を見ていなくとも 私の内に隠れた蕾を、私は愛でる うずくまっているように見えても 花開く春の陽をじっと待つ、蕾よ 夜の底で人知れず  沈黙と語らい 私は蕾を愛でる ただ光を求めながら ---------------------------- (ファイルの終わり)