水宮うみ 2016年10月27日12時36分から2016年11月24日22時51分まで ---------------------------- [自由詩]頑張っている/水宮うみ[2016年10月27日12時36分] 周りに文章が稚拙だと言われても頑張っている。新しい風景を見て詩が浮かばなくても頑張っている。なにがなんだか分からなくても頑張っている。なーんにもしていなくても頑張っている。いろいろ情報流れてくるけど頑張っている。 愛みたいな何かを掴もうと、みんな頑張っている。 ---------------------------- [自由詩]ゆっくり行こう/水宮うみ[2016年10月31日10時24分] 嫌な夢を見て、気分悪くても今日をやらなきゃ行けない。寒いけど パソコンの使い方、よく分からない。結局windows7とwindows10どっちがいいんだ 浴槽に数がこびりついていて、スポンジとシャワーで浴槽を無にする。綺麗になった 鳥が鳴いていて、いつも通り穏やか。寒いから、暖かい服を着る。本の栞も暖かい。 数えきれない日々を送っている。数えきれないほど自由なのに、いつも考え続けてしまう。 なにも考えていない、そういう自由が欲しいよね。 自由は暖かい。 ゆっくり行こう。明日は11月だ ---------------------------- [自由詩]シャットダウン/水宮うみ[2016年11月2日14時05分] 昨日の自分がシャットダウンしないでいてくれたパソコンをシャットダウンした なにかが壊れてしまったような寒さがながれる あなたはあなたのからだをちゃんと守れていますか? 冬服を着て、瞼を閉じて、ヘッドホンつけて、世界を一瞬だけシャットダウン 夜空にはたくさんの小さな太陽が輝いていて、それはシャットダウンできないくらい遠くにある ---------------------------- [自由詩]いつだって運動している/水宮うみ[2016年11月3日10時20分] 昔の自分のノートを見てみたら今よりもっと運動していた 運動場に居場所はなかったけど、そのなかでだって、僕は運動していた これからも運動していけって、かつての僕が励ましてくれたので、逆上がりから始める ---------------------------- [自由詩]さぁ/水宮うみ[2016年11月4日11時11分] さぁ今散歩にでかけよう 荷物はあなたの世界 猫が泳ぎだす海で あなたはひとりでわらう 恋人は毛布と手紙 パクパクと言葉を食べる 歌を歌ってみたんだ 僕らの明日のために ---------------------------- [自由詩]ひかりたい/水宮うみ[2016年11月6日21時31分] ことばを探していたわたしを探している なんかほかにもっと探さなきゃいけねぇもんあるんじゃねえか?って思いながら、ことばを探すわたしを探す。 そこにはきっと、あかりがあった わたしはひかりたい。ねるときのやわらかいあかりのように、ひかりたい。 いつかの朝に、あおぞらみたいにあかるくひかりたい。 ---------------------------- [自由詩]愛/水宮うみ[2016年11月7日17時28分] 喋ったり書いたりしていた僕らは、どんな言葉だって使えた。 こんな言葉だってそんな言葉だって使えた。 「うれしい」「またね!」「ごめんね…」「さよなら。」 いろんな言葉を使えた。彼女の言葉に救われたり、彼らの言葉に突き落とされたりした。 明日からも、僕らは言葉を使うだろう。 僕らを言葉が変えて、僕らが言葉を変えて、僕らが笑うと言葉たちも笑う。 「あなたはどんな言葉を使うの? 聞かせて」 僕は今日、こんな言葉を使った。あなたの言葉はあなたの愛だ。 ---------------------------- [自由詩]お願い/水宮うみ[2016年11月9日15時17分] 太陽みたいに輝いている君の眼が、ひかりを失いませんように。 失ってしまったとしても、いつか取り戻せますように。 ---------------------------- [自由詩]暖かい/水宮うみ[2016年11月9日15時30分] 真っ暗な部屋のなかで、ひかりを考える 太陽の下で、ふと夜を見上げる 相変わらずの自然の寒さに、暑さに、眩しさに、冷たさに、暖かさを感じた 自然のなかで、人工物のなかで、僕らは生き物みたいには変わって行かない 生き物じゃないみたいに生きればいいさ、それでも人は暖かい ---------------------------- [自由詩]七夕/水宮うみ[2016年11月9日22時30分] この星からお星さまたちが、いつまでも見れますように ---------------------------- [自由詩]ひつじ「おやすみ」/水宮うみ[2016年11月10日17時59分] お風呂のなかで羊を数える 布団のなかで10まで数える からだのそばで、羊のぬいぐるみが、こころの空を雲みたいに漂う 羊がやわらかい温度を発し、 湯気のなか羊とともに眠った。Z^z^zと音をたてながら、10まで数えているうちに ---------------------------- [自由詩]晴れる/水宮うみ[2016年11月11日11時10分] 朝、余りの寒さに明日を忘れた 今日が寒そうにしてる 寒いけど、東から晴れる ---------------------------- [短歌]確か/水宮うみ[2016年11月12日11時05分] 確かなものが無いだなんて言わないでよこのメロディーは頭ん中で確かに鳴ってるじゃん ---------------------------- [自由詩]校長先生のお言葉のような詩は書きたくない/水宮うみ[2016年11月13日20時00分] なぜ言葉がお金になるんだろう 詩に正解はありません。楽しさ、面白み、ぬくもり、涼しさ、柔らかさを求めましょう そう語るわたしの心には、反抗心と優しさが共存している 校長先生は、何を語っていたんだろう。正解とか正義とか語ってたんだろう わたしは今、何を語っているんだろう。わたしのことを語っているんだろう この文章は、お金にさせません。 そうして、校長先生のお言葉が嫌いな校長先生は校長先生について語りだした ---------------------------- [自由詩]原点/水宮うみ[2016年11月13日21時25分] 燦々と降り注ぐことばの下で、当たり前のようにわたしたちの言葉は消えていかない そう思いながらインターネットと一緒に生きてる わたしはいつか消えるだろう。それは別に構わないが、痛いのは嫌だ インターネットに残り続ける言葉たちも、痛いのは嫌だろうなぁ 3、2、1、0!!! で消えれたら、楽だろうなぁ。0って原点だぜ。楽だろうなぁ ---------------------------- [自由詩]ここにいる/水宮うみ[2016年11月14日2時28分] 愛なのか心なのか勇気なのか知らないけど確かにあるのはここにいるってこと 泣いているわたしへと向ける言葉を探すことをやめて、まずはわたしを探す わたしのなかで、笑っているあなたを探すわたしがいて、泣いているあなたなんて見たくないって思っているわたしがいて、 ふたりを確かめたいからこの瞬間を一緒に過ごす。この詩のなかにあなたとわたしが存在していて、それは確かに、ここにある。 ---------------------------- [自由詩]名前/水宮うみ[2016年11月14日23時00分] 未来に名前を奪われてしまった。 鉛筆削りの音を聴いた ざりざりと、懐かしい音を聴いた 名前を知らないわたしが聴いた 名前を知りたいわたしが聴いた 鉛筆使って、あるかないか分からない未来を書く。数とか、絵とか、詩とか 文字を書く音が、あいうえおって音に聴こえて、わたしは名前を取り戻した 未来で鉛筆を削るわたしたちは、ことばのことを何と名付けるんだろう ---------------------------- [自由詩]知ってる/水宮うみ[2016年11月14日23時15分] 知らないことばかりの世界のなかで、それでもわたしは知っています ことばには美しいものも汚いものもあるということ。散歩すると気が紛れるということ。善と悪が混ざり合いながら人は生きていくということ。知らないことばかりの世界のなかにいるっていうこと。 世界さんは知っていますか? 誰にだってことばがあるということ。世界のことを知らない人が、決して悪い人ではないこと。みんな生きているっていうこと。 みんな決して同じではない、それでもたったひとつだけのこの世界の中で暮らしてるっていうこと。 ---------------------------- [自由詩]透明な青空/水宮うみ[2016年11月17日18時22分] 大切なのはこの詩を書いているのが別に僕じゃなくてもいいってこと 詩を読むとき誰が書いているかなんて気にしないでいいし詩を書くときも「僕」なんていらない 大切なのは詩が君に向けて書かれているってこと 僕には君がみえない。透明な画面の向こう側にいる ネット詩において画面の向こう側にいる君に向けて何を書けばいいのか。そんなこと全く分からないけど、 透明な桜みたいにはなれない君が、最期に透明な花びらを散らすとき、みんなちょっとだけ大切さを失ったらいいな 僕のこころが、澄んだ青空みたいに空っぽになれたらいいな ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]黒歴史!/水宮うみ[2016年11月18日9時56分] 未来では僕の一生は黒歴史だ 墨汁で真っ黒に染めた問題用紙ぐらい黒い でもその黒さが誰かに伝わればいいな 今のあなたや、未来のあなたに 僕に「生きていけ」って言ってくれたひとたちのように、あなたに「生きていけ」って言えたらいいな 人それぞれの、「生きていけ」ってメッセージの言い回しがあって、僕も「生きていけ」って上手いこと言いたい なるべく斬新で格好良く その結果が黒歴史だ! 「生きていけ」ってメッセージが集まって歴史になって、「生きていけ」は時間を超えて生きていく ---------------------------- [自由詩]鏡のなかの星空/水宮うみ[2016年11月18日12時12分] 鏡は透明だ 鏡には、いつも星空が映っている なにもかもが鏡の前にいない間、ずっと綺麗に映っている なにもかもいなくなって、わたしもあなたも透明になって、一回眺めてみたいね パソコン、スマホ、テレビ、窓。すべての鏡に映る星空を、写真も撮らずにぼんやりと眺めていたいね ---------------------------- [自由詩]きれいなそら/水宮うみ[2016年11月19日17時00分] 「きれいな曇天だね」 僕がそう言うと君は笑って「綺麗にくもっているね」と言った ---------------------------- [自由詩]一週間で人は変わる/水宮うみ[2016年11月19日17時03分] 空みたいに変わる。ころころと変わる。こどもみたいに変わる。年をとりながら、一週間ずつ変わる。 ---------------------------- [自由詩]綺麗な休日/水宮うみ[2016年11月20日13時49分] 綺麗な植物たちのなか、言葉を忘れて、歩いていく 人であることを忘れ、綺麗な世界を歩いていく ---------------------------- [自由詩]落ちて/水宮うみ[2016年11月20日17時12分] 恋に落ちていくように、落ち葉も落ちていく。 あなたの世界にも、わたしの世界にも、ひらがなのように落ちていく。 詩が落ちてくる。小雨のように、ゆきのように、この場所に落ちてくる。 ---------------------------- [自由詩]真っ白/水宮うみ[2016年11月22日8時54分] 雨が降ったあとの空は真っ白で、何事も起きていないかのようだった ---------------------------- [自由詩]箱/水宮うみ[2016年11月22日23時56分] 箱の中身は空っぽ 箱のなかに無数の丸い無が入っている 。。。。。。。。という無が箱のなかにいる あなたはどんな無を見たいですか? 箱のなかに居続けられなかった少年は、箱を手に持って、無をそらに放った シャボン玉みたいに、。。。。。。。。がキラキラ光る ---------------------------- [自由詩]伝えたいこと/水宮うみ[2016年11月23日0時18分] どれだけ頑張って言葉にしても、伝えきれない思いがある。 声にすると伝わる。涙にすると伝わる。笑うと伝わる。身体を使うと伝わる。 けれど、文字だけで伝わる思いもある。言葉で伝わる思いもある。 人それぞれに、思いの伝え方があって、 わたしはあなたに伝えたいことがたくさんある。 本当のところ、伝えなくても伝わっている気がする。 あなたがわたしに笑顔で伝えてくれたことは、わたしもあなたに伝えたいことだ。 ---------------------------- [自由詩]蝶々/水宮うみ[2016年11月23日22時31分] あなたは蝶みたいに喋る。 わたしも蝶みたいに喋る。 「喋れない」とも喋れない蝶たちは、ひらひらと舞って、お花畑を自由に飛んでいる。 結局、わたしもあなたも喋りかけられるのを待っていた。今思えば、あのときの寂しさは、蝶よりも、動植物よりも、晴れた日の海辺のそらのように、小さく輝いていた。 わたしの寂しさが喋る。 ---------------------------- [自由詩]チクタクとは流れない時間/水宮うみ[2016年11月24日22時51分] 時計がこわれてしまっても、時間は流れる 時間は、壊れずに流れる。ひとそれぞれ、自分の時間の流れを持っていて、 自分を持っていて、 自分の時間を自分の速さで歩いていく 音楽は世界と違う速度で流れ、こころのなかで旋律がさらさら流れる あなたのなかに、時計があって、 あなたの時計はあなたを守る。あなたを中心に、ゆっくり回る あなたの時計は回り続けます。回り続けてほしい あなたが好きな音楽たちが、あなたのそばに、ちゃんといてほしい ---------------------------- (ファイルの終わり)