コバーン 2013年11月18日13時09分から2014年1月11日9時04分まで ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年11月18日13時09分] 鷲鼻の女の子に出会った 久しぶりに学生時代の事を思い出す 崖を歩いていると あなたがビデオテープを選んでいる 道のりは永く 濡れやすい日々だ 忘れることはなかった 鷲鼻の女の子に久しぶりに出会う キスすらできなかったよ もう昔とは違う 仕事にセンスを削られてしまう 手を握り返しては来ない 道のりは永く 群れない日々を濡らして行きたい ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年11月18日13時49分] お気に入りの女の子の鷲鼻 久しぶりに若かった頃を思い出す 呼吸で濡れて すべて思い通りになると思った その瞬間をほんのフタツキだけ味わって 永遠と思われた群れない日々は 貴女よ 愛していた その幻想が人生であり 解くことのできない吐き気 凡てが許される 手帳を亡くしても気にしない もう少しで詩域 鬱で狂いそうになるが表面では冷静さを喰いちぎらない 時計のないベル 貴女を犯す夢すら見ない すべてが浮いて 思い出したくもない日々よ 鷲鼻がまたお前を連れてきたよ 遠くメルボルンの日々 涙を流したのかもわからない 最期の7日で抱きつくした それでも濡らしたかった 手放すにはキツ過ぎる不甲斐なさ 成長は無く彼女は去る 犯されて狂う 幻想の滅亡 花を育てる 鷲鼻の女の子にキスさえもできない 繰り返す言葉も唄も最期の空港の泣き顔も 歳を取った詩も何もかもつままれる 愛とは何か お前は俺を見たことがあるのか ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年11月21日11時00分] 「父親がいつも私の鷲鼻のことを言うのよ」 思春期に観た映画のように ドライブインで指輪をはめる 安い車に乗って 魂よりも外見よりも共有感が必要だということに気が付くことができずに 二人は進んでいたような いやこちら側は幻想でしかなかったような 匂いを嗅ぐ 攻め続ける 許せない自分をさらに許さない 子供を見る あなたのそばでたばこを吸う シガーライターからの火を灰に入れた夜 抱きたいが酔いが月を超える 「アメリカに行くわ」 「駄目だ 飛行機に爆弾を仕掛けるよ」 幼稚さに責められる 孤独を受け入れることができない 繰り返す 「父親がいつも鷲鼻のことを言うのよ」 季節は初夏から秋だった 収穫は何もない ただえぐられる 幼稚さと 連動した貴女の心の声やしぐさに 「いい花だよ」 ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年11月23日15時09分] あなたには奥さんがいるし 私には彼氏がいるわ 何故か晴れ間が続いている もしも昔々 暗い道を二人で歩いた あの恵みを全て捨てながら歩いていた日々 年上の彼女は怖いと 言った テキーラを飲んで 馬鹿騒ぎして 紛らわしい若い女の子がそばにいて そんなことを言われたら 今夜も晴れているだろうに 詩人として生きることを逃げにする 魂がいかれて 嫉妬や 救済や センスへの渇望や 苦しみが 隣の庭に 花が咲いて 時を待って居たのに 待つのを始めなくては ならない なつ、大人になりなさい 次の彼女は大切にしなさいね 吐き気と月で一杯やる ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年11月30日10時19分] 朝、外にでる 太陽を浴びて 風さえもすり抜けて 瞬間のみ全てを忘れる 受け入れるのか忘れるのか 同じことだ タバコを吸う 記憶が駆け巡り 千の恵みだ これこそサウザンハーベストだ 千恵、愛していたよ 若く、浅く、激しく自分を嫌っていた 抱き合うことだけが全てと勘違いした 一瞬のその圧力が恋愛を悲劇にも変える 空に煙を吐き出す 千恵、最近若い鷲鼻の女の子にであったよ お前に似ているのは素敵な笑顔だけで それでもまた一瞬の圧力を狂おしく求めてしまう あなたには奥さんがいて 私には彼氏がいるわ 言うねぇ どこでどうしているのか 俺の心は つなぎとめておけるのは サウザンハーベスト その一瞬 懐を開けて体にも太陽を入れようとしたが 部屋に戻って 詩を描いている 階段から魂のかけらと 隣人の影が 深くダイブを繰り返して行った ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年12月3日13時56分] 胸騒ぎが止まらない 風が新しく吹き抜けて 記憶のような高鳴りが ページをめくり直す すべての経験が意味のあるものならば 花は健やかに嫉妬や中和された日々をかき混ぜていく 水の流れる方向にカフェのグラスがある 戻れない苦しみ コースターに電話番号を書く 大気のような勘違いが ドライブして行く 夜を走り 真昼にさらに高まり 夕方にはもがき始めた 出会ってしまった 博多で飲み明かしても 秋の終わりの朝には敵わない 夕暮れならばなおさら 人生をなぞりたくなる 響き渡る 大地を見つめる 嫌悪する眼差しか 愛憎のエッセンスか 目をそらす刹那だ 記憶のような高まりが どうしても目を追って 花を探してしまう 詩でしか表すことのできない 感情の救われない環状線 ---------------------------- [自由詩]サウザンハーベスト/コバーン[2013年12月6日17時07分] 背中から魂にかけて 羽が生える 手帳を破り捨ててコーヒーを沸かす 電卓であがりを計算し 海中で月の大気を求めた カレンダーも 孤独もない あるのはもちろん 言葉にならない雰囲気だけで 櫓をかき のどから声を出す 心の中を鍛えて 刀を磨いて 喉はそのライムにメロディをつけるだけで 車を止めると 目を合わさずにお辞儀をする 煙草に火をつけて 背中から魂にかけて翼をもがれた ロックも酒も 嫌悪されている そんな恋だ ---------------------------- [自由詩]サウザン/コバーン[2013年12月8日8時56分] 朝日を吸って 煙が冬の初めの終わりの心が動き始める 静止する衛星が ヘビーな感情の中で流れ続ける つむじからつま先まで 嫌悪されているような 憧れと寂しさが募るように それを言葉にしないならば 罪を犯して ベランダから覚め行くシュプレヒコールを 受け取る リンキンパークのナムが流れる※ 共存しながら 目眩のような暖かくない 日々と 情熱は衛生軌道上で 鍛えた運命を気付かずに 燃えることもないのか 出会ってしまった 恋心よ 園内は禁煙で 人の気配は遠く、貨物の仕草のみ 捉えられた虎は 猫のようにあくびをし まるでギリシャ軍に囲まれても 平想な人魚姫のようだが たまに照れては 少し後に月の光に隠れながら やはり 熱放出の波動を嫌だと思うのでしょうね 出会ってしまった 冬よ、 足跡を残さず全てを済ませようとする我を 味方せよ ※リンキンパーク、 アメリカのミクスチャーバンド YouTubeで「ナム」という曲を見てみて下さい ---------------------------- [自由詩]ハーベスト/コバーン[2013年12月8日22時02分] 夜風が煙を差し向ける方向 思い出さない瞬間は無い 愛しい太陽系だ すべてを 吐く そのとき お前を愛していると 忘れ去るために 死ぬんだ そんな恋を している 寒さはよほど 雲の切れ間の優しい痛みだな ---------------------------- [自由詩]17年前/コバーン[2013年12月10日10時42分] 包み隠さず話すことにしよう 傲慢な魂が足早に歩く階段を 上っているのかはたまた潜ろうとする夕暮れか どんなに怒鳴っても 高速の降り口では平静を保とうとする機微 許されない事や 周りが気づいていることこそが 貪欲に雪を降らせたり たまに降る全身全霊を込めた雨が コーヒーの缶や 遠鳴りの電線の氷の影や 木々の間を抜ける煙 大統領がキリストに宣誓しながら 戦乱の各地へ向かう 大陸からの黒い梅雨か 若い日々も 燃えすぎた瞬間も わかってもらえない日々も すべては自分の中にある 混乱は混乱の中にだけお前を抱きたい 誰も知らない場所で 聖歌を歌うが もちろん自分勝手な唄であり誰からも愛されることはないが ひどく我慢しながら涙を流す 「ねえ、ドラッグストアカウボーイのように写真を撮ろうよ」 「写真はすきだよ でもあなたには真似なんてしてほしくない それでも好きだけどね」 古い車に乗って 東を目指す 汚い海で 貴女を抱いた日々 許されない カレンダーもゆでた卵も 何もかも許すために止まらずに静止している ---------------------------- [自由詩]16年前/コバーン[2013年12月12日13時26分] 加速しては落ちていく 打ち上げに成功した回数が まさに成長の足取りとは限らない 草原を歩きすぎて 貴女を見失った 石鹸の匂いも 椎名林檎の唄も無い頃 カートコバーンの亡霊を抱えるような気分になる※ ランチを持って旅に出かけた お前のことなんて誰も知らないし 結局のところ抱き合っても何も解決しないのは 若い精神の攻防だったからだ ※カート・コバーン アメリカのオルタナティブバンドニルバーナのボーカル 僕が16歳のころ、カートは猟銃で自殺しました ---------------------------- [自由詩]15年前/コバーン[2013年12月24日10時30分] 抜け出すことのできない日々 手錠に物事を引きちぎらせない マリアのように偶像化が進んでいく 固くなった心はさらにストーンしていく 煙をゆっくり吸い込んで 深く吐いていく 真冬よりも冷たく 真夏よりも呼吸が困難で 動くことのできない自分自身を取り戻すには ありもしないものを求めてしまう カレンダーをめくる 聖者の行進を見つめるように 隣人たちに嫉妬する 深いところで気を取られているようで 表面でしか泳ぐことができない 旅を続けるが 部屋にいるときの絶望感が増すだけだ 暗い時代 まさに青の時代 才能も言葉もなく メロディーは独りよがり 才能も言葉もなく メロディーはまさに自分次第であることを わからずにいた ---------------------------- [自由詩]14年前/コバーン[2013年12月25日16時45分] 納得はしない 納得する問題はない 走馬灯のように 旅の思い出が映える 仲間がいた 今はいない 逃げるように生きた 生きるためには逃げざるおえない レコードを回転させる 唄は選べなかった いまでもこのころのことを思い出す 無理に広げようとしていたが 何も広がることはなかった 喉の痛みは絶えない 心に平穏のある日はない 学びも 懐の甘さも 何もかもお前に投げつけて 周りのせいにして 悪者を演じて 生きるために飲んで 終わらない頭痛を抱えた 得意なこともなく 特異でありたいがそれでいて世間とコミットしたい 続く波に反して 貴女への思いは到達地点を探すことはなかった 許してほしい が許すのはただ一人自分の中のもう一人の人生だけだ 今でも思い出すが 何も変わることはない 許してほしい が許されることはない それが人生だからだ ---------------------------- [自由詩]声 13年前/コバーン[2013年12月27日17時55分] チャージした ライブに行き 踊る 何かをし始める 動き出す 動き始める 動きを止める 苦しさは取れないが 前を向き始める暖かい日にはビールを飲み 女の子と朝まで抱き合った 疲れて明後日を迎える 仕事と何かを求める 運転は嫌いだし 好きなビールも冬にはつらい 感覚を戻すが 戻すべき感覚は無いかのようだった 声を出し始める つらいぜ でも唄おうかな ---------------------------- [自由詩]13年前 詩/コバーン[2013年12月29日22時54分] 産声をあげて もう一度、マリアを描こう 描いた幼きものは 旅先での思い出とともに 苦しむが それでも魂を取り戻すには 時間がかかりすぎる 辛さを埋めるために愛し合ったが さらに憂鬱を描いた 寒いがタバコを吸う 新しい 愛に出会うが 噂や堪えきれない後悔が 嫉妬も憎しみも取り残してきたマリアも ただ単に 忘れたかっただけの下手な彫刻 お前を知らなかった 受け入れるには 時間がかかりすぎた 本当のマリアを探すことは 酷く残酷で 年月だけが 取り残されて行った それでも 歌を歌う 歌いたい マリアの胸で ---------------------------- [自由詩]12年前/コバーン[2014年1月7日19時55分] 正直そこいらへんは 曖昧だ ---------------------------- [自由詩]今 東京、メルボルン、上海、KL/コバーン[2014年1月11日9時04分] 出張から帰って来たんですね? ああ、今朝ね クアラルンプールは暑かったよ 今夜はいつもの焼き鳥屋さんに行きますか? 珍しいね ハチから誘ってくれるなんて でも、もっと上手いもん食いに行こうよ いいんです 私には焼き鳥も、贅沢品です そっか そういや、こないだは、笑ったな はい、お腹がよじれましたよ またあれ、やりましょうね ああ そだな 来週も出張ですか? ああ、来週は上海だよ また大騒ぎだわ 飲み過ぎないで下さいね なんだよ、ハチ、俺の身体を気遣うなんて どした? かつて無かったじゃんか!! Σ(゚д゚lll) 奥さんは元気ですか? 、、、、、、、、 元気だよ そうですか、、、、、 泣くなよ、ハチ 愛してるよ、ハチ 俺はメルボルンに全てを置いてきた 十六年前に 愛した女神と暖かくて透き通った海流を ゆったりと泳いだよ その呪縛よ もう少し俺を縛れ そしてその時が来たら 連れて行って欲しい 代替えに魂を払わない世界へ ---------------------------- (ファイルの終わり)