水宮うみ 2016年9月1日17時48分から2016年9月20日23時10分まで ---------------------------- [川柳]ご・しち・ご/水宮うみ[2016年9月1日17時48分] 詩ではない 短歌でもない 歌でもない ---------------------------- [川柳]過去だって今だって未来のなかで回るけど今は今/水宮うみ[2016年9月1日17時55分] 伊達メガネ 外してみたら 今だった ---------------------------- [自由詩]赤/水宮うみ[2016年9月1日18時00分] 赤信号 無視して渡る 少女たち ほっぺた赤く 染まっていたな ---------------------------- [自由詩]哲学と詩が手を繋ぐ/水宮うみ[2016年9月2日10時12分] 図書館で初めて哲学の本を借りた。 哲学は言語だと知った。あなたの言語も哲学だ、と知った。詩は哲学的な歌だ。 ポエマーはシンプルな哲学書を読んでこころが動いた。 詩人だって哲学者だって歌が好きだし、誰だって歌手になることがある。ある瞬間、あるいは一年間。 誰のことを歌手と呼ぶのかは個人の自由だ。しかし歌手は歌を歌ってほしい。声を発してほしい。音楽は楽しい音だって決まっている。 僕は今ポエマーだ。 一番格好良くなりたい。ので、この文章を自由詩として投稿した。詩人って格好いいもん。現代詩、面白かったもん。これからも生きていくつもり。っていう自由詩 ---------------------------- [自由詩]ことばはいらない/水宮うみ[2016年9月3日10時11分] けれど言葉にしてみようと思う。僕らは言葉を使い、考えるから。良い言葉を持っている、そんなあなたたちのことが大好きだ。けれど、ひとが外へ一歩踏み出すとき、ことばはいらない。必要なのは、ひとからの期待だ。その期待が言葉になって、あなたに届くと良い。おとながこどもに期待するのは、おとながこどものとき期待されていたのが嬉しかったからだ。おとなも未来を見たいからだ。窓を開けると嫌な言葉が聴こえてくるかもしれない。すぐシャットダウンしろ!そんな嫌な言葉があなたを苦しめるだろうが、誰かの良い言葉があなたに届いたなら、嬉しい。みんな嬉しい。言葉はこの世界の一部分に過ぎない。僕は言葉無しでこの世界を眺めてみたい。未来を見たい。でも無言は寂しい。コメント欲しい。 あなたのことばが、あなたを救いますように。 ---------------------------- [自由詩]詩人「←あなたは詩人ですか?」/水宮うみ[2016年9月3日16時22分] いいえ、わたしは詩です。 風だったり雲だったり、エロ動画だったり叫び声だったりするただの詩です。 あなたの宇宙のなかには大きなブラックホールがあって、いつかそのなかで詩が産まれたとき、宇宙がもう少しきれいになったらいいな。 詩「じゃあまたね!」 ---------------------------- [自由詩]冗談で笑いとばせるように/水宮うみ[2016年9月5日11時24分] 新しい歌を歌おう。パクリまくった新しい歌をアカペラで。 どこでもないところへ行こう。どこにでもあるどこでもないところへ。 新しいギャグを考えよう。誰だって思いつく、あなたにとっての新しいギャグを。 ---------------------------- [自由詩]映画館で映画を見た。/水宮うみ[2016年9月5日12時16分] 素晴らしかった。ネットではみることのできない景色が広がっていた。 あなたの外の世界がどんな景色、どんな場所、どんな絶望的状況でも、映画館で映画を見るのは、楽しいよ。ネットの変な曲聴いたり大好きな曲聴いたりしょうもない書き込み見たり美しいネット詩を見てるときくらい、楽しいよ。あなたは犯罪者ではない。わたしも犯罪者ではない。あなたにとってあなたが醜く、外が安全なら、「映画館へ行きたい」、と、家族に言ってみてくれたなら嬉しい。 映画館で映画を見せてくれた、あなたたちに感謝している。 外に出たら新しい景色が広がっていた。あなたたちがいた。 ---------------------------- [自由詩]自称穏やか/水宮うみ[2016年9月5日12時19分] 世界に出てみたらたくさんのことばが穏やかに暮らしていた。人の言葉は、うるさくて邪魔!!って思ったんだけど。テレビうるさくて嫌い。 ことばたちは互いに話しかけ、時に、詩になることがある。 それを捕まえたり、言葉に無理やり閉じ込めたり、まぁ小学生が蝉やとんぼを捕まえて虫かごに入れるようなもんだ。 そういうことしてるのが詩人で、僕は自称詩人だ。 僕はことばになりたい。ので、まずは身だしなみを整える。穏やかになりたいな。 ---------------------------- [短歌]うた・ことば/水宮うみ[2016年9月7日8時09分] 風のなか草原を走る猫バスはみんなが知ってるうたをうたってる 天井が身体にふれるわたしたちふーせんみたいにことばが飛んだ ---------------------------- [自由詩]ふでばこ/水宮うみ[2016年9月7日8時15分] ふでばこのなかにことばがある。 えんぴつはかつての旅人だ。 あなたがえんぴつを手に持たないあいだ、 えんぴつは暇だ。暇なのであくびをしている。 消しゴムはあなたの文字を消すときを、ずっと待っている。 ---------------------------- [自由詩]ふーせんと青空/水宮うみ[2016年9月7日8時35分] わたしはふーせんだ。 ちっちゃなこどもに捕まえられている。 わたしがその子に「自由になりたい!」と言うと、「わかった」とその子は手を離した。 わたしはどこまでも飛んでいった。 その子が泣いているのが見えた。「ふーせん、とんでっちゃった」 自由になったわたしは、空から見た地上の美しさを知った。けれどひとりぼっちだ。 その子にまた会いたくなった。けれどもう会えない。わたしはパチンとはじけて消えた。 その子はずっと青空をみていた。言葉にできない感情を持って、みていた。 そのあとふつーに家族とお弁当を食べた。嫌いなものは食べず、好きなものだけ食べた。 ---------------------------- [自由詩]変わらない/水宮うみ[2016年9月8日7時28分] 言葉は道具ではなく、海だ。 心は真実ではなく、愛だ。 言葉はどんどん過激になっていくけど、ことばは変わらないし、ひとはいつまでもひとのまま、楽しくやっている。 ---------------------------- [自由詩]正義は信仰/水宮うみ[2016年9月9日17時48分] なのであまり大声出さないでほしい。 叫び声なら良い。正義じゃないので。 いっぱい泣いてほしい。それが歌だ。 いっぱい笑ってほしい。それが君だ。 ---------------------------- [自由詩]からだじゅうからこころを放て!/水宮うみ[2016年9月10日11時40分] それがことばになる。馬が野を走るようにこころを放て! あなたの悲しいつぶやきも、わたしの悲しいつぶやきも、宇宙のこころに届けばいいね。 くすっと笑ったり、ガハハハハハと笑ったり、ふふふと笑ったり、自由に笑えるのがいいね。 えーんえーんと声をあげて泣いたり、ひとりで静かに泣いたり、そんなとき、おんがくや詩やことばが寄り添ってくれるといい。宇宙が寄り添ってくれるといい。無が寄り添ってくれたっていいだろう。 あなたのこころは何色ですか?虹色だといいな。わたしのこころが何色かは、野を走りおえてから決めます。 ---------------------------- [自由詩]あなたのその輝きと孤独/水宮うみ[2016年9月11日9時45分] あなたのそのひかりさえも数にされてしまう あなたのそのこどくさえも数にされてしまう あなたのそのえがおさえも数にされてしまう あなたのそのことばさえも数にされてしまう あなたのそのこころさえも数にされてしまう なのでいっそ数とともだちになればいいよ。 僕は数と仲良くなりたいので走る走る、走る 僕はすうがくと仲良くなりたいのではしる。 ---------------------------- [自由詩]日の光が肌を黒く染めてもこころは白/水宮うみ[2016年9月11日16時18分] ■■■■■■■■■■ ■〇〇〇〇〇〇〇〇■ ■〇〇〇〇〇〇〇〇■ ■〇〇〇〇〇〇〇〇■ ■〇〇〇☆☆〇〇〇■ ■〇〇〇☆☆〇〇〇■ ■〇〇〇〇〇〇〇〇■ ■〇〇〇〇〇〇〇〇■ ■〇〇〇〇〇〇〇〇■ ■■■■■■■■■■ ---------------------------- [自由詩]天使はパッカラパッカラと金使って天国に行く/水宮うみ[2016年9月11日16時46分] 良かったね。彼ら彼女らの未来に、なにか楽しいものがあればいいね。 本読めよ! スマホでゲームしてねえで本読めよ!!! 宇空雨草地 宙空晴草面 宇空雨草地 宙空晴草面 宇空雨草地 宙空晴草面 宇空雨草地 宙空晴草面 宇空雨草地 宙空晴草面 ってなってて、天国はあなたのなかにしかないんだ。 だからそれでいいと思うよ。それでは駄目だと思うよ。 ---------------------------- [自由詩]川の流れのように/水宮うみ[2016年9月12日18時01分] 電車に乗っていると景色が流れる。 歩いていると車や自転車が流れる。 テレビも流れる。ピアノも流れる。 人も流れる。どこかの家へ向けて。 ---------------------------- [自由詩]カタカナ/水宮うみ[2016年9月13日20時24分] ゴロゴロゴロゴロ、ピシャー、とか、ドシンドシン、とか、キャーー、とか、ドゴーーーン!!!、のないところに行きたい。すべての悲しい音が音楽になればいい。 ---------------------------- [自由詩]口/水宮うみ[2016年9月13日20時26分] 言葉を口から吐き出したあとにことばを食べる。食物を口にする。口って何?食べ物ってなんだ。口から音を発する。口から吐瀉物を発する。口々になんか叫んでる。 ---------------------------- [自由詩]あなたたちほどの悲しみはないけれど/水宮うみ[2016年9月13日20時30分] それでも詩を書いてみようと思う。  雨は立体的な悲しみで、僕の悲しみに寄り添ってくれる。 雨を浴びると悲しくなくなった。〇になった。 わたしたちは立体的ではなく、平面的でもなく、〇だ。と僕が勝手に思っている。 〇はかつて■だったのだろう。■はブラックホールで、 ぐるぐるぐる〜って諸々を吸い込んで、その後〇になりまた■になりを繰り返す。 この世は立体ではなく、平面でもなく、多分〇×■。 わたしたち、あなたたち、僕ら、つまり〇×■が悲しみとなり楽しみとなり雨が降る。 ---------------------------- [自由詩]お月さまになったさかな/水宮うみ[2016年9月14日20時30分] さかなたちは宇宙の周りをくるくると泳ぐ。 さかなたちは世界の周りをくるくると泳ぐ。 なかには流れ星になるさかなもいる。風になるさかなもいる。波になるさかなもいる。 神さまだってくるくると泳ぐ一匹のさかなだ。 さかなたちはみんな、言葉が嫌いだった。言葉にぶつかると痛いし、刺さるし。傷つけあってばっかりだ。さかなたちは、言葉なんかじゃなく、ことばが好き。 だから、お月さまになった一匹のさかなは、地球のことが嫌いだった。地球って言葉だらけだもん。 ことばは優しいし、何の苦にもならないし、考えなくていいし、楽しい。 さかなたちはくるくるぷくぷくしているだけで幸せ。 そんなある日、月のさかなのところに、人がやってきた。 月のさかなは、はじめて人の足音を聞いた。月と人との出会い。 「こんにちは」と話しかけると、「こんにちは」と返してきた。 お月さまは人に、今までの人類の足跡を教えてもらった。とっても長い人類の足跡を、言葉を使って教えてくれた。 そうしてお月さまは知った、人はみんなことばを話したいのに、どうしても言葉になってしまうんだと。 教えてもらったお礼に、お月さまは輝いてみせた。人はとても喜んだ。地球も喜んだ。 笑顔をみるのはお月さまだって嬉しい。 人はお月さまからさかなの生き方を学んだ。 月と人はバイバイし、人はくるくると泳いで地球に帰った。 そうして、お月さまになったさかなは、地球という一匹のさかなのことがちょっとだけ好きになりました。 ---------------------------- [自由詩]言葉からことばを読み取るのに必要/水宮うみ[2016年9月14日20時36分] なのはわたしとこころ。 こころはわたしとは関係なくころころと変わり、コロッと転び、何故かは知らないが勝手に成長していく。 わたしはこころとは関係なく、わたわたとしながら一人称を変えて成長していく。 言葉は硬くて、変わらないけど、語り手や読み手のこころで変わっていき、 言葉はことばになっていく。わたしのこころがことばになったら嬉しい。 ---------------------------- [自由詩]考えは僕を変えた/水宮うみ[2016年9月14日20時38分] 誰かの考えが誰かを変える。 誰かが変わることで考える。 君が何かを考えることで何かが変わってほしい。 僕の言葉が変わることで何かが変わればいいな。 言葉について、考えることで変わって、言葉が変わり、考えが変わる。 考えについて、言葉にすることで変わり、誰かが変わり、僕を変えた。 ---------------------------- [自由詩]自分にとっては/水宮うみ[2016年9月17日10時42分] 僕にとってとかわたしにとってとか俺的にはとか、そういうの無しで、ひとと話したい。君でもあなたでもなく、君でもあなたでもある、個人である、ひとと話したい。 ---------------------------- [自由詩]言葉遊び/水宮うみ[2016年9月17日10時57分] 言葉は壊せない。 ことばは壊さない。 コトバは壊したい。 ことばと言葉の追いかけっこに、コトバが参加した。 追いかけっこは楽しかった。 コトバにことばと言葉という友達ができて、コトバは元気になった。 コトバは壊したいので、とりあえず詩に攻撃してみた! 詩が一瞬壊れた。だがすぐ立て直した。 詩がシになったくらいのダメージだ。 どう攻撃すれば詩が壊れるかを、コトバは考えてみた。 どう攻撃すれば詩がすべてカタカナになるかを考えた。 詩人がカタカナに変えればいいじゃん!と、コトバは思いつき、文句を言いに行きましたとさ。 ---------------------------- [自由詩]数学が歪んで現代詩になり、現代詩が歪んで数学になり/水宮うみ[2016年9月18日12時15分] 孤独なこころが現代詩を産み、孤独なたましいが数学を産み、孤独な僕はこれを産み、孤独なあなたが歪まずになにかを産んでほしい。 孤独は世界を産んだ。あなたはなにを産むだろう。僕は普通を産みたい。 ---------------------------- [自由詩]眠ろう眠ろうあたしは元気/水宮うみ[2016年9月20日23時10分] あなたの眠りを妨げるものなど、すべて眠らせてしまえばいい 色んな人が電車に乗る あなたは何色の駅に止まりますか あたしは、淡い色で、ぐっすり眠れる駅に泊まりたい ---------------------------- (ファイルの終わり)