ののの 2005年11月28日20時56分から2008年5月13日21時31分まで ---------------------------- [自由詩]はじめまして/ののの[2005年11月28日20時56分] エロチシズムとニヒリズムで真に潜む人間性を構築し現代における偉大なる衝撃として繁栄をその手から作り出してみませんか、もしくはお腹がすいたと声に出してくれませんかと言われたごく一部の人間は、深い闇の中で宴会を開いては、その合間に議論を続けている。 中身が無いものを中身が有るように見せる必要のある議論は宴会を続けるためにとても重要なもの。 羨ましい。 尊敬の眼差しをたっぷりと差し上げたい。 思いたった私はたっぷりと文字を羅列した。あいうえおと。 あいうえおは世界に目を向けられることはなく、安酒を買うことを禁じられた。 躍起になった私はたっぷりと文字を羅列した。あかさたなと。 あかさたなは世界に目を向けられることはなく、米を買うことを禁じられた。 嫌気が差した私は光の束を集めては投げて遊んでいるだけ。 ---------------------------- [自由詩]冷凍/ののの[2005年12月1日10時39分] 三途の川を見に行った 積み上げられた石が不安定だなと思いつつ周りの観光客を見ると皆さんが泣いておられるので三途の川に手を浸し瞼を濡らして突っ立った 「さぁそろそろ行かないと、僕らの道は続いているんだから」 旗を持った人が観光客に言ったら皆さんがバスに戻って去った さぁそろそろ行かないと、腹が減ってるんだから あれとそれを着込む ---------------------------- [自由詩]架け橋/ののの[2005年12月2日22時34分] 私がついていると言った人が役に立たなかったので本当にありがとうございますと二回言った ---------------------------- [自由詩]うずうず/ののの[2005年12月3日10時29分] 氷は溶けるというのにおめでたいやつらだな 仕方なく神様の善は人間のものではないと自分を擁護し続ける あなたのことは忘れようにも愛おしいなんてね パンフレットを破いたりせんべいを食べたりダンス 米を洗ったりマシュマロを投げたりダンス 忘れようにもね ---------------------------- [自由詩]罵倒/ののの[2005年12月4日3時07分] メメも××も違いはないからぼくは安いもので済ませる フライ級の貸し金はとてもガンジス ひとりでわらう わたしはとても高いのですとな ひとりでわらう 不自由しかない 「優しくいわなくちゃいけないわけね。俺がで嬉しいんだ。へえ」 ひとりでわらう ぼくわらう わらう? わらったところで結局はそれが正しいとされているらしいのだからそれを褒め称えてたほうが得なのだ くすくすくす 数多あるものの中であれはそうらしいのだ くすくすくす ぼくにもわらう ---------------------------- [未詩・独白]なめてかかる/ののの[2005年12月4日21時42分] ものすごおくわかりやすければいいのかなあ わたしはあなたが大好きですがあなたはわたしが大嫌いです これならどうだ ---------------------------- [自由詩]用はないさ/ののの[2005年12月7日5時15分] 「満月がフルムーンで僕はとても困った」という意図不明な言葉がビルディングの中に居て浮かんだ ビルディングは超有名 ビルディングは超大きい 走ると刀と口 ビルディングで走る ビルディングで斬る ビルディングで喋る ビルディングでそのようなことはしてないのですよ 満月がフルムーンだったら超やってたはずなのだけど如何せん真昼の空だったので日照りがきつい 夜になってもきつい 「お前なんて必要ないさ」 ---------------------------- [自由詩]日々を抱いて/ののの[2005年12月7日23時11分] 小指交差点を抜けて 雄鳥は騒ぎ出す 何も出来てない そういうことはもういいよ わかってるから出来ないんだよ いちいちリターンを押してやったんだ分かるだろ 文芸部の下らない暗喩を鼻で笑いながらね とりあえずの羅列 とりあえずの日常 わあわあ言う奴は誰か お前は自分しか見てないだろうが 僕もそうじゃないか 風俗店は閉まっている 空は真暗で僕は睡眠欲に溢れていたんだ ---------------------------- [自由詩]蠅/ののの[2005年12月17日9時58分] 飛んでいこうとそれはしったこっちゃない 形式の中でしか息ができないおのれだから何らかのバックボーンでひとを殺めて笑いころげておりますよ と投げやりな態度で喋ってみたものの、部屋にはいきものが蠅とぼくしか見当たらない あ 気を抜くとこれだ ---------------------------- [自由詩]物語だけがみたいからドラマでもマンガでも小説でもなんでもいいわ/ののの[2005年12月20日21時31分] あたしはそう言って ぼくは吐いて あたしは介抱して ぼくは振り払って ぼくはひとり走った ---------------------------- [自由詩]滲んでいる/ののの[2007年4月12日2時13分] すごいあれですよ 内心くすくす笑ってしまう だってあれじゃないすか くすくす そんなに自分を正しいと そんなに世の中がおかしいと くすくすくすくす あなたのそれはやればやるほど滑稽で わたしはくすくすお酒を飲む ---------------------------- [自由詩]児/ののの[2008年4月20日22時47分] 何一つありませんでした。 「はい」という相槌を打ってはみたものの、何かが通ったことは認識したものの、そして「はい」の後に何かを通したことは認識したものの、わたしは何一つ言葉を伝えたことはありません。絶対ないです。 ですますと、あなたに使うのはおかしいですか? おかしくないですか? どうにもわたしは遜ることで自分を防衛したいと思ってしまうのです。わたしは小さな男でげす。ですのでわたしにそんな期待されては困りますねん。ですますじゃないですね。不思議です。 鈴木は、鈴木という人がいるんですけど、知らないですよね、「いやあの鈴木なら」とかそういうのはいりません。じゃあ五十嵐とか五所川原とかそんな名前はどうですか? いますか? そんな名前のやつがいるんですけど、そいつがすげーやつで、とにかくすげーんですよ。本当すげー。 あなたにはあるのですね。 ---------------------------- [自由詩]ミラクルちゃん/ののの[2008年5月7日0時10分] よいかおり あなたの わたしには不快 そういやあよいかおりを嗅いだのはいつだったか忘れてしまったわ まったくくせえよ ---------------------------- [自由詩]大好きちゃん/ののの[2008年5月7日20時05分] テンテケテンって何か機械的な効果音というかなんていうか語彙力の無さに滅入るがとにかく音が鳴り、喫煙所の疎外感が身に染み入ってしまい夢から醒めていないようにと切に願う。 時間は平等であるので、時間は平等に誰かも襲われていたらよいよ。 お前の暗喩はわからないけど、自分ひとりは嫌なのだ。 舌を噛むカタカナを並べて御満悦なやつも、大好き。 ---------------------------- [自由詩]一方向ちゃん/ののの[2008年5月12日23時29分] 狂ったような人 そう見えるわたくしの目 素直になるのはどちらか知らぬ 心情を吐露したらお終いです。そうです。 それが示しているのだってそんなものじゃないの 遠回りはめんどくさくないか 知らぬ そう見えるのはわたくしの目です ---------------------------- [自由詩]過剰さん/ののの[2008年5月13日21時31分] 竹藪焼けたら大惨事だから逃げたほうがいいのですが逃げ場はないのだ 自己満足の塊も割り切れば愛しいみたい どう わたしいいでしょう あ あ あああー まだまだそのかんじ あ あ あー 蛇足 ---------------------------- (ファイルの終わり)